Aiuto!の穴

英語の勉強とアニメの感想や日々気になることの日記

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2015年冬アニメ 感想

もう2015年春アニメが終わるというのに、2015年冬アニメの感想です。いくらなんでも遅すぎで、本数的にも視聴本数が少なかったので2015年春アニメの感想と一緒にしてしまおうかとも考えたけれども、それだといつになったら書けるのかわからなくなってしまうので、遅まきながらも現在の春アニメとは分けて書いてみました。

1. SHIROBAKO23話,24話感想
今更とっくに旬は過ぎてしまったSHIROBAKOの感想。本当は、既にSHIROBAKO全体の感想を、2014年秋アニメの感想の中で書いてしまっているのですけれども、どうしても、24話の宮森のスピーチを全文掲載したいと思いますので、23話と最終話に至る経過をダイジェストにして書いてみたいと思います。

23話は、SHIROBAKOの中でも屈指の密度を誇る回でした。

まず、冒頭出版社の一室で、茶沢たちが、ムサニに対して原作者の言葉を盾に最終話のボツを押し付けるシーン。

『出来れば先生と直接…』
23-4.jpg
『おたくら、ゴッドにたてつく気ですか?この世界、原作者の言うことが全てなんですよ』
23-5.jpg
『ゴッドがNOと言った以上、それはノーなんです』
23-6.jpg

しかし、アニメ制作会社に対して、出版社がここまで強く出てくるものなのでしょうか。自分にはちょっと想像がつきません。ただ、小説作家と出版社の編集の間では、作家の作品を編集がチェックし磨き上げて、作品を二人三脚で作り上げていくということをよく聞きますので、作者と出版社の間には一般人が思う以上に強い絆があるのかもしれませんね。おそらくそれは、コミックの世界でも同じで、コミック作品”月間少女野崎くん”の中でも少女漫画家野崎くんが編集の剣さんに絶大な信頼をおいているシーンがありましたしね。
逆に、出版社と縁のないWeb出身の作家が、最初の数作の後、伸び悩んでしまうというのは、出版社の編集の力添えがないからなのかもしれません。ですから、出版社という存在は、作家を育てるという意味において良いもので、だからこそ力が強いのかもしれませんね。
ただ、これはそもそも、茶沢が原作者に確認を取らずに制作OKを伝えたのが原因で、いくらなんでもひどすぎますけどね(この茶沢にも実際のモデルがいたりして)。

次は、原作者からくらったダメだしに対してどう対処するのかをムサニの面々が話し合うシーン。
ゴッドからのメッセージ。
23-7.jpg
『書くしかないでしょうね、ありあが飛ばないエンドで』
23-8.jpg

23-9.jpg23-10.jpg23-11.jpg23-12.jpg
『無理だ…私は飛べない』
23-13.jpg

いや、これはいくらなんでもダメでしょ。

そこで、実は原作者が以前のアニメ化でひどい原作改変を経験し、アニメ化に不信感を持っているということがわかってきます。
『そういえば野亀先生の原作、アニメ化2度目ですよね?』
23-14.jpg
『散々だった…。主人公のキャラは改変。レーサーはなぜか水着で運転』
23-15.jpg23-16.jpg
『有り得ないことの連続』
23-17.jpg23-18.jpg
いやぁ、これはちょっとひどい。これでは確かにアニメ化に不信感を持つかも。

それでも、丸川社長は木下監督にこうアドバイスをします。
『監督が目指す場所は、最後に作る人も見ている人も幸せになれる場所じゃないかな』
23-19.jpg
『さぁ、テイクオフ!』
23-20.jpg23-21.jpg

まさに、コレ。作品を見ている側も、制作側がつまらないと思っている作品を面白く感じるはずがありません。当たり前のことかも知れないけれども、煮詰まっている時に、逃げ道を探さないで正論を言いながら人の心に高揚感を与える丸川社長は、やはりすごい。

そして、原作者にコンタクトする方法を見つけ、出版社の妨害をかいくぐった後、原作者と対峙するシーン。
23-22.jpg
『最終回の件ですが、直してください。制作側の都合でありあを飛ばすのはやめて頂きたい』
23-23.jpg
『それでは終われません。
 第三飛行少女隊のテーマは、少女たちにとって、飛ぶということはどういうことか…なのではないでしょうか。
 どんな苦しい戦いも、仲間がいるから戦えるんです。アリアには絶対飛んでほしい、仲間を信じて!
 それが、僕のたどり着きたい最終回なんです』
23-24.jpg
『木下さん、あなたにとっては、制作チームが第三飛行少女隊なのですね。だから、アリアは仲間を率いて飛ばなければならない。 でも、私にとっては違います。
 ありあ達と敵との戦いは、私と私を襲う負のメタファーなのです。』
23-25.jpg
『そうか…野亀先生にとって三女はチームの団結ではなく、個人的な死と再生の物語なのかもしれませんね』
23-26.jpg
自分の内面を理解してくれる監督に驚いた表情を見せる野亀先生。
23-27.jpg
そして、ふたりの間に次々と会話が交わされ、孤高のアリアに夢や希望が生まれる理由、もしくは、それを与えられる存在と会話は弾み、
『妹とか!!』
23-28.jpg
『キャサリンの妹!!
 新しい命、純粋な少女、少女の住む美しい故郷
 その全てがありあの守りたい存在となる』
23-29.jpg23-30-2.jpg
クリエイター同士の理解と熱い会話。そして、ここへ来て新キャラへずかちゃん投入というウルトラCを繰り出してきました。
この展開はすごい。

そして、特急でキャサリンの妹ルーシィが登場するコンテが作られ、録音の当日。
『失礼します、ルーシィ役で参加させて頂きます。坂木しずかと申します』
23-31.jpg23-32.jpg

23-33.jpg23-34.jpg23-35.jpg
『私、キャサリンの妹、ルーシィです』
23-36.jpg
『ありあさん達が戦って守る世界で、私は沢山の子牛を育てるの!!』
23-37.jpg23-38.jpg
『ありがとう、ありあさん…今私、少しだけ夢に近づきました』
23-39.jpg23-40.jpg23-41.jpg23-42.jpg
良かったな、ずかちゃん。苦労が報われて。
アニメで本当に泣けたのは久しぶりでした。

さて、この23話は感動的であったことはもちろんですが、さらに驚くべきはその中身の濃さです。
冒頭の出版社のシーン(実際は、その前に宴会場から監督を拉致るシーンもあります)から、ずかちゃんのアフレコのシーンまでをたった20分ちょっとの中にしっかり押し込めているのです。ここには、水島監督のムダを省く手法が上手く使われています。例えば、野亀先生のアドレスを見つけるシーン。
23-43.jpg
ご都合主義と言えるくらいあっさりメールアドレスが見つかりますが、ここで妙なリアルさを追求してメアドを探すシーンなどを入れるとテンポは悪くなりますし、そもそもこの場面でのリアルさの追求は大した意味を持っていません。そうした場合、水島監督は実に合理的に無駄なシーンをカットします。
また、今回ここでギャグを入れてくるか!と驚いた出版社内の攻防シーン。でもここでリアルなやりとりを入れてしまったらそれこそ尺が足りなくなるし、そもそもそんなシリアスは洒落になりません。そこで、敢えてシリアスの真反対のギャグで正面突破しましたが、このギャグセンスこそ水島監督の真骨頂と言えるでしょう(まぁ、このシーンは賛否両論かもしれませんが)。

『とっとと帰れプルテン野郎』
23-44.jpg
『波動腹!!!!』
23-45.jpg
『困りますなぁ監督』
23-46.jpg
『昇竜腹!!!』
23-47.jpg
『竜巻旋風腹』
23-48.jpg

でも、やっぱり茶沢に正義の鉄槌が下ったのは、やっぱり気持ちがすっとしたかな。
『変な話ではなぁぁぁぁい!!!』
23-49.jpg23-50.jpg
『君は先生の担当には向いてないようだね』
23-51.jpg
出た!サラリーマンの必殺技、手のひら返し!上司に自分の背中を預けるとは、ぬかったな、茶沢!!なんちゃって。

そして、この回のエンドカードは全員でジャンプしている絵で決めました。いやぁ、完璧ですね。
23-52.jpg

最終回の24話では、出来上がった最終話の納品です。
『納品目指して…スクランブル!!』
23-53.jpg
平岡がみんなと一緒にちょっと手を上げているのが、妙に嬉しい。

しかし、オンエアデータというものが、物理的な方法で運ばれるとは思っていませんでした。てっきりFTPなどのネット経由で送られるものとばかり思っていたので。

無事にオンエアテープを送り届けた後の電車の中で宮森が見る幻覚?
『これからどうしたいか決まった?』
23-54.jpg
『このままアニメを作りたいのか、作りたいとしたらなぜなのか』
23-55.jpg23-56.jpg
『そろそろ、少し高い所から遠くを見る時が来たんだよ』
23-57.jpg
SHIROBAKOは、時々ハットするような言葉を突然投げかけたりするので油断なりません。ただ、自分の場合は、このようなことを考える時期をとっくに過ぎてしまっているのですけどね。

電車から降りて三女の打ち上げ会場に急ぐ宮森。そしてお約束の転けて入場。
23-58.jpg23-59.jpg
そこで、すかさず木下監督の逃げ口上が入ります。
『あ~!それでは将来ムサニをしょって立つ、デスクの宮森あおいが乾杯の音頭を務めさせていただきます。』
ナベPからも催促が。『そんなじゃない、ほら行けエース。』
23-60.jpg23-61.jpg
『えっと、みなさんお疲れ様でした。デスクの宮森です。あの、...えっと、本当にありがとうございました。当たり前のことなんですけれども、三女に関わってくれた方は、こんなに大勢なんだと知ってびっくりしています。すいません、今更なことを言って...。
でも物語を考えたり、キャラクターを書いたり、さらにそれを生き生きと動かしたり、それから演技や、音楽や・・・もうほんと色んな人のいろんな力、才能が加わって下さって、三女が出来たんですよね。そして、その、...直接的なことだけじゃなくて、間接的なこと、過去からとか、別の作品や会社から受け継がれてきたこともあるわけで、...それを含めたら、何十万人と言う人、何年、何十年という時間がつぎ込まれて、観てくれる人の感想や想いも全部合わさってアニメは出来上がっているんだなと。
なんかそれって、細いロウソクの火みたいなものかも知れないけど、その小さな火が次々に受け継がれて永遠に消える事の無い炎となって世界を照らすものじゃないかって、...だから、これからもずっと人の心を明るく照らしていきたいと思います!どうもありがとうございました!あ・・・これからも、よろしくお願いします!
ぁ・・・乾杯!』
Miyamori speach

アニメ製作者がどのような気持ちでアニメを作っているのかを伝える素晴らしいスピーチでしたね。アニメは、もちろん言葉ではなく絵で語ることも重要だと思いますが、このスピーチのように、はっきりとした言葉で、心に深く刻み込むことも時には必要と思います。そして、このスピーチは自分の心にしっかりと突き刺さりました。この素晴らしい作品を作り上げた制作者の皆様に感謝です。
23-63.jpg

2.純潔のマリア
純潔のマリア2
物語は、おそらく中世ヨーロッパの100年戦争とおもわれる状況が舞台背景で、国土が戦争で荒廃し、それぞれの陣営が自分たちの正当性を示すのにお互い神の加護を唱え合い、そして同じく神の加護を唱える戦争を生業とする傭兵たちの軍団が、戦争がなくなれば生活するために平気で近隣の村を襲うような状況が物語の中でかなり克明に描かれています。このようなリアルな描き方をしている一方で、この物語の中では、神と魔女が実際に同居して存在している一種のファンタジー仕立てになっているところが面白いところです。
でも、この物語はファンタジーものによくある魔法による戦いなどには重きを置かず、あくまでこの世界で生活する人間たちに焦点を当て、この乱世を力で生き抜こうとするもの、宗教者、その宗教を信じ敬虔に生きようとする人たちの姿が生き生きと描かれます。中でも、主人公と関わるガルファは、自らの才覚を信じ、力がものをいうこの世界を抜け目なく生き抜こうとする傭兵ですが、悪党のように振舞っているくせに、心根の部分に優しさがあることを垣間見せる妙に魅力のある人物でした。また、そのガルファが率いる傭兵団に一緒についてきている娼婦のロロットは、ガルファ以上に超現実的な思考の持ち主でしたが、現実に合わせていかようにも対応できる柔軟さが何ともたくましく、そのさっぱりとした性格と相まって、やはり憎めない魅力を持っていました。(しかし、この時代の傭兵団が、商人から医者や娼婦まで引き連れる独立した旅団で、その傭兵団の統率者がシェフと呼ばれていたなどというのを、このアニメで初めて知りました。以下は、ジョゼフにぶっ倒された鎧を着たガルファを片手で担ぎ上げてしまうロロット。
『まぁびっくり!』
マリア10
『色々あったんだろうけど、このくらいで勘弁してやってくれる?シェフがいないとさ 依頼主から金もらえない時があるんだよね』
マリア11
サバサバした見事な姉御っぷりに惚れ惚れしてしまいました。)

また、その一方で、力でこの時代を支配しようとする軍隊と対極の存在であり、かつそれに権威を与えることもできる教会の代表として登場するベルナール司祭は、最初、宗教者というよりも裏で政治的な取引をする人物として描かれていましたが、囚われていたマリアと会話する中で、宗教者として「天使も悪魔も必要としない新しい信仰のあり方」という考えに到達した場面が描かれたのは非常に面白く感じました。

この、天使と魔女の力に人間がひれ伏す時代から、それらを必要としない時代へ、人を脅かす魑魅魍魎を人間の理性が追いやろうとする狭間のような時期を、主人公の魔女マリアは、人々の思惑に関係なく、自分の信じることをやり抜こうとあがきながらも全力で駆け抜けていきます。

そして、物語が大きく動くのは、マリアが魔法力を失って囚われの身になった後、マリアの使い魔たちと魔女仲間がマリアを助けようと動き始めてから。マリアが戦争を止めようとするたびに迷惑がっていた魔女たちも、なんだかんだ言いながらもマリアのことを気にかけて、危険を顧みず助けようとする展開はやはり熱いものがありました。そして、助け出されたあとのマリアは、魔法を使えないにも関わらず、今度は自分の方から戦争の只中にいるジョセフに会いにいこうとする場面で物語はクライマックスを迎えます。

この物語で、若干の物足りなさを感じるところがあるとするならば、それは、ここまで中世の戦争と宗教をリアルに描きながら、その大団円はマリアの恋愛の成就で終わってしまったことかもしれません。自分は、歴史や宗教を包括したもっと壮大な終わり方のなるのかなと思っていましたので。でも、そのクライマックスは、アニメらしくストレートな表現で、やっていることは地味かも知れないけれどもものすごく爽快感があって十分満足できました(ちょっと、ストレートすぎて小っ恥ずかしかったけれども。マリアは見事な恋愛戦士ぶりを発揮して、天晴れの”リア充”宣言をかましてくれました)。そして、物語の最後でミカエルがエゼキエルに施したこともなかなか粋な計らいで、大団円の感動に花を添えました。

以下は、ミカエルがエゼキエルに裁定をくだした場面。
《自らの意志を示したそなたは天に遣えることはできぬ。人の世に下り、人としてこの世界を見定めて参れ。それにあたり天上の主より慈悲を与える》《そなたの守ろうとした融和。それを最もそなたに与える者の選択を認める。母を選ぶがいい》
マリア12
『私は…』
マリア13
『私はミカエルより厳しいから生まれてから後悔するんじゃないのよ!元気に生まれてらっしゃい』
マリア14マリア15マリア16マリア17
『待ってますね』
マリア18
これって、聖母マリアの処女懐胎と同じなのかなと思ったところで、ジョゼフ⇒ヨゼフであることに気がつきました。遅すぎ...

聞くところによると、アニメ版純潔のマリアは、大筋は同じであるものの、かなりの改変が加えられているとのことで、特にアニメで活躍したガルファがアニメオリジナルのキャラクターであるとは驚きました。原作ファンにとって、原作改変は気持ちが複雑でしょうけれども、原作未読の自分にとっては、アニメ版純潔のマリアは非常に面白く見れましたし、クライマックスでのストレートだけど感動できるという見せ方はさすが名監督と言われている谷口悟朗氏の面目躍如だなと思いました。

ただ、この作品は、やはり地味すぎたのか商業的には大惨敗だったようで(過去記事参照)、自分としては谷口監督にもっと監督作品を作ってもらいたいので、Boxが出たらですが(弱気すぎだけどマラソンはやっぱりキツい)購入を決めました。

以下に谷口監督の代表作を並べてみたいと思います。
1)無限のリヴァイアス
無限のリヴァイアス
2225年、地球の衛星軌道にあった航宙士養成所が何者かの襲撃によって制御不能になり、養成所の少年少女478人は外洋型航宙可潜艦「黒のリヴァイアス」に避難する。彼らはなぜか自分たちを救助してくれるはずの軌道保安庁から攻撃を受け、戸惑い、混乱しつつもこれと戦い、そして更には密閉された極限状態にある艦内では、艦の指揮権や物資の配給を巡り少年少女同士が陰惨な争いを繰り広げながら、火星圏から土星圏、天王星圏へと当てのない逃避行を続けていく...。

アニメ版「蝿の王」と言われるだけあって、かなりの欝展開で、放映当時はかなりの衝撃作であった聞いています。ですので名作であるという話は聞きますが、どうにも見る踏ん切りがつきません。でもいつかは見てみたい作品です。

2)スクライド
スクライド
21世紀初頭の近未来、神奈川県の一部で突如、横浜を中心に原因不明の大規模な隆起が発生し、本土と隔離された半径30kmの『ロストグラウンド』と呼ばれる土地が誕生した。
日本政府によりロストグラウンドは復興するも、復興した市街の住人「インナー」と崩壊地区の住人「アウター」という特殊な二層社会が形成される。そして何時しかロストグラウンド生まれの新生児の中に「アルター能力」という特殊能力を持つ者達が現れ始め、能力を使った暴力や略奪を行う彼らは「ネイティブアルター」と呼ばれるようになった。
これに対して本土側はロストグラウンドにおける警察機関「HOLD」内に、アルター能力者による部隊「HOLY」を設立し、これに対応した。そんな中、ロストグラウンドの崩壊地区で生まれ育ったアルター使いカズマは、HOLYに所属するアルター使い劉鳳と出会い、物語は動き出す...。

所謂、能力バトル系の作品の名作として名高い本作。本作品では、主人公カズマと劉鳳のそれぞれ違う境遇に身を置きながら、そこで愚直に自分の生き様を貫こうとする男たちの戦いが描かれます。このお互いが譲らない自分の生き様のぶつかり合いこそが、この作品を熱くさせ、そして見る者を惹きつける力となっています。最近の理にかなって合理的な判断をする主人公たちからは味わえない、不器用な生き様を描く作品を、一度ご覧になってみるのも良いのかもしれません。以下は、熱いアニソンとして有名なスクライドのOP/Reckless fireです。


3)プラネテス
プラネテス2
主人公のハチマキは、宇宙のゴミ「デブリ」の回収のため宇宙で働くサラリーマン。いつか自分個人の宇宙船を所有するという夢をもちながら働く彼は、ゴミ拾いは大事な仕事だと自分を納得させつつ、当初の夢と現実の狭間でこのまま現実を受け入れるか、それとも夢を追い求めるか思い悩むみ、ついに決断を下す-。

原作コミックが、2002年度星雲賞コミック部門を受賞し、テレビアニメも、2005年度星雲賞メディア部門を受賞という経歴を持つ本作は、前半は原作に沿って、登場人物たちが仕事で日々遭遇する悩みの話や、登場人物たちが持っている複雑な過去を絡めた味わい深い話などが丁寧に描かれていきます。そして後半からは趣が徐々に変わっていき、主人公が木星往還船プロジェクトへ自分の夢を夢託す話へと変わっていきます。この主人公が、夢を追うために今までのすべての人間関係を破棄してまでも夢に突き進もうとする気迫、木星往還船プロジェクトの持つ欺瞞、人の心の弱さにつけ込むテロリストの侵食、そして最後に、自分が語ってきた理想を自分の命を使って試されるヒロイン(ここの描写はかなり衝撃的です)と、人の心の奥底を問いただすような話の展開に息が詰まる思いで見入っていました。実は、このガラッと話の趣が異なる後半が、谷口監督のオリジナルのようなのですが、やはり原作ファンからは賛否両論あるようです。しかし、自分にとっては、この後半があるからこそ、この作品がいつまでも自分の記憶に残る作品になったと感じています。この作品では、宇宙を舞台にしたSF作品によくある戦争もロボットも出てきませんが個人的には、この手の分野の金字塔と言える作品です。
プラネテス1

4)コードギアス 反逆のルルーシュ
コードギアス1
超大国ブリタニア帝国に占領された日本=エリア11。そこに生きる二人の少年、ルルーシュとスザク。
胸に野心を秘め、目的のためならどんな手段も選ばないルルーシュは「ギアス」の力を手に入れ、妹のナナリーと己の理想のため、その力を行使しようとする。一方、正義を志し正直さと公平さを捨てることなく、その道を進もうとするスザクは、現実の壁にぶつかりながらも世界に理想と真実を求める。
二人の対照的な生き方が、やがてブリタニア帝国とエリア11の住民たちの関係を大きく変えていくことになる...。

言わずと知れた、復讐譚でありピカレスクロマンの傑作物語。
自分は、この物語をリアルタイムではなくレンタルDVDで見たのですが、初めて見たとき、あまりの面白さに途中でやめることができなくなってしまい、真夜中に続きのDVDを借りに行ったのを覚えています。
コードギアスの面白さは、なんといってもこちらの予想をはるかに超える斜め上の展開で、一体この先どうなってしまうんだろうと思うほど支離滅裂な感じで広がる話には、常にドキドキしながら見入っていました。また、強い意志を持って時には人をただの駒のように扱う非情さを持ちながら、しかし内面に悩みも抱えているというルルーシュのキャラクターは実に魅力的で、そして、弱い心も持っているように見せて、実はいざという時に見せるこちらの期待を上回る瞬発力やその時に察せられる名セリフの数々には、カリスマ性を感じずにはいられないものがありました。
しかし、この収集がつかなくなるのではと思うほどの話の展開を見せ、ロボモノから学園モノまであらゆるジャンルを詰め込んだごった煮のように見える物語を、結局はルルーシュの物語として、最後にルルーシュの死の1点に収斂して話の幕を引いたのは見事な監督のお手並みでした。これだけエンターテーメントに振った物語というのも、今後なかなか出てこないでしょう。
コードギアス2

このコードギアスが終わったのが2008年のことで、それから7年たって久々に監督として采配を振るった作品が、純潔のマリアという訳だったのですが、今回商業的に残念な結果となってしまいました。純潔のマリアは作品の内容的には充分面白かったし、これだけの実績を持った監督ですから、次回作も期待したいのですが、果たしてどうなのでしょうか。

3.アルドノア・ゼロ
アルドノアゼロ2
う~ん...、この作品に対しては、どうしてこうなっちゃったんだろうという気持ちで一杯です。

個人的に、一期では、妙なSF設定に凝らずに、サイドキャラの鞠戸大尉のPTSDや、火星人のスパイの娘で、同じ火星人なのに、あまり悩まず堂々としているアセイラム姫に感情を抑えきれずに手を出してしまうライエとか人の気持ちに焦点を当てて物語を進めていこうとするところには好感を持っていました。そして、スレインの、地球人だけれども火星に身を寄せているという微妙な立ち位置は、どちらか一方を悪と決めつけないことで作品に深みを与えているものだと思っていました。

ところが、このスレインが二期ではもう別人となって積極的に火星側に立っているし、そもそもこの火星人があそこまで地球を恨む気持ちも最後までわからず、先に手を出した火星方に、少しでも戦争を開始するしかなかったという納得できる理由があればよかったのですが、それすらないので、はっきり言って2期ではメインで描かれた火星側の描写に感情移入の余地など全くありませんでした。
そして最後に、あの誰が幸せになったのかもはっきりしないぼんやりとした結末に至っては、もうがっくりするしかありませんでした。本当にどうして、こうなってしまったのかなぁ...。


Comment

[112]

マリアは見てないのですが、その他のSHIROBAKO、コードギアス、アルドノアゼロの御感想には全く同意見です~!

特にアルドノアゼロに対する残念さは僕も感じています。
話の首尾一貫性が通っていたのは1期の3話くらいまで。
虚淵さんが脚本を止めたところを境に綺麗に崩れ落ちていきましたね。

最初のワクワク感といい、敵を倒した時の爽快感といい
そして迫力ある作画、楽曲からして
良アニメになり得るポテンシャルは十分あったでしょうにね~(>_<)

[113]

今晩は、ミサカ✩さん。コメントありがとうございます!
そうなんですよ。本当にアルドノア・ゼロはどうしちゃったんでしょうね。本当は、記事に書いた以上に、言いたいことがあったのだけれども、あんまりネガティブなことを書きたくなかったから、あれでも抑えたんですよね。一番分からないのは、あのショボイ結末なのですが、制作側は本当にあんな結末で良いと思っていたのでしょうか?謎です。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

Trackback

http://bonobo777.blog.fc2.com/tb.php/183-ddebf65e

 | HOME | 

プロフィール

aiuto!

Author:aiuto!
会社員
英語の勉強と日々気になることを日記風に書いていきたいと思っています。


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ

はじめに (6)
英語 (93)
(2013/9月-2014/2月) (35)
(2014/3月-2014/12月) (41)
(2015年) (2)
(2016年) (12)
音楽 (10)
EL&Pの音楽 (1)
King Crimsonの音楽 (1)
広橋真紀子さんの音楽 (1)
音楽雑記 (6)
アニメ感想 (17)
フルメタル・パニック感想 (1)
とらドラ! 感想 (1)
PSYCHO-PASS -サイコパス- 感想 (1)
灰羽連盟 感想 (1)
ゆゆ式 感想 (1)
新世界より 感想 (1)
じょしらく 感想 (1)
男子高校生の日常 感想 (1)
らきすた, みなみけ, 苺ましまろ, あずまんが大王 感想 (1)
Steins;Gate 感想 (1)
とある科学の超電磁砲 感想 (1)
宇宙戦艦ヤマト2199 感想 (1)
ガールズ & パンツァー 感想 (1)
TARI TARI 感想 (1)
花咲くいろは 感想 (1)
今期のアニメ (13)
2016年冬アニメ 感想1 (1)
2015年冬アニメ 感想 (1)
2014年秋アニメ 感想 (1)
2014年秋アニメ (1)
2014年夏アニメ 感想 (1)
2014年夏アニメ (1)
2014年春アニメ 感想 (1)
2014年春アニメ (1)
2014年冬アニメ 感想 (1)
2014年冬アニメ (1)
2013年個人的ベスト10アニメ (1)
2013年秋アニメ 感想 (1)
2013年秋アニメ (1)
今期のアニソン (6)
2014年夏アニメ アニソン (1)
2014年春アニメ アニソン (1)
2014年冬アニメ アニソン (1)
2013年秋アニメ アニソン (1)
個人的お気に入りアニソン(ED編) (1)
個人的お気に入りアニソン(OP編) (1)
アニメ雑記 (57)
趣味 (6)
バイク (3)
車 (1)
時計 (1)
推理小説 (1)
一般雑記 (64)
お城訪問 (22)
旅行 (20)
隣の国の困った人々(特亜3国) (8)

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

検索フォーム


RSSリンクの表示


リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる


QRコード

QR

    


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。