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英語の勉強とアニメの感想や日々気になることの日記

名古屋城訪問

日本百名城廻りへ自分も参加することを思い立ちましたので、その1回目として地元の名古屋城とその周囲の昔の街並みが残る場所の訪問を行いました。

1.名古屋城(愛知県名古屋市中区本丸1-1)訪問
名古屋城は現在の名古屋市街の北側に位置し、JR名古屋駅から北に10分程車で走った位置にあります。この周囲には名古屋市役所や愛知県庁もあり、名古屋城周辺は現在の愛知県の官庁街にもなっています。
             DSC00251_small2.jpg
現在の名古屋城の歴史は、徳川家康の第九子義直の居城である清洲城が手狭であることを理由に、慶長十四年に名古屋の地に移転することが決められたことから始まります。しかし、家康の真の狙いは大阪に残る豊臣家の包囲網を作ることであったため、この築城は西国大名十九家による天下普請で行われました。二十万人が動員されたこの工事は、大阪冬の陣、夏の陣で途中足踏み状態となりましたが、夏の陣の5年後である元和元年(1615年)に完成しました。

名古屋城は、日本の築城技術が完成領域に近づいてきた時期に作られた典型的な平城であり、山上などの天然の地形を利用した守備を持たない代わりに、縄張りは実戦的かつ合理的に張られました。
中心部は、ほぼ方形を成す大小七つの曲輪と堀で構成され、非常にシンプルな縄張りのように見えますが、これらの七つの曲輪をずらして配置することで、単純で直線的な構造を補い、横矢をかけることが出来ました。天守は本丸北西隅に建てられ、他に三重櫓四基、二重櫓七基と大城郭の割には隅櫓の数は極めて少ないのですが、これは重要部に多聞櫓を配し、面で主要部を守備するという合理的な設計思想に基づいた配置によるものでした。主要虎口も多聞櫓で囲まれたほぼ完成した枡形虎口となっており、非常に堅牢な防御を誇りました。

「尾張名古屋は城でもつ」と歌にも詠われたこの名城は、尾張徳川家17代の居城として明治まで続き、明治維新後も取り壊しされずに、大天守が頂く金の鯱とともに名古屋のシンボルとして存続し続けました。
しかし、昭和二十年五月十四日の名古屋空襲により、大天守、小天守はもとより、二条城の二の丸御殿と双璧と言われた本丸御殿も焼夷弾の直撃を受け消失しました。もし、大小天守と本丸御殿が焼失せずに残っていれば世界遺産にも登録される資格は十分にあったと思われるだけに、その文化的損失は測りしれません。
以下は焼失前の名古屋城古写真です。本丸には、大小天守を始め本丸御殿などが完全な状態で残っていたことが判ります。
名古屋城古写真1_small名古屋城古写真2_small名古屋城古写真3_small
現在の天守は、地元商店街の尽力や全国からの寄付により1959年(昭和34年)に再建されて、復元された金鯱とともに再び名古屋市のシンボルとして蘇りました。
DSC00279_small.jpgDSC00391_small.jpgDSC00402_small.jpg
戦災から辛くも逃れた遺構もあります。写真の清洲櫓はその一つ。昭和三十七年の解体修理で移築の痕跡が見つかり、伝承通り清洲城からの移築の可能性が高まりました。
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そして本丸御殿復元のための工事が、2008年(平成20年)から始められ、2010年(平成22年)に第一期工事のうちの玄関部分の復元過程の一部が特別公開されました。
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本丸御殿の復元工事は3期に分けられ、最終的には2018年(平成30年)の全体公開を目指して総工費150億円を投じて復元工事が行われています。以下は、そのスケジュールと工事区分です。
名古屋城本丸御殿見取り図3_small
以下は、現在公開されている玄関・表書院部の間取りと写真です。
名古屋城本丸御殿見取り図2_small
玄関二の間から1の間を見たところです。
玄関二の間から1の間を見る_small
表書院三の間
表書院三の間_small
表書院1の間から上段の間を見たところ。
表書院1の間から上段の間を見る_small

現在公開されているのは、全体の1/3程のものでしたが、それでも自分の想像以上に広く素晴らしいものでした。
1/3だけでさえこれだけ素晴らしいかったので、全体公開がされればどのくらいすごいものになるのかと思うと、4年後の全体公開が待ちきれません。
これだけ、期待して何もしないわけにはいかないので、"名古屋城本丸御殿積立基金"の"匠募金"へ応募してきました。この募金は、本丸御殿内で受け付けておりますので、興味のある方ならば応募してみては如何でしょうか。

2.名古屋市街に残る昔の町並み
名古屋では、多くの場所が昭和二十年の空襲で被災したため、昔の面影を残している場所が多くありません。しかし、それでも探してみれば少ないながらも昔の面影を保っている場所がいくつか残っています。

1)徳川園・建中寺・白壁地区周辺
名古屋城から東に約3kmに位置するこのエリアでは、町並み保存地区に指定されており、まだまだ昔の面影を保った町並みが残っています。
名古屋地図1_small

・徳川園(愛知県名古屋市東区徳川町)

元は尾張徳川家の大曽根別邸で、2代藩主光友が、1695年(元禄8年)に隠居所として建造したものを起源としています。明治22年からは、尾張徳川家の邸宅になりましたが、昭和6年に名古屋市が十九代当主から邸宅と庭園の寄付を受けた後、改修整備がされて、翌年に"徳川園"として開園されましたが、昭和20年の空襲でほとんどが焼失してしまいました。しかし、平成16年に、日本庭園として再整備が行われて、再び"徳川園"として開園されました。
園内には、大曽根の瀧、渓流、龍仙湖、牡丹園、菖蒲田などがあり、自然の景観が凝縮して再現されています。
DSC00369_small.jpgDSC00354_small.jpgDSC00355_small.jpgDSC00340_small.jpgDSC00373_small.jpg
また園内には、尾張徳川家に伝えられた数々の家宝を展示した徳川美術館があります。公爵徳川義親から寄贈された所謂"大名道具"を中心に収蔵点数は一万点以上に上り、中には"源氏物語絵巻"、"初音の調度"など国宝9件重要文化財58件、重要美術品46件を含んでいて、質量ともに日本屈指の美術館になっています。
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・建中寺(愛知県名古屋市東区筒井1丁目7番地57号)
徳川園から南へ500m程下ると、豪壮な三門が構える建中寺があります。尾張徳川家の菩提寺で、尾張二代藩主徳川光友が父義直を弔うために慶安四年に建立した浄土宗寺院です。
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・白壁・主税・撞木の町並み(名古屋市東区白壁)
このエリアは、現在、町並み保存地域に指定されていますが、かつては禄高にして三百石級の組頭階級の武士たちが住んだ武家屋敷街でした。中でも豊田太郎左衛門の武家屋敷は当時としては珍しい白塗りで、これが見事であったためその後周囲の屋敷もこれを真似て白壁の屋敷が多くなったことから地名になったとされるそうです。明治以降は名古屋を代表する財界人の多くがこの地に邸宅を構え、近世と近代が混在した独特の景観が作り上げられています。古い建築物が料亭や高級レストランへ転用されているほか、文化のみち二葉館(旧川上貞奴邸)や文化のみち瞳木館(旧井本為三郎邸)や旧豊田佐助低などが一般公開され、中が見学できるようになっています。
DSC00286_small.jpgDSC00288_small.jpgDSC00290_small.jpg貞奴_small
文化のみち二葉館(旧川上貞奴邸)

自分は、貿易商社に勤めているので、時折名古屋の観光地でどこかお勧めの場所はあるかと仕事で来日した外国人から尋ねられることがあります。自分は基本的に引きこもり人間なのでそもそもそういう場所へ普段行ったことがないというのもありますが、探してみてもやはり大人にとっても魅力的な観光地というのは名古屋にはあまりないような気がします。それは、名古屋固有のものではなく大都市が宿命的に持っている地域再開発が昔の町並みを根こそぎ変えていってしまったからであることは間違いありません。ただ、それにしてもなお昔の面影があまりにも残っていない事実は、あの昭和二十年の名古屋空襲が全てを焼き払ってしまったことが大きいと思わざろうえません。

次に名古屋城を訪れるときは、名古屋市街を離れたところにも足を伸ばしてみたいと思っています。例えば、城下町とは違いますが戦禍を逃れた熱田神宮の周りにはまだ古い町並みが残っているかもしれませんので、次回は熱田神宮へも訪れたいと思っています。

しかし、今回、城下町の面影を残す地域だけでなく、空襲後の再建で昔以上の活気を取り戻した場所として大須も紹介したいと思います。

2)大須商店街(愛知県名古屋市中区大須)
大須商店街は、名古屋城の南5kmほどに位置し、巨大なアーケードを持った商店街として非常に人気があり、かつ、東京の秋葉原、大阪の日本橋に次ぐ日本三大電気街の1つとしても有名な場所です。

この街は、名古屋城築城及び城下町の整備に伴い、旧那古野城の南側にあった萬松寺や、美濃国中島郡長岡庄大須郷(現在の岐阜県羽島市桑原町大須)にあった真福寺寶生院(大須観音)が徳川家康の命により現在地に移転され、門前町として出発したことを起源とします。
幕末から大正末期にかけては、この界隈には遊郭が設けられ、更に1912年(大正元年)に萬松寺が寺領の山林を一般の商業用地として開放されたため、劇場、演芸場、映画館などが数多く作られ名古屋市内随一の歓楽街として栄えたました。しかし、この街も戦禍を逃れることが出来ず昭和二十年の空襲で壊滅的な打撃を受け一時期廃れることになります。

大須の再建として、1970年代後半に、集客を狙って大須大道町人祭を開催し、これと前後して第1・第2アメ横ビルや商店街などに家電店、パソコンショップなどが集まり始めました。その頃から大須は、東海地区随一の電気街として徐々に人気が高まり、再び往年の活況を取り戻すまでに至りました。
現在は、他の電気街同様に電気の街としての顔は縮小傾向にありますが、広大なアーケード商店街へは、小規模店舗を積極的に開いたことも幸いして中古品売買店、名物の飲食店やおみやげ物の店舗からゲームセンターや銭湯まで様々な施設がある街として今も発展し続けています。
再建された萬松寺、大須観音といったお年寄りも多く訪れるスポットもあれば、電気街やゲーマーズなどのサブカルスポット、更には外国の料理店など様々のものが混じり合ってカオス的な活況を見せているのが大須の魅力であり、自分はこの街が本当に大好きです。
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大須アーケードの賑わい。
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このアーケードの奥に大須観音があります。
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名古屋のゲーマーズ。この裏が電脳ビルのアメ横。この周囲が大須のオタク街。
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これがアメ横ビル。色々な仕事で使うパーツの購入でお世話になりました。
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アメ横ビルの斜め前にある萬松寺。この怪しい雰囲気満載の萬松寺はオタク街のど真ん中に位置しています。
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オタクエリアの近くにある"メイド喫茶風ケバブ屋"。中でメイドが給仕していて行列ができていました。もー訳わからん。でもテイクアウトしてみたケバブは結構安くてうまかったです。
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大須観音。大須アーケードの奥にあります。
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飲食店の数々。人気のある店の前には行列ができて店の外のテーブルで飲食している人も多いです。
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夜になってさすがに人通りがすくなくなりました。

近年、全国各地の商店街が衰退・縮小する中で、大須は再生し更なる発展を遂げた稀な例なのだそうです。それは大須にしかない専門店(決して高級ブランド品店ではない)や飲食店があるというのも理由にはなると思いますが、一番の理由は、大須の何でもありそうなごった煮の状況が化学変化のようにすごい活気を生み出して、その活気に惹きつけられて更に人が集まってきているからなのだと思います。

自分の生まれは東京なのですが、今まで仕事の都合で、横浜、千葉、埼玉、神戸、北九州と結構住む場所を転々としました。その中で、今住んでいる名古屋が一番しっくりくると感じています。それは、日本で3番目の大都市なのだけれども東京大阪程巨大ではなく、ちょっと足を伸ばせばすぐに田舎になってしまう(今の自分の住んでいるところ)という住みやすさもそうなのですが、大須という便利で面白い街もあるからだと思っています。今後特別なことが起こらない限り、自分は今の名古屋近郊に住み続けていくつもりです。そして、この大須ともこれからもずっと付き合っていきたいと思っています。

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