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大垣城訪問(+"聲の形"聖地巡礼)

大垣は、現在の自分の住んでいる街から木曽川の河川敷に沿って北上すれば約40分ほどで行ける場所にあり、京都や大阪に出る際は、いつもここのICから名神高速に乗ることにしている程、自分にとっては馴染みの有る場所です。ただ、それはあくまで名神高速へのアクセス場所としてのみの馴染みであり、大垣の街自体を散策したことは今までありませんでした。

今回、京都アニメーション製作の"聲の形"の舞台が大垣とのことを聞きましたので、今まで気になっていても行ったことのなかった"大垣城"の訪問を兼ねて、大垣の街を巡って見ました。

1.大垣城訪問
大垣の地は、かつて「西濃」と呼ばれた美濃地方西部の中心都市であり、近世では美濃路の宿場町、あるいは水門川舟運の湊町として栄え、近代以降は鉄道の基地として発展しました。こうした交通の要衝に築かれたのが大垣城です。
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1)大垣城の歴史
大垣城は天文4年(1535)に美濃守護・土岐一族の宮川吉左衛門尉安定によって築城が開始されたと伝えられています。しかし、大垣の地が美濃と近江を結ぶ戦略上の拠点として重視され、越前の朝倉氏、美濃の斉藤氏、尾張の織田氏などの武将たちによる争奪の地となり城主の入れ替わりも頻繁に行われました。豊臣秀吉の時代になっても城主は、目まぐるしく代わり、秀吉の死の前に伊藤氏へと移ります。この伊藤氏の代に関ヶ原の戦いが始まり、合戦前には石田三成が一時大垣城へ入城します。決戦の前哨戦である"杭瀬川の戦い"で西軍は勝利しましたが、本戦である関ヶ原の戦いで西軍は負け、大垣城は敵陣の中に取り残された形となりました。関が原の合戦後も籠城を続けた大垣城でしたが最後には降伏し開城しました。この時の籠城戦の守備に、山田去暦なるものがいて、その娘・おあんが語った「おあむ物語(*注)」が残されており、大垣城の戦いの様子を現在に伝えています。

関ヶ原の合戦後、石川康道が5万石で入城して大垣藩が成立し、石川氏の後入城した松平忠良が、それまであった望楼式の天守を現在の複合式層塔型3重4層の天守に改めたと言われています。
その後、徳川の譜代大名である戸田氏鉄が10万石で大垣城主となり、幕末まで戸田家が大垣藩を継承し、現在に至る大垣の礎を築きました。
現在、大垣城の西側には、治水事業などに大きく貢献した戸田氏鉄の銅像が立てられています。
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2)大垣城の縄張りと天守閣
大垣城は純然たる平城であり、かつては3重の堀に囲まれた壮大な構えを持った城でした。
oogakizu_yoko.jpg
(上記俯瞰図は、余湖様のホームページから頂きました。)
築城当時は牛屋川を外堀の代わりに利用、本丸と二之丸のみでしたが、その後改築が加えられ、慶長18年(1613年)総堀が加えられ、明治に至る姿となったのは慶安2年(1649年)の頃とされています。中心の本丸の面積はそれほど広くはありませんが、4層の天守を始めとして、白亜の櫓や門などがたくさん建ち並ぶ壮大な城郭でありました。
明治の時代になって、多くの城が廃城令によって破却されていきましたが、大垣城の天守及び一部の建物は破却を免がれて保存が行われ、1936年(昭和11年)に天守等が国宝(旧国宝)に指定されました。

大垣城は4層の天守を持っていますが、4層は「死相」に通じ、縁起が悪いとのことから、通常は3層もしくは5層の天守がつくられましたので、全国でも大変珍しい天守でした。幕府に提出された図では3層の天守、2層の櫓群として描かれていますので、本当はもっと大きな天守を建てたかったのだけれども、幕府に遠慮して3層に見える4層の天守を建てたのかもしれませんね。

このような、珍しい天守を持った大垣城でしたが、大変残念なことに、1945年(昭和20年)7月29日の米軍による大垣空襲で焼失してしまいました。
大垣城古写真大垣城古写真2
上は、焼失前の大垣上天守。非戦闘員である一般市民に向けた米軍の爆撃でどのくらいの日本の宝が灰燼に帰されたかと思うと残念でなりません。

このように、本物の大垣城天守は焼失してしまいましたが、実はその焼失前の昭和8年に、郡上八幡城址の上に、焼失前の大垣城天守を模して、大垣城そっくりの模擬天守が建てられていました。大垣城天守は、総塗りごめ様式を取り入れた優美な城として岐阜地方では名高かったので、郡上八幡城の模擬天守を作る際の参考にされたのですが、今度は大垣城の天守をコンクリートで再建するときに、逆に郡上八幡城天守の外観を参考に作られたと言われています。本物の天守を再建するのに、大垣城を模した模擬天守の外観を参考にしたと言うところが何とも皮肉な感じがします。
こうして、天守は1959年(昭和34年)に、乾櫓は1967年(昭和42年)に鉄筋コンクリートで再建されましたが、2008年8月、市民検討委員会が大垣市に木造再建案を提言しているとのことなので、是非木造再建計画を進めていただきたいところです。
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現在のコンクリートで再建された天守閣。
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大垣城本丸北側の櫓門。現在、大垣城本丸の堀は全て失われているため、市街地の中に突然、城の建物が現れるような感じがします。
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本丸南側下の櫓門。
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本丸東側の2層櫓。
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その他、他の角度から見た天守。

注)おあむ物語
おあむ物語について、国立公文書館のページを以下に転載させていただきます。
=======
ここで取り上げた資料は、青春時代を戦国の混乱の中で過ごした女性の思い出話。主人公の「おあむ」は、石田三成の家臣の娘で、慶長5年(1600)の関ヶ原の戦いのおり、石田方の美濃大垣城に入ります。そこで待ちかまえていたのは、味方の獲ってきた敵方武将の首の処理。

みかたへ、とった首を、天守へあつめられて、札をつけて覚えおき、さいさい、くびにおはぐろを付ておじゃる・・・くびもこはいものではあらない。その首どもの血くさき中に、寝たことでおじゃった。

戦後の恩賞のため、少しでも綺麗に見栄え良く化粧することが求められました。しかし、凄まじいのはこれから。「おあむ」は、目の前で実弟が射殺され、冷たくなっていくのを目の当たりにします。また、闇に紛れて城から逃げる際には、身重の母親が急に産気づき、田んぼの水を産湯代わりに妹を出産。すぐに父親が母親を肩にかけて落ち延びていきます。

「おあむ」の語りの言葉に、凄まじいまでの戦国の世の実像が感じとれます。
========
落ち延びた"おあむ(おあん)"は、徳川の時代まで生き抜き、近所の子供たちを集めては昔の話をしていたらしいのですが、その彼女の昔語りを聞き、書きとめた人がいて、現代に"おあむ物語"として伝えられたとのことです。

2.大垣市街散策
大垣の城下町は、先の大戦で空襲を受けたとはいえ、まだ色濃く昔の面影を残しているように見えます。それは、外堀がほぼ昔の筋に対応する形で残っているからです。城の北側から西側を流れるのが水門川、東側から南側へ流れ住吉灯台付近で水門川へ合流するのが牛屋側です。これらの川に沿って多くの樹木が植えられてその脇を通る散策路に涼しげな影を映し、静かで風情の有る雰囲気を醸し出しています。また、この水路の他に大垣市街では多くの自噴水があり”水の都”と呼ばれる由縁になっています。

1)水門川及び牛屋川の散策路
DSC00885_oogaki.jpgDSC00883_oogaki.jpg
水門川の散策路。
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牛屋川の散策路。牛屋川の方が川幅が狭いため、両岸に植えられた樹木によって川全体が覆われ、より静かな雰囲気となっています。

2)大垣市内の自噴水
大垣市内には至るところに自噴水があり、自噴水のマップが出ているほどです。
湧き水マップ

有名なのは、水門川が東から北へ直角に曲がる場所にある八幡神社内の自噴水で、こんこんと湧き出る水を汲みに今でも多くの近隣の方々が訪れています。
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”平成の名水百選”にも選ばれている水で、もちろん飲料水として全く問題なく、自分もここで散策の途中、喉を潤しました。
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上は、奥の細道むすびの地記念館の敷地内にある自噴水。ここの水も冷たくて美味しかったです。

3)和菓子舗"つちや"
大垣城公園の南東にある路地を入ったところにある古式豊かな店構えのお店が、柿羊羹で有名な"つちや"さんです。
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宝暦5年(1775年)から7代続く老舗とのことで、屋根に掲げられた格調高い木製看板が見事です。しかし、中へ入って見ると伝統の柿羊羹の他にも、柿を素材にした色々なお菓子を製造販売しており、今の時代に合わせた攻めの姿勢がGood!でした。接客も物凄く丁寧で気持ちよく、この"つちや"さんは、大垣のお土産を買うのにお勧めですよ!

4)船町湊跡と奥の細道むすびの地
船町湊は大垣藩が整備を行った水門川の川湊で、慶長年間(1596-1615年)に水運が発達しました。付近には標識として江戸時代後半に建てられた住吉燈台が残っています。
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また、この地は「奥の細道」の旅を終えた松尾芭蕉が伊勢に向かって船出をした場所で、それを記念した像が立てられています。
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5)奥の細道むすびの地記念館
松尾芭蕉に関する展示物のほかに、大垣・岐阜地方名産の土産物の販売や喫茶コーナーもある総合施設。
中に入って見ると、"聲の形"の原画展示コーナーが開設されていました。
DSC00922_oogaki.jpgDSC00972_oogaki.jpg

3."聲の形"聖地巡礼
聲の形_1_ogakiseichi
9/17に封切られた京都アニメーション製作の"聲の形"が、10/10の時点で、観客動員数120万人、興行収益16億を突破し、大ヒット確実とのこと。
自分は、この映画の封切り日に見に行きましたが、かなり重い内容に驚いたと共に、良い映画であることは分かるのだけれども、視聴者側にかなり精神的な負担をかける内容を持ったこの映画がここまで売れるとは思っていませんでした。ただ、この作品の大ヒットは、京アニの作画力があってこそのものであることは間違いないと思います。何はともあれ、映画の大ヒット、おめでとうございます!!

この映画の舞台は、この大垣なのですが、先に紹介した"奥の細道むすびの地記念館"でも原画展が開催されていたことが示すように、大垣の街では"聲の形"が大々的に宣伝されており、商店会の登りは"聲の形"一色となっています。
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ただ、ここで聖地巡礼をやろうにも、この映画は封切られたばかりで1度しか見ていないため細かな場面を覚えておらず、聖地巡礼をする際の比較元のカット画像すらあまり無いので困ってしまったのですが、ネットに"スタンプラリー in大垣市"というイベントを行うとの広告がありましたので、それに参加することで聖地巡りをすることにしました。

このスタンプラリーは、『聖地巡礼マップ』というアプリをダウンロードし、このアプリのマップ機能を使って、大垣市内の全7スポットにチェックインするというものです。チェックインは、アプリを起動しながらチェックポイントのエリアへ入ると自動的に登録されるので、早い話、アプリを起動したまま、スポットを巡るだけで自動的にチェックイン認証マークがGet出来る仕様です。以下はそのチェックイン認証マーク画面とマップです。
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自分は、この7箇所のスポット全てにチェックインすることが出来ましたが、これが思った以上に大変でした。何故かと言うと、このスポットエリアの範囲が結構狭く、ピンポイントでその場所まで行かなければならなかったことと、そもそも地図上に表示される聖地情報が実際の場所から西側へ300mほどずれていたからです。右上図を見てもらえれば分かると思いますが大垣駅としっかり固有名称まで入っている地点ですらかなり西側(左側)にズレています。こんな状態なので、固有名称が入っていないポイントではチェックポイントの正確な場所がまるで分からずに長時間探し続けるはめになってしまいました。また、建物の固有名称が入っているポイントは、その建物内に入らなければチェック認証が入らないことも後で分かってガックリしました(それまでは、その建物の周りをグルグル廻りひたすらチェックポイントを探していました)。まぁ、アプリに対する文句はこのぐらいにして、以下に、このスタンプラリーによる聖地巡礼スポットを並べて見ます。スポットは全7箇所ありましたが、その内の3箇所はあまり作品と関係ない観光スポットのような場所なので、4箇所のみを挙げて見ます。

1)美登鯉(みどり)橋(チェックポイントリストの上から2番目)
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美登鯉橋下に集まった鯉。
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作品中一番重要な場所のひとつです。作品中、印象に残るイベントの多くはここで起きると言っても良いほどの場所で、キービジュアルの絵もここがモデルになっています。以下は作品中の場面。
聲の形_6_ogakiseichi聲の形_5_ogakiseichi聲の形_3_ogakiseichi
上記の美登鯉橋の写真は、通行人がいなくなるのをかなり待った末に撮れた写真で、普段は下写真のように、巡礼者と普通の散歩している人でごった返している場所でもあります。
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特に美登鯉橋のコの字に膨らんだ場所は散歩する人を引き寄せる力を持っているらしく、多くの人がここに佇んで景色を楽しんでしまうので、撮影に苦労しました。巡礼者はここへは時間的余裕を持って訪れることをお勧めします。

2)滝のトンネル(チェックポイントリストの上から6番目)
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水門川と牛屋川の合流地点で四季の広場と呼ばれる場所に、この滝のトンネルはあります。上の美登鯉橋は、この四季の広場の隣にあります。
作品中では、結絃が祖母の葬儀の前に佇むシーンで、この滝のトンネルは登場します。残念ながら、映画でのカットの入手は出来ず。

滝のトンネルのほかに、四季の広場には虹の橋と呼ばれる橋が架かっており作品中に登場します。この橋の袂には音の出る鍵盤(ハーピアン)が備えられていて、それも作品中に登場します。
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その他の四季の広場での光景。
DSC00893_ogakiseichi.jpgDSC00902_ogakiseichi.jpg

3)新大橋(チェックポイントリストの上から1番目)
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硝子が将也にプレゼントを渡し告白するシーンで登場します。
聲の形_2_ogakiseichi
上はその映画でのカット。

4)大垣公園(チェックポイントリストの上から3番目)
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家出した結絃が隠れていたシーンに登場します。(その他、子供時代の硝子と将也の公園のシーンもここ?)
残念ながら、映画でのカットの入手は出来ず。

番外編:養老天命反転地
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大垣駅から養老鉄道養老線で30分程揺られて到着する養老駅から徒歩10分の場所に養老天命反転地というテーマパークがあり、作品中ではここへ硝子が将也がデートしに行くシーンがあります。ですので大垣での聖地巡礼の最後に、養老天命反転地へ行って来ました(自分は車で行きました)。
聲の形_4_yourou
養老天命反転地でのシーンのカットが入手できなかったので、養老線で移動中のカットです。

さて、養老天命反転地とは不思議なネーミングですがwikiによると以下のような施設であるとのこと。

-養老公園内の有料施設であり、荒川修作とマドリン・ギンズによる構想を公園施設として製作された。作品の中を回遊し体験することで作品を鑑賞するモダンアート。芸術作品であり、博物館法に定める博物館・美術館ではない。

作品は『極限で似るものの家』と『楕円形のフィールド』から成る。『極限で似るものの家』と『楕円形のフィールド』を結ぶ溝状の道には、彼らのメインテーマであった〈死なないため〉と言う言葉を取り、『死なないための道』と名付けられている。『楕円形のフィールド』には大小様々な5つの日本列島があり、最大のものには24種の薬草が植えられていた。

『極限で似るものの家』は、建物内の机や壁・天井が上下左右を全く無視した場所に配置されており、視覚的な錯覚を体全体で楽しむ施設である。『楕円形のフィールド』は、日本列島をモチーフとした屋外施設だが、起伏に富んだ地面が不思議な感じに構成されており(通路の床面がいつのまにか壁面となる、など)、これも感覚の不安定さ・危うさを体全体で楽しむことを目的とした施設である。こうした日常生活では触れる機会の少ない錯覚感、不安定な感覚を体全体で味わうことにより、人間本来の感覚を再確認することを主要なテーマの一つとしている。また、例えば子供連れの場合、危険そうで子供から目が離せない等、お互いの存在を常に意識しながら過ごすため、人と人とのつながりのあり方やバリアフリーについての問いかけも行われている-。

先ほどから養老天命反転地をテーマパークと紹介して来ましたが、本来的には、上記のような意味を持った芸術作品のようです。

それでは、以下に養老天命反転地での写真を紹介していきます。
DSC00990_yourou.jpg
広い原っぱの向こうに見えるのが養老天命反転地です。
DSC00996_yourou.jpg
この土手のようなものを越えると『楕円形のフィールド』の内側が見れます。
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『楕円形のフィールド』の淵から内側を見た光景。将也が落ちそうになり硝子に引っ張り上げられるシーンはこの場所です。
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『楕円形のフィールド』の淵に沿って左手側に歩いていくと細い通路に入っていきます。
DSC01006_yourou.jpgDSC01010_yourou.jpgDSC01016_yourou.jpg
外から見えた緑色の半ドームの中はただ階段があるのみです。
DSC01012_yourou.jpg
細い通路の先は行き止まりになっていて引き返すしかありません。上は細い通路の最終端から見た光景。

引き返して元の場所に戻った後は、、一番奥に見えた壁に刻まれたレリーフのような場所に行って見ます。
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到着後、そこから最初の出発点を眺めて見ます。
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『楕円形のフィールド』を離れると、今度は『極限で似るものの家』に入って見ます。
DSC01039_yourou.jpgDSC01045_yourou.jpgDSC01046_yourou.jpg
う~ん...

さて、これにて、養老天命反転地の見学は終了なのですが、個人の感想を率直に言わせていただければ、大変申し訳ないのですが全く面白くありませんでした(本当に、ゴメン...)。
この作品の目的として"不安定な感覚"を味わうことで"人間本来の感覚を再確認すること"とあるのですが、そもそも、この程度では不安定な感覚味わえないという時点で、もはや万事休すという感じです。まぁ、子供連れの家族、もしくはカップルで来るのならば、普通とちょっと違う感じが楽しめてよいのかも。逆に、男性だけで来ると普通に退屈する可能性大なので、個人的にはあまりお勧め致しません...(あくまで、個人的にです)。

この養老天命反転地は、個人的に全く刺激を感じなかったのですが、これを作った荒川修作氏は強烈な性格の持ち主だったらしいので最後にそのエピソードを紹介したいと思います。

岡本太郎氏に荒川修作氏は弟分として可愛がられていたらしいのですが、ある日、岡本氏が「面白いヤツがいる」と荒川氏を三島由紀夫氏に紹介したことがあったとのこと。そこで三島氏が自己紹介代わりに渡した自著を荒川氏は「下らない」と窓から投げ捨て、大喧嘩に。岡本氏は喧嘩をなだめるのに相当苦労したらしい。

また、荒川氏はNYでボブ・ディラン(!)と暮らしていたことがあったらしいのですが、ディランは荒川氏が自分のことをあまりにも認めてくれないので、「俺、結構有名なミュージシャンなんだ」と自分の全レコードを差し出したところ、荒川氏は「音楽なんでクソだ!」と全部投げ捨てしまったとのこと。

いやはや、これでは日本の大文豪もグラミー賞受賞の世界的ミュージシャン(やっぱりノーベル文学賞は違和感ありすぎ)も荒川氏の前では形無しのように見えてしまいますが、これは荒川氏凄いと言うよりも、単に荒川氏が剥き身の日本刀を常に振り回しているようなキ○ガ○だったということなのでは...。まぁ、芸術家同士の付き合いと言うものは凡人の自分には窺い知ることは出来ないのですけれども、荒川氏も後年、紫綬褒章を受賞したと言いますから最後には、少年ナイフからだいぶ丸くなったのかもしれませんね。

最後に、"聲の形"主題歌のPVの映像が作品の雰囲気を良く伝えていたと思いますので、その動画を貼っておきます。



"聲の形"の感想も追加のページに貼っておきます。

この作品は、聴覚障害者と苛めについて正面から取り上げた作品です。この様な題材を扱っている作品ですから、障害者に対するいたわりの必要性とかいじめについての批判など、人権擁護風の要素が無い訳ではありませんが、この作品の主題はもう少し別のところにあると思います(だからこそ、綺麗事で無い分、感想が難しいのですが...)。

でも、作品がこれらの問題を取り上げる以上、自分の感想もそれを避けることが出来ず、かなりきつい、人によっては不快に感じる表現が入ってしまいました。ですので、追記の部分に移動させることにしましたが、これは自分の正直な感想なので内容の変更はしていません(但し、実は、未だに明快な感想を持てていません...)。個人的には、この作品は見る人がそれぞれ色々な感想を持つ作品だと思いますし、出来れば、多くの人がこの作品を見て、色々考えて頂くことが出来れば良いなとも思っています。

この作品の感想は難しいと、以前の記事の中で書きましたが、やはりそれは今も変わっていません。それは、この物語が人の心の奥を無理やり覗き込ませるようなところがあって、そのことに簡単に感動したり、もしくは非難したりすることが出来なかったからです。

この物語のヒロインは聴覚障害者ですが、この物語は、その彼女が頑張っている姿を見て感動するなどというのではなく、その聴覚障害者の彼女を子供の頃に、深い考えも無しに面白半分に苛めてしまい、それが元で逆にいじめられる側に廻ってしまった主人公である将也の心の再生が、この物語の主題なのは間違いないことなのだと思います。

実際、罪悪感から他人に対して心の奥底で心を閉ざしていた主人公が心を開いたとき、見えなかった他人の顔が見え、色々な感情豊かな音が主人公の耳に聞こえる様になったときの演出の効果は素晴らしく、この感情あふれる豊かな世界に自分がいることを実感した主人公の目から自然に涙があふれる場面では、見ている側も感情が高まり、この最後の場面を見れただけでもこの映画を見た価値はあったと思うほどでした。

ただ、それでも最後まで釈然としないことが自分の心に残ってしまったのは確かなことで、それは何故主人公の将也があそこまで精神的に追い込まれなければならなかったのかということです。確かに子供の頃の主人公が、同じく子供の頃のヒロインへ行ったことは酷いことであり反省しなければならないことは間違いありませんが、でもそれは小学生の頃の分別の付いていない時にやってしまったことであり(もちろん、子供の頃の分別のないいじめだったとはいえ、やられたほうはたまったものではないというのは分かっています)、その後、主人公が、そのことで逆に高校に入ってまでもいじめられ続け、自殺まで考えるまで追い詰められなければいけなかったことが、子供の頃いじめ側にいた報いとして当然だとはとても思えません。聴覚障害者に対する虐めは許されないけれども、その苛めをやったものには何年にも渡って苛め返して良いなどということがあっていい筈が無く、苛めは等しく加害者側に責がある筈ですから。

作品を見ていれば分かりますが、ヒロインに虐めを加えたのは将也だけでは無く、例え直接でなくても、一緒になって囃し立てたり見て見ぬ振りをするのも一種の虐めへの加担です。将也へ虐めを行うようになった将也の昔の仲間たちは、あの小学校の学級担任から"白"判定のお目こぼしを貰ったけれども、実は自分では白ではなくグレーであることを知っているので、自分のグレーをより白に近づけるために"黒"判定の将也を苛めるという胸糞が悪くなるような子供なりの理論で虐めを行っていたのではないかと自分は思っています。ただ、この胸糞悪い考えを子供たちに決定付けたのが、教室という法廷で、自分だけの正義を振りかざして将也だけを血祭りに上げた、あの最悪な担任教師です。この教師は、間違いなく硝子に対して虐めがあるのを分かっていながら面倒だからと見過ごし、父兄から文句が出た後、全てを子供の将也に押し付けると言う最悪のゲス行為をしました。しかも、言葉上は正義を振りかざしながら、その正義の言葉の後ろに自分のゲスい心を隠しているのですから本当にもう最悪です。

ただ、結局のところ、そういう他人の心の中が分かったところでどうなるものでもなく、実際にはそういうものを全て受け止めて前に進んでいくしかありません。ですから、最後のシーンで将也の耳に聞こえてきた様々な音の中には、これらの不条理も含まれており、あの閉ざされた心が一気に明け放たれたかに見えた感情の変化の中には、色々なものを全て受け止める覚悟も入っていたのかもしれません。そうであれば、やはり最後のシーンにおける、将也の心の再生というより前向きな覚悟に対しては素直に感動するべきなのでしょう。

この映画は2時間を越える大作とはいえ、7巻ある原作を圧縮しているので、いろいろなところを省いているのだと思います。ですから、その省いた部分の個人の補い方によって大分感想が異なってくると思います。今回、自分は心にモヤモヤを抱えながらも一応感動しました。ただ、この映画は、視聴者側にの受け止め方によっては映画の感想が極端に分かれる可能性が十分にあり、そのことを承知した上で、制作陣はこの作品の制作を行ったと思いますので、そのチャレンジ精神には拍手を送りたいと思います。

PS.以下は聲の形の完成披露上映舞台挨拶の写真です。
news_header_koenokatachi_0824_DSC_1369.jpg
前の3人の一番右端が山田尚子監督です。あまりの美人ぶりにびっくりです。
天は二物を彼女へ与えたのでしょう。

Comment

[228]

大垣、しょっちゅう行くんですよ仕事で、しかもウチの総本社がある場所ですしね(その段階で社名がわかるか)。

養老天命反転地、これもウチの会社が関っている関係で出来た当時タダ券もらって行きましたよ、幼かった頃の息子は興味津々で喜んでいました。

[聲の形]
これも観たいんですよ、[君の名は]とともに。
でも時間ないしなぁ~・・・、
DVD出るまで無理かな。

[229]

今晩は、中森 ユウジさん。コメントありがとうございます!そして、お返事遅れて申し訳ありませんでした...

大垣は、いい街ですよね!街を囲むように流れる水路とあちこちにある自噴井からこんこんと湧き出る水が実に涼しげで、本当に良い雰囲気ですよね。この街にしょっちゅう行かれる中森さんがちょっと羨ましくなりました(まぁ、自分もそれほど大垣から遠い場所に住んでいるわけではないのですけれども)。勝手な思い込みかもしれませんが、大垣は住んでいる人たちからも愛されている街のような感じがしました。

自分は、今年、「シン・ゴジラ」「君の名は。」「聲の形」の3本を連続で見に行きました。多分今後も、こんなに映画を見る年はないかも知れません。3本とも、それぞれ個性的で面白かったですが、この3本中2本は、IMAX上映及び極音上映という特別な音響で上映されたので、これは映画館へ足を運んだかいがあったと感じました。こういう+αを感じさせる上映が増えれば、もっと映画館へ行く回数も増えるかもしれませんよね。

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