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英語の勉強とアニメの感想や日々気になることの日記

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フルメタル・パニック感想

フルメタルパニック_small
フルメタル・パニックのBlu-ray Boxを買ったので、若干古い話ではありますが、感想を書いてみたいと思います。

フルメタル・パニックは、対テロ極秘傭兵組織ミスリルに所属する最年少エージェント相良宗介が主人公として活躍する各国で起こるテロ行為殲滅の話と、日本の都立陣代高校の女生徒千鳥かなめを秘密裏にボディーガードするという特殊任務の2つの話が並行して進行するのが特徴の物語です。

この物語は、多くの「アーム・スレイブ」と呼ばれる人型兵器が出てくるので、ロボ物と言えなくもないですが、例えば主人公の操る最新型アーム・スレイブの「アーバレスト」は、作動原理がよくわかっていないブラックテクノロジーである「ラムダドライバ」が搭載されているなど、現実に即したで理屈っぽいメカ設定などがされておらず、ロボというよりもメカ全般にリアリティを持たせることに重点を置こうとしているようには見えませんでした。その代わり、戦闘における軍事組織としての戦いぶりや、テロをとりまく政治や国際状況などの細かい描写によって物語全体の現実感を上昇させており、ロボ物が若干苦手な自分にとって、その点は非常にポイントが高かったです。

本作の主要な設定の一つである、一種の超能力者のような存在「ウィスパーズ」からもたらされる動作原理不明な「ブラックテクノロジー」などを聞けばSF色の強い作品のように感じますが実際の作品では、たとえば、ミスリル所属の軍人がプロとして仕事をこなし、軍隊としての組織を維持しようとする態度の描写によって、背景の設定が近未来なだけで、この作品の持つ雰囲気がかなりリアリティを重視していることがわかりますし、特にミスリルが実は単に金で雇われた傭兵で成り立っており「人類の平和のために悪を倒す」風の現実離れした雰囲気がなかったところは逆にリアリティが増して非常によかったです。

この作品のリアル重視は、ミスリルの軍人の描写からも伺えますが、主要登場人物たちのキャラクターも結構ハードな背景設定に対して浮ついた印象を抱かせないものでした。例えば主人公の相良宗介も、ギャグとして戦場と日常をごっちゃにする間違いを何度も犯すことになっていますが、基本は寡黙だけれども頼りになるナイスガイであったし、ヒロインのかなめもツンデレ等の誇張されたテンプレ的な性格ではなくて、気は強いけれどごく普通の感覚を持った女子高生という設定で、現実から遊離しているようなキャラクターでなかったことは好印象でした。

しかしながらGONZO制作の一期(無印フルメタル・パニック)は、テロとの戦闘シーンと学園生活の対比を際立たせるためなのか、やたらと学園生活でのコメディー部分が強調されており、そのため逆にテロとの戦いが非現実的なものに見えてしまうことが多々有り、その部分に関しては不満を感じてしまいます。自分は原作を読んでいないのですが、Wikiによるとアニメオリジナルの萌え(かなめのパンチラなど)やコメディー要素が追加され、原作と雰囲気が大きく異なっているものらしく、原作者も「アニメになったフルメタを誰も知らなかったから」と語っているくらいですから、この部分に関しては原作者も大分不満を感じているようです。ただ、この無印フルメタが、自分にとってそんなにひどい出来だったかと言われるとそうではなく、主人公宗介のアフガン(作中では「ヘルマジスタン」という架空の地名へ変更)での子供時代を描いた「故郷に舞う風 前中後編」は、主人公の内面を理解させる非常に良いエピソードであったと思います。実はこの3編はアニメのオリジナルエピソードなのですが、出来に不満を感じさせる作品の中で一番面白いと感じた部分が実はアニメオリジナルの部分というちょっと面白い結果になってしまいました。逆に、宗介の原体験となっている子供時代のエピソードは、原作ではどのように書かれているのかは興味があります。

二期以降は、制作がGONZOから京都アニメーションへ変更になりました。二期の「フルメタル・パニック? ふもっふ」は、原作のコメディー短編のみを集めてアニメ化されたものであり番外編のような立ち位置にあるので、一期の続編は三期の「フルメタル・パニック! The Second Raid」となります。無印フルメタが、原作1巻から3巻までを2クールで製作したのに対し、このスルメタSecond Raidは、長編『終わるデイ・バイ・デイ』を1クールで製作し、登場人物たちの内面を深く掘り下げるような内容になっています。そして、このSecond Raidこそが、自分の京アニ好きを決定づける作品となりました。(製作年代的には、京アニの本当の初期作品となりますが、自分はハルヒ、らきすた、フルメタの順番で作品を見てきました。)

作品の内容は、無印とは違い、主な舞台が「学園」ではなく「軍」となっており、非常にシリアスな感じとなっています。もちろんフルメタなので、コメディシーンも多く有りましたが、無印の時のようなシリアスパートを相殺してしまうような浮いた感じはせず、作品のアクセントとして非常にうまく使われていたと思います。また、日本でのエピソードはコメディーだけでなく、宗介とかなめの心の触れ合いや、女暗殺者に対するかなめ一人での戦いを通してかなめの芯の強さも描かれ、作品に深みを与えていました。
フルメタ散髪_small宗介散髪2_small
宗介の髪をなぜるかなめの柔らかな指の動きと、時折聞こえる髪を切る音だけがBGMの静かな会話。やがてうたた寝を始める宗介。信頼し合う二人を描いた名場面。

かなめbattle1_smallかなめbattle2_small
女殺し屋の裏をかいて戦いに勝利するも、それでも宗介にそばにいて欲しいと泣き崩れるかなめ。

このSecond Raidでの宗介は、自分がうまくラムダドライバの力を引き出せないことなどに対して思い悩むことが多く、無印の時のような力強さを出していません。そして、その無力感はかなめ護衛の特殊任務を解除され本体に戻った時から顕著になり、香港では職場放棄してさまよい歩くまでに至ります。この夢遊病者のような彷徨は2話にもわたって続きますが、この主人公不在の間、政治情勢の緊迫具合とそれに対処するミスリルの行動の描写で緊張感を持続させたのは流石だと思います。一方の宗介は、この精神の放浪の果てに、死んだと思っていた宿敵と再開することになります。この宿敵こそが、香港で起きている騒乱の黒幕であることがわかるのですが、その彼から哄笑を浴びせかけられても復活しない(もしくは更に自分の中に閉じこもってしまった)主人公の目の前に突然ヒロインのかなめが現れ、飛び蹴りを食らわせることで目を覚まさせるという驚きの展開がその後に起こります。
かなめ飛び蹴り1_smallかなめ飛び蹴り3_small
宗介復活2_small宗介復活の瞬間_small
目の覚める膝蹴り&飛び蹴り。そして、ダメ男と言って宗介のしばりを解き放つかなめ。宗介が復活する静かな、しかし熱いシーン。

"女の子のひと蹴りが膠着状況をぶっ飛ばし世界を救う"...こういう痛快な展開は自分は大好物なのですが、こういったアニメ風の展開はともすればあまりにも安易すぎて緊張感を失ってしまうことのほうが多いものです。しかしフルメタでのこのシリアスな膠着状態の中で、このアニメチックなシーンは突如不意打ちのように起こり、でもこの場面ではもうこれ以外の展開は無いんじゃないかと思うくらい実に違和感無くカッチリと決りました。まさに目の覚めるような一撃!特にかなめに「弱いダメ人間」と指摘された時の宗介のびっくりしたような表情がとても印象的でした。でもこの言葉が宿敵がかけた呪いの言葉から宗介を開放します。そしてダメなところもあるけれども最後には何とかする人と慕ってくれるかなめの言葉が宗介に組織などのしがらみ取り払った本当の自分を取り戻させます。この燃える展開で蘇った宗介の強さは半端ではなく、あの憎たらしいまでに強かったキ○ガ○適役のゲイツまで瞬殺するほどで少々物足りなく感じてしまうほどのものでしたが、いままでの鬱憤を晴らすのにふさわしい胸のすくようなアクションを見せてくれました。
最後に、宗介は上官に対して毅然とした態度で自分の要望を押し通す男気を見せて、元のかなめ護衛の任務に帰っていくところでこの物語は終了することになります。ラストの電車の中の二人の会話と芝居も本当に良いものでした。
ベノム瞬殺2_smallベノム瞬殺3_small
ベノム瞬殺5_smallベノム瞬殺6_small
完全復活した宗介。「俺のことを知りたいのなら教えてやろう。ミスリルなんざどうでもいい。俺は東京都立神代高校2年4組出席番号41番ゴミ係兼傘係の相良宗介だ!」適役ゲイツを粉砕する激熱シーン。

これほどに密度が濃く、素晴らしい最終回を見せてくれた京アニスタッフには本当に感謝します。
この最終回を見たことによって自分が京アニ信者になったことは間違いありません。

最後に、フルメタの続編について。
フルメタは、ラノベを原作にしていて、その原作ストックはかなりありますので、是非続編を作ってもらいたいと思っています。もちろん続編は京アニに作ってもらいたいのですが、この頃の京アニの路線を見ていると若干不安を覚えてしまうので、もしフルメタの続編が作られることになった際は、Second Raidを監督した武本康弘氏に是非もう一度監督をやって頂くことを願って止みません。

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