Aiuto!の穴

≫2015年08月

熊野古道巡り(+凪のあすから聖地巡礼)その1

昨年末から続いていた装置の据付作業も終盤に入り、またそれと並行して行われた定期点検も何とか無事終了したので、2日ほど代休を取り、熊野古道を歩いてきました。また、最後のトリとして(これが一番の目的かな)、"凪のあすから"の聖地巡礼も行ってきました。

1.熊野古道の歴史
熊野の地名は日本書紀から登場するほど歴史は古く、書記の中で熊野は火の神を産んで命を落としたイザナギの尊が葬られた地と紹介され、古くから不老の国である「常世」に続く地であるとされてきました。
その古来の地に鎮座する熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社は、本来個別に独立した神社でしたが、平安時代後期に祭神を勧請し合って"熊野三山"と総称されるようになりました。時代が進むと、神仏習合により熊野三山の主祭神と仏尊とが同一視され、如来や観音守護する「浄土」とも考えられるようになってきました。その一方で、平安初期頃から、山岳信仰と密教が結びついて、山岳での激しい修行により超自然的な力を得ようと試みる修験道者が幽界と密接に関わる熊野の地を聖地と見なすようになり、また、那智の浦から浄土を目指して、小舟に乗り船出する「補陀落渡海」という宗教行事もこの地から生まれてきました。
このように、宗教色の濃い熊野の地は、神仏習合の一大霊場として「日本第一大霊験所」と呼ばれるようになり、その霊験にあやかろうと熊野三山に詣でる熊野信仰が広がっていきました。中世の頃には、大勢の参詣客が行列を成して賑わったため、"蟻の熊野詣"などという言葉も生まれたとのことです。

熊野古道は、この三山へ通じる参詣道であり、一本の道ではなく紀伊路、中辺路、大辺路、小辺路、伊勢路の5つのルートがあります。これらの路は一般的な交通路というより、ありがたい熊野の神仏へ導いてくれる信仰の路であり、激しい修行の路でもありました。熊野詣は、ただ三山に参拝すればよいのではなく、参詣途上で難行苦行を経験することに意味を持つ宗教的な儀式でもありました。
        map_kodou.jpg

これらの熊野古道は、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産(文化遺産における「遺跡および文化的景観」)として登録されました(なお、その登録対象に紀伊路は含まれていません)。 このような「道」が世界遺産として登録された他の例には、「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」(文化遺産、スペイン)がありますが、道が世界遺産として登録されること自体はまれといわれています。

2.今回の熊野古道ウォークプラン
熊野古道は、先に述べたように5つのコースがありますが、今回旅行で考えたのは、下記に示す3コースです。
中辺路コース
1)1日目:中辺路の発心門王子~湯峰温泉(赤木超え)
   名古屋を出発して、湯の峰温泉へ到着後、車を湯の峰温泉の公共駐車場へ駐車。
   湯の峰温泉から、バスで発心門王子行った後、赤木超え経由の熊野古道ウォークで湯峰温泉まで戻る。
   湯峰温泉で一泊。

2)2日目:中辺路の発心門王子~熊野本宮大社~湯峰温泉(大日超え)
   車を湯峰温泉の公共駐車場に駐車。
   バスで発心門王子行った後、熊野古道ウォークで熊野本宮大社を経由して、大日超えで湯の峰温泉まで戻る。
   車で湯峰温泉から勝浦まで移動して一泊。

3)3日目:中辺路の大門坂~熊野那智大社  
   車で、大門坂前の公共駐車場まで移動して、大門坂から熊野那智大社まで熊野古道ウォーク。
   熊野那智大社からバスで大門坂まで戻る。

熊野古道は工程が長く、歩いた道をそのまま歩いて引き返すのが難しいので、公共バスをうまく使うことが大事です。車で行く方は、ウォーク開始地点に車を置いて、ウォーク目的地からバスで帰ってくるか、その逆のウォーク目的地に車を置いて、そこからバスでウォーク開始位置に戻り、歩いて目的地に向かうという方法を取ります。
気を付けなければならないのが熊野本宮大社近辺の公共バスで、本数が少ないので事前に時刻表の確認は必須です。

3.熊野古道ウォーク1日目(湯峰温泉)
前の記事にも書きましたが、突然客先から装置の引渡し書類の週末までの提出を求められてしまったため、徹夜で出発日の午前いっぱいかけても終了せず、後のことは他の人に託して無理矢理出発せざろう得ませんでした。この時点で、予定していた出発時刻より7時間遅れで、当初の計画の最初の熊野古道ウォークである赤木超えは断念しました。

1)湯峰温泉
湯峰温泉は、古来より熊野詣の湯垢離場として、貴人たちが長旅の疲れを癒した温泉として親しまれてきました。また公衆浴場の"壺湯"は熊野参詣道の一部として世界遺産にも登録されたことで有名です。

最初のプランでは、赤木超えを行ったあと、湯の峰温泉へ投宿の予定でしたが、直接湯の峰温泉へ来ることに変更しました。それでも、夕食時間ギリギリの時間に到着となってしまいました。

夕方6時すぎに何とか湯峰温泉に到着。思った以上に遠かった・・・。
小さな温泉街ですが、静かな佇まいで非常に良い雰囲気。硫黄の匂いが周りに漂っていて、温泉街にきたという雰囲気も満点。
DSC03681.jpgDSC03680.jpgDSC03692.jpg

今夜宿泊予定の湯の峯荘入口。
DSC03697.jpg
湯の峯荘玄関。
DSC03699.jpgDSC03741.jpg
食事前に早速お風呂を頂きました。微かな硫黄の匂いと柔らかいお湯で、旅の疲れが取れました。
DSC03746.jpg
早速今夜の夕食が部屋に運ばれてきました。今回はゆっくりとサービスを受けたかったので、できるだけ部屋食の旅館を選びました(贅沢!)。やっぱり部屋食は落ち着いていいですよね。
DSC03702.jpg
さらに、焼き魚と、数点の料理が出てきました。みんな美味しく頂きました。
DSC03708.jpg
食事が済んだ後は、前記事で書きましたように、客先から依頼のあった不具合対応と、後任へ頼んだ引渡し書類の作成の雲行きが怪しくなってきたので旅先から参加です。普段と全然変わらねー。下は、前の記事からあまりの見苦しさに削除した写真ですが、記録としてUpしておきます。
DSC03709.jpg

2)壺湯
徹夜明けの翌日の朝早くから壺湯に向かいます。壺湯は基本的にひと組30分の貸切風呂なので、数組前にいるだけで数時間の待たなければならなくなってしまうので、朝早く行ったほうが待ち時間が少なく済む可能性が高いのです。
DSC03713.jpg
早朝の湯の峰温泉街。まだ静かです。
公衆浴場の横で壺湯の入浴券を購入します。発券は6:00amからでしたが、自分が一番乗りのようでした。
DSC03716.jpgDSC03717.jpg
発券所で1番札をGetした後、壺湯の方へ歩いていきます。すると、小さな橋のたもとに壺湯があるのが見えてきました。
DSC03720.jpg
橋の横には小さな待合小屋がりましたが、まだ誰もいません。
DSC03722-2.jpg
扉の横に、Getした1番札をかけます。
DSC03724.jpgDSC03726.jpg
扉を開けると、階段の下に岩の窪みを利用した湯船が見えました。これが、小栗判官の蘇生伝説で知られ、1日に七度色が変わることもあると言われる神秘の湯か...
DSC03732.jpg
足を入れてみると激熱でした!!たぶん80℃近くあるのではないでしょうか。とても入浴できる温度じゃないので、2つの水の蛇口を全開にしてバンバン水で薄め、それだけでなく、湯をかき混ぜる為の先端に板のついた棒も使って盛大にかき回しますが、なかなか湯温が下がりません。なんとかき混ぜること15分もかかってやっと入浴できる温度になりました。もう残り10分を切っているのですけれども...

取り敢えず、急いで湯に身を浸してみると、足元から絶えず熱い湯が湧き出しているのが感じられます。なる程、これでは中々温度が下がらないわけだ。なので、壺湯に浸りながら絶えず水を全開で注ぎ続ける羽目になり、あんまり落ち着いて入浴した気分になれなかったのですが、効能の高そうな温泉であることは実感できました(たぶん、一番最初より、数番目に入浴した方が、前の人が湯温を調整していてくれるので入浴しやすいかもしれません)。

さて、30分の入浴時間が過ぎようとしていたので衣服を着ながら壁を見ると、その有名な小栗判官伝説(今から600年前、常陸国の城主の息子の小栗判官は、盗賊に毒を盛られて瀕死の重傷となるが、妻の照手姫に連れられて壺湯に身を浸したところ温泉の薬効によって全開したというもの。色々なバージョンがあるらしい)の説明書きが飾られていました。
DSC03734.jpg
この伝説が、熊野詣での人気に拍車を掛けたのは間違いなさそうです。

4.熊野古道ウォーク2日目(発心門王子~熊野本宮大社~湯峰温泉[大日超え])
壺湯から宿に帰ると大広間に朝食の準備が出来ていました。
DSC03742.jpg
温泉粥が美味しかったです。

朝食を食べて元気が出たあとは、いよいよ熊野古道ウォークの準備です。宿をチェックアウト後、まずは、川湯温泉の大村屋さんまで車を飛ばしてお弁当を受け取りました。ガイドブックに紹介されていた大村屋さんのお弁当が美味しそうだったので、前日に予約を入れていたのです。これで、熊野古道ウォークの準備はばっちりです。
DSC03924.jpg

本日のコースは下図が示すように、中辺路の熊野古道コースで、発心門王子→水呑王子→伏拝王子→祓殿王子→熊野本宮大社→[大日超え]→湯峯温泉となります。
kodo-map.jpg

1)中辺路古道ウォーク(発心門王子→水呑王子→伏拝王子→祓殿王子→熊野本宮大社)
車を湯の峰温泉の共同駐車場まで戻して、発心門王子行きのバスを待ちます。このバス停で、熊野古道ウォークを行っている二人の中年の女性と話しをしました。お二人は東京からいらしていて、数日間をかけて古道ウォークを楽しんだとのことです。自分も引退したら、このお二人のようにゆっくりと古道ウォークを楽しみたいですね。

バスが発心門王子に到着。ここから、今回の旅行でやっと熊野古道ウォークを開始することになります。
DSC03751.jpgDSC03754.jpgDSC03752.jpg

熊野古道と言っても、現在の生活道路になってしまっているものも数多くあります。
水呑王子までの道程は、ほぼその生活道路になってしまっていて、住宅地や畑の合間を縫っていく道を進んでいくことになります。
DSC03757.jpg
道端に、こんなものを発見。木彫り人形の無人販売所かな?これ以外にも、道端にいくつかの無人野菜販売所を見かけました。そんなのんびりとした光景を見ながら歩いていきます。
DSC03758.jpg


水呑王子到着。
DSC03762.jpgDSC03761.jpg
ここからちょっと熊野古道っぽくなって来ました。
DSC03763.jpg
どんどん山道へ入っていきます。なかなかいい感じです。
DSC03768.jpg
しばらく歩くと見晴らしのよい場所に出て、何人の方が写真を撮っていました。見てみると立札が立っていてテレビドラマの1シーンに出てくる眺めであるとのことでした。
DSC03771.jpg
そして更にそこから登って行きます。
DSC03772.jpg

しばらく歩くと伏拝王子に到着。昔、熊野参詣の人々が長い旅路の末、ここで初めて聖地を目にし感激のあまり「伏し拝んだ」のが王子名の由来とのことなので、見晴台からの眺めもパチリ。
DSC03774.jpgDSC03775.jpg
さらに古道を歩いていきます。
DSC03777.jpg

しばらく歩くと三軒茶屋跡に到着しました。
DSC03784.jpg
ここは高野山へ向かう小辺路と中辺路の分岐点で、昔はここで3軒の茶屋が営業していたのがその名の由来とのこと。現在はその茶屋を再現した建物が休憩所になっています(しまった、写真を撮るのを忘れた)。現在、往時の遺物として、"右かうや左きみい寺"と刻まれた道標が残っています。

三軒茶屋跡からは、昔の熊野古道の面影を色濃く残した道がUP/DOWNを繰り返しながら続いていきます。発心門王子から熊野本宮大社までの中辺路の中では、この区間が一番の見所と言えるかもしれません。
DSC03787.jpgDSC03789.jpg
ここまでの所要時間は、写真を撮りながらゆっくり歩いてきたので約2時間程。昼も近づいてきてお腹も減ってきたのですが、持ってきていたお茶を切らしてしまったので、次の茶を売っているところ(たぶん熊野本宮大社の近く)までお弁当はガマンです。何のために、弁当を持ってきたのかわからねー。
なので、途中、見晴台へ上るための"ちょっとだけ寄り道"看板が2回ほど出てきましたが、それには目もくれず、ひたすら本宮大社を目指します。
DSC03791.jpgDSC03808.jpg

やっと祓殿王子に到着。
DSC03810.jpg
ここまでくれば、熊野本宮大社はすぐ近くです。
DSC03811.jpg
そして、熊野本宮大社へ続く鳥居が見えてきました。この鳥居は、大社正面では無く、側面へ続く裏鳥居です。

2)熊野本宮大社
・熊野本宮大社の歴史
熊野本宮大社は、熊野山地の奥深く、熊野川沿いの高台に鎮座されますが、本来は約500m南の熊野川の中洲・大齋原(おおゆのはら)にありました。
大齋原は、熊野川と音無川、岩田川の三つの川に囲まれた中洲で、約1万1千坪もの神域に、かつては5楝12社の本殿が立ち並び楼門が聳え、神楽殿、能舞台、摂末社などが軒を連ねていたと言われます。
しかし、明治22年にこの地を大水害が襲い、多くの建物が流されてしまいましたが、かろうじて流出を逃れた上4社の建物が、明治24年に現在の高台の社地に遷されました。

主祭神は家都美御子大伸(けつみこのおおかみ)。素戔嗚尊(すさのおのみこと)と同体とされ、木の神、食の神などと崇められています。この神を含め速玉・那智大社と同じ12柱の神々「熊野十二所権現」が祀られています。
社殿の創建は崇神天皇の時代とされ、大齋原のイチイの木に3体の月になって降臨した熊野権現を祀ったことが縁起とされています。平安時代には神仏習合思想を背景に熊野三山として、速玉・那智大社と一体化し、当時の皇族や貴族からやがて武士、庶民まで熊野詣は広まり、三山は「日本第一大霊験所」と呼ばれ仰がれるようになりました。

現在の熊野本宮大社は、3棟4殿が東西横一列に並び、主祭神は神門の正面に立つ第3殿に祀られ、左の合殿の第1・2殿に那智と速玉の主祭神、第4殿に天照大神が祀られています。

・熊野本宮大社参拝
先ほどの裏鳥居をくぐって、本宮大社の境内に足を踏み入れると、まずは有名な”八咫烏ポスト”が目に入ってきました。これはなかなかカッコイイですね。
           DSC03812.jpg
その前を通ると左手側に拝殿が見えてきます。ここで拝むと、4殿に拝殿するのと同じことになるのだとか。
DSC03825.jpg
拝殿を過ぎて左へ曲がると神門が見えてきます。
DSC03814.jpg
神門を潜ると、静謐感漂う境内の奥に3棟4殿から成る本殿が東西横一列になって並び立つ姿を見ることができます。神門の正面に立つのが第3殿で主祭神が祀られ、その左手側の合殿の第1・2殿に那智と速玉の主祭神、右手側の第4殿に天照大神が祀られています。
DSC03824.jpg
早速、各殿の前に進んで参拝をしましたが、実はどうやら正式には参拝の順番が決まっていて、自分はそれに気がつかず、第4殿から順番に下って参拝してしまいました。しかし正式には、主祭神が祀られている第3殿から参拝するのだそうです。神門をくぐる前に参拝のやり方を書いた説明板がありますので、それに従って参拝したほうが良いと思います。

ここでは、以下のお土産を購入しました。
上が八咫烏扇子で、これを自分で扇ぐことによって、熊野権現の神力を帯びた風を受けることができるのだそうです。
下は、なんとも勇ましい”勝ちお守り"。これは、この前据付終了(仮)したマシンの守護として取り付けるつもりでいます。
DSC04390.jpg

参拝が済んだので、正面の鳥居に向かって歩いていきます。
DSC03828.jpg
これが、熊野本宮大社正面の鳥居。
ここで気がついたのは、おそらく地元の人と思われるのですけれども、鳥居をくぐる前及び出てきた後も振り返って必ず一礼をされるのです。それをしない人は見た目で観光客であることがわかります。この光景を見て、自分も今後、鳥居を潜る前/後には一礼をするようにしようと思いました。
DSC03836.jpg

その後、本宮大社脇のベンチで弁当を食べることにしました。メチャメチャ腹が減っていたのでやっとありつけたという感じです。
DSC03830.jpgDSC03831.jpg
竹の籠に入れられたなかなか本格的なお弁当で美味しく頂きました。

さて、腹がクチたところで、次は大日超えをして湯峰温泉に戻るわけですが、大日超えの入口が非常にわかりづらいので、大社正面にある"世界遺産 熊野本宮館"で道を尋ねることにしました。すると非常に丁寧に対応してもらえ、熊野古道の詳しいマップも頂けましたので、大社参拝後はここに立ち寄ることをお勧めします。

3)大日超え古道ウォーク(熊野本宮大社~大齋原~月見ケ丘神社~鼻欠け地蔵~湯峰温泉)
・大齋原
 世界遺産 熊野本宮館の裏手を少し歩くと、田んぼの中の道のまっすぐ先に大鳥居が立っているのが目に入ります。
DSC03838.jpg
 鳥居の大きさは高さ34m、幅42mで日本で一番大きな鳥居とのことです。

 この大鳥居を潜り、杉の古木の間の参道を進んでいくと一段高くなった敷地があり、その前にかつてこの地に熊野本宮大社が鎮座していたことを説明する案内板がありました。
DSC03843.jpgDSC03844.jpg

 一段高い敷地の奥には2つの小さな石祠が置かれ、そこには水害で倒壊した中4社と下4社、及び境内摂末社に鎮座していた神々が祀られています。
DSC03846.jpg

・大日超え
 大齋原を出ると、住宅街を通って大日超え上り口前へ出てきます。ここを見つけるのが中々難しくちょっと迷いました。
DSC03847.jpg
 左手に住宅を見ながら、上り口を登って行きます。
DSC03848.jpg
 やがて山道に入っていきます。
DSC03852.jpg
 どんどん登って行きます。
DSC03860.jpg
 どんどんどんどん登って行きます。
DSC03872.jpg
 うぅ...これは、結構キビシイかも...思った以上に本格的な峠越えでした。
DSC03870.jpg

 30分くらい登り続けて、やっと月見ケ丘神社前に到着。ちょっと一休み。
DSC03873.jpgDSC03874.jpgDSC03877.jpg
 さて、もうひと頑張り。少し勾配が緩やかになった気がする?
DSC03878.jpg

 15分くらい登って、鼻欠地蔵に到着。思ったより地味で、あやうく通り過ぎるところでした。
DSC03884.jpg


 ここからは尾根沿いで楽な道が続きます。
DSC03885.jpg
 その後はひたすら下って行きます。
DSC03887.jpgDSC03892.jpg
 やっと、湯峯温泉に到着。壺湯の横に出てきました。
DSC03895.jpgDSC03896.jpgDSC03897.jpg

・湯峯温泉(薬湯と湯筒と温泉卵)
 ホッと人心地。思った以上に時間がかかってしまいました。もう夕方も間近になっています。
DSC03898.jpg
 今朝壺湯に入ったとき、今日一日、薬湯の入浴がタダになると伺っていたのでそちらへ入ります。
DSC03902.jpg
 誰もいなかったので、湯船をパチリ。とてもいいお湯でした。
DSC03906.jpg

 あとは次のホテルへ移動するだけですが、その前に気になっていた湯筒地蔵前の湯筒で温泉卵を作ってみました。
DSC03909.jpgDSC03912.jpg
 土産屋で売っていた2個70円の卵を湯筒に投入します。柔らかめ9分硬め11分とのことでしたが、今回は食べやすさを考えて硬めにしてみました。
DSC03919.jpg
 11分経った後、冷水で冷やして出来上がり。
DSC03921.jpg
 初めての自作温泉卵。美味しく頂きました。
DSC03922.jpg

 さて、時間も押してきたので、次の目的地(勝浦)へ出発です。でも、この湯の峰温泉は本当にいいところですね、また来てみたいです。

4)勝浦(万清楼)宿泊
 明日の古道ウォーク予定の大門坂~那智大社に備えるために、勝浦に移動してそこで宿泊しました。宿は万清楼さんです。
DSC03931.jpgDSC03925.jpgDSC03926.jpg
 勝浦駅前の曲がりくねった道を通り抜けて、万清楼さんへ到着しました。時刻は6:30夕食時間ギリギリの到着。
 ホテルのすぐ前は桟橋になっていて、その向こうにホテル浦島の巨大な建物群が見えます。

 夕食の前に、まずは風呂です!
 ただ、申し訳ないけれども、このホテルの風呂ははっきり言ってショボイです。でもじつは、このホテルはホテル浦島の姉妹店で、このホテルの宿泊者はタダでホテル浦島の風呂へ入浴できるのです。早い話が、ここのホテルの風呂よりも、ホテル浦島の風呂を使え!という清々しいくらいにわかりやすい経営方針です。ただ、今回はもう時間がないので、このホテルの風呂にザブンと浸かって、すぐに夕食会場へ行きます。(残念ながら、1人では部屋食はは無理でしたが、夕食会場は仕切りがある落ち着いた場所だったので助かりました。)
DSC03938.jpg
上は、最初の膳。アワビのステーキも付いていたので驚きました。
DSC03944.jpgDSC03946.jpg
それに後から数品の料理と、最後に梅のお粥で〆です。とっても美味しく頂きました。
DSC03950.jpg

部屋へ戻ったあと、ホテル浦島の風呂へ行こうと思っていたのですが、2徹及び古道ウォークの疲れで直ぐに爆睡してしまいました。

残り2日分は別記事で続きます。

定期点検打ち上げ(+カラオケその他)

マシンが可動することができなくなり定期点検の実施が危ぶまれましたが、なんとかギリギリの期限でDC電源が到着したので定期点検続行が可能になりました(実は、DC電源到着前に、ほかのマシンから電源を仮移設して動作させようとしたところ、I/Oユニットの殆どが逝ってしまっていることが判明し、それの交換にもかなりの時間を費やさねばなりませんでした。どうやら電装盤用のエアコンの設定温度が低すぎて結露が発生し、それによってDC電源が短絡を起こし、その短絡電流でほとんどのI/Oユニットが逝ってしまったようです。たかがエアコンの設定温度などと舐めてかかると、今回のような手痛いしっぺ返しを食らうことを痛感しました)。マシンが可動状態になったので、今まで他マシンのメンテナンスを行っていたエンジニアを、こちらへ投入して一気に仕上げました。こういう際のアメリカ人の瞬発力は、いつも思うのですが感心してしまします。でも、今回のトラブルで、結局土曜日から日曜日までの9日間のフル出勤になってしまいました。実は早めに終われば1日くらい休みが取れるのではという淡い期待があったのですが、結局当初からの計画通りの日程になってしまいまいました。やはり、なかなか思惑通りには進んでくれないものです。

さて、取り敢えず計画通りに定期点検が終わりましたので、日曜日の夜に米国人技術者たちと打ち上げに行きました。場所は、名古屋の繁華街にあるせいろ蒸しのお店です。現在ダイエット中なのでこういう食事は助かります。
IMG_0551.jpgIMG_0553.jpg

定期点検が終わったのが、結構遅い時間になってしまったので、打ち上げも遅い時間から始まったのですが、彼らも過酷な仕事から解放された気持ちになっていたのか、遅い時間にも関わらずカラオケへ行こうということになってしまいまいした。ホント、アメリカ人は日本式のカラオケが好きだなぁ(アメリカのカラオケは、日本のスナックにあるようなみんなの前で歌うタイプがほとんどで、日本の個室で歌うタイプのカラオケは無いとのこと)。ただ、こちらは明日も会社があるので断ったところ、最初にお前が歌えばいいと言われたので最初だけ参加することにしました。

こちらもストレスが溜まっていたので、日頃振り回され続けている外国人に(精神的)勝利を収めるためにも、やはりドン引きさせるような歌がいいかなぁ(違う)と思いましたので、歌う歌は以下の2曲に決めました。

取り敢えず、今日は日本の歌しか歌わないと宣言した後、一曲目は自分の中ではもはやアニソンになってしまっているブルーハーツの"ひとにやさしく"。驚いたのは、通常の本家ブルーハーツ版とアニソン版の2つがあったことです。ひよってつい本家版を選んでしまいましたが、アニメ版を選んだらアニメのOP映像が流れたりして。(何て、それは無いか。たぶん、アレンジが多少違うだけなんだりうな。)

そしてもう一曲は、もちろんコレ。
IMG_0561.jpg

何だかんだ言って、外国人の前でこの曲を歌うのは3回目になるなぁ(実は、ヲタ仲間以外の日本人の前では逆に歌えません...)。まぁ、今までの場合、外国人がこの曲を聞くと戸惑ったような微妙な反応を見せることになるのですが、今回はちょっとだけウケたように見えたのが妙に悔しい。でもまぁこれを聞いて一番面白がっていたのは一番頭のネジが緩いヤツだったので、彼を省けば今回も米国人に一発カマすことができたということで、こちらの勝利とすることにしよう(やっぱり違う)。

さて、上記曲を歌い終わったあと、終電に間に合うように大急ぎでカラオケ店を出て駅へダッシュしたのですが、あとちょっとのところで終電を逃してしまいました。これはマズイ...。タクシーを使うには所持金が少ないし、元のカラオケ店に戻ることも考えましたが、それをやると彼らの徹夜カラオケに付き合わされてしまうのでもっとマズい。ですので、久しぶりに駅前のカプセルホテルへ泊まることにしました。

IMG_0577.jpg

ウェルビー名古屋駅前店のフロント。この店は初めて利用しましたが、かなり設備が充実してて驚きました。
IMG_0565.jpgIMG_0570.jpg

大浴場の他に3つのサウナも有って、非常に良い風呂でした。また、マッサージが1時間4,000以下だったので思わず頼んでしまいましたが、上手なマッサージでサービスも良くかなり満足できました。カプセル自体は、至って普通でしたが。
IMG_0572.jpgIMG_0573_2.jpg

翌朝始発に乗るために、頼んでいたお弁当を受け取ったあと、駅に向かいました。ここのカプセルホテルは朝食バイキングのサービスがあるのですが、早朝出発の人は、朝食バイキングの代わりに弁当を選ぶこともできるのです(まさに至れり尽くせりといった感じ)。しかし、駅に着いてみると、大雨のため電車が止まっていました...orz。どうやっても、家に帰れねー。
IMG_0578.jpg弁当20150819
絵上左に写っているビルの4Fにカプセルホテルがはいっています。上右は、駅のホームで体育会座りをしてカプセルホテルが用意した弁当を食べる時のもの。これが結構うまかったです。ピンチの際はこのホテルをまた利用したいと思いました。結局、別路線で自宅まで戻りましたが、いろいろ大変でした。

PS1.
翌日、月曜日と火曜日はマシンで大トラブルが4回も起こり、まいりました。定期点検のあとはいつもコレです。なんでなんだろう...

PS2.
実は、日曜日に定期点検が終わることが確実になったので、木曜日金曜日に代休を取ることにして、宿泊の宿も予約しました。ところが水曜日に客先が今週中に装置引渡しの資料の提出を求めたので、水曜日は徹夜で作成する羽目になってしまいました(しかも完全に終わらず)。
宿のキャンセルもできない時期になっていましたので、本来なら木曜の早朝に出発の予定を、徹夜明けの木曜午後まで仕事を続け、宿到着可能時間の限界となる昼ちょっと過ぎに無理矢理出発しましたが、提出書類とは別に、装置でトラブルが続発したらしく、宿到着の直前で電話がかかってきて、電話口の客先曰く"Aiuto!さんは、食事でお酒を飲んでしまうとすぐに寝てしまうと思うので、その前に米国へ連絡してください"とのこと(客先には、今回の旅行のことを伝えていました。しかし、なんちゅう言い草だ!)。食事前に、PCを開けてみるとメールがぎっしり...。結局、食事中のビールは一杯に制限し(当然このくらいは飲む!)、ほぼ徹夜で、マシン引渡し提出書類及びトラブル対応のメールのやり取りを行うハメになってしまいました。全然普段と変わりねー。ほぼ、2徹の状況で熊野古道ウォークなど出来るのだろうか...

PS3.
こんな話で記事が終わってしまうのも嫌だったので、何か景気の良いネタを探してみたのですがどうも見つからず、仕方なく下のネタを取り上げてみました。
最近、話題になりまくった東京五輪イメージロゴの盗用問題。
もうなんだか、話題がサイドストーリーまで広がって行ってしまっていますが、そういうのには個人的に殆ど興味がありません。というか、その噂のデザイナーが今までに描いたデザインが、東京五輪イメージロゴを含めてその殆どが大したことないなぁと、個人的に思うようなデザインばかりで、その方が驚きでした。
そんな時に、ネット上で、スペイン在住の日本人デザイナーによるた東京五輪イメージロゴを見つけました。
3d4cccae.jpg
これは、中々カッコいいじゃありませんか。ちゃんと日本の伝統もデザインに盛り込まれていますしね。個人的には、こちらにサッサと変えてもらって、今のしょぼい東京五輪イメージロゴとどうでもいい話に幕を引いてもらいたいものです。
(メインのネタと全く関係ありませんが、盗作云々と関係なく日本人が素晴らしいデザインをしたのが嬉しくてネタとしてあげてみました。)

お盆作業と実写版"進撃の巨人"(+ガンヘッド)【追記アリ】

現在、行っている新マシンの引渡しテストと並行して、先週の土曜日から既存機の定期点検がはじまりました。しかし、その前日の金曜日からマシンが不穏な動きを続け、ついには夜中に電話がかかってきて、マシンのDC電源が息絶えているのがわかったので、明日土曜日の朝に何とかして欲しいという現場からのギブアップ宣言を受けてしまいました。次の日に現場で調査してみると、その故障した電源はかなり特殊な仕様の電源で、日本国内での入手がかなり難しく、米国からも手配をかけてもらいましたが、入荷は来週末になりそうで、ちょっとお手上げ状態です(しかし、定期点検の初日からマシンが動かないとか、ホント、どーすんだよ...)。今は、2台の既存機中、動く方の一台に人力を集中して行うことで何とかごまかして作業を進めていますが、そのうちに、その一台の定期点検が終了してしまえば、今回の定期点検は行き詰まってしまいます。来日エンジニアが一旦帰国して、定期点検の仕切り直しもあるのですが、エンジニアの渡航費用等のこともあるのでそうそう簡単には行きません。う~ん、まいったなぁ・・・。

これ以外にも、ちょっと気の滅入るような出来事が...
実は、新マシンの据付、既存機の定期点検と並行して、既存機の通常の現場サポートとして、前述2件とは別の米国人技術者が現場に駐在しているのですが、現状で自分が前述2件に時間を取られすぎてしまい、現場サポートにはあまり時間を割けない状態が続いていました。しかし、この現場サポートという仕事は、簡単のようでいて実は難しく、現場で起きる様々な事柄に対して適切な助言と解決にはかなりのコミニケーション能力が必要とされ、外国人にはそれが無理なのは最初からわかっているので、自分が現場と米国人技術者の間に入ってコミュニケーションの手助けをしなければならないのですが、前述2件の対応で時間がないので、ついつい自分と客先の間だけでやり取りをして自分がトラブルを解決するということが続いてしまっていたのです。そのことに、やはり米国人技術者は不満を感じていたらしく、それが自分に対する反発となって現れるのではなく、早く帰りたがるという消極的な方向に出てしまい、この頃は、早く帰りたがる素振りが目に余るようになったのでそれを咎めたところ、その米国人技術者とかなり激しい言い争いになってしまったのでした。ただ、冷静になって考えてみると、遠い異国の地で、何とか自分の力を発揮したいと思っている外国人に対して自分のサポートはやはり不完全だったように思えます。これが自分ではなく、もっと英語が堪能な人物であったなら、もっと彼が実力を発揮できる可能性があったかもしれないと思うと、彼に対しては申し訳ないという思いが今はあります。やはり自分の英語力の無さは致命的で、今の会社で働いていく以上、更なる英語力向上は自分にとって必須なのは間違いありません。なんとか、英語の勉強に自分の時間を振り分けたいのですが、今の状況では、なかなか難しいのですよね、う~ん...

小ネタ1: 実写版”進撃の巨人”
最後に、今日の小ネタ。Web上でも話題になった実写版"進撃の巨人"について。
          実写版進撃の巨人
実写版"進撃の巨人"の興行が中々好調のようです。土日の興行結果が6億円超えだったとか。ちょっと前までは、試写会の批評で散々だったなど、あまり良い評判がなかった映画でしたから、この興行成績に監督もほっとしたことでしょう。
でも、多くのアニメファンにとって、今までアニメからの実写化で良かった作品というものは殆ど無かったことは経験上わかりきっていることでしたから、この実写版"進撃の巨人"に大して興味のない人が多かったのではないでしょうか。少なくとも、自分の場合は、全く興味がありませんでした。しかしながら、この試写会でこの映画を酷評したのが、自分も時々読んでいる"超映画批評"の前田有一氏らしいので、ちょっとその批評を読んでみました。以下にその批評を転載させて頂きます。

超映画批評 実写版"進撃の巨人"
===========================================================
「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」40点(100点満点中)
監督:樋口真嗣 原作:諫山創 出演:三浦春馬 長谷川博己 水原希子

=映像面の優位を活かせぬもどかしさ=

「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」は、マンガをそのまま実写にするといろいろとリアルじゃなくなるから、そうならないよう時には大胆に変えていこう、とのコンセプトで作られたそうである。

なるほど、原作者自身も関わって脚本づくりなどを行った理由としては、それは大いに理解できる。そういうことなら大幅な改変もやむを得まい。

100年以上前、あらわれた巨人に人々は食われ、滅びかけたという。いまや、残った人類は高い3重の壁の中でひそかに暮らしている。それでも外の世界が気になる冒険心あふれるエレン(三浦春馬)を、優しいミカサ(水原希子)はいささかの心配を持って見守るのだった。そんなとき、衝撃とともに壁の向こうに何かが現れる。

本作の大きな問題は、そのようなコンセプトで作られたはずの実写版が、原作漫画より漫画チックになっている点である。

ほとんど唯一、石原さとみ演じるハンジだけはバカ度が突き抜けていて面白いが、それ以外のキャラクターやストーリー、演出には痛々しさが激しく感じられて見ていられない。漫画を実写化したらラノベになりました、ではいくらなんでも狙いと違うのではないか。

たとえばリーダーの石原さとみが出撃直前、「巨人たちは音に敏感だからしゃべるな、叫ぶくらいなら舌を噛め!」とブリーフィングしてくれるのだが、なぜエレンはじめ兵隊たちは進軍しながらペチャクチャと無駄話をし続けているのか。

もちろん訓練不足の寄せ集めという設定なのはわかる。だが1分前のおかあさんのいいつけレベルも守れないのはそれ以前の問題だろう。調査兵団は2歳の赤ちゃん以下か。

いつこのおバカさんたちの声を聴きつけて巨人がやってくるか、気が気でない観客をさらに驚愕させる出来事が起こる。

長谷川博己演じる無敵のシキシマ隊長が、なぜか平均台遊びをしながら戦いの極意をエレンに教える場面である。ここでシキシマ隊長は、涼しげな顔でりんごを食いながら、おまえのオキニは俺のセフレだよーん、と唐突かつ意味不明な自慢を始める。

展開が素っ頓狂すぎて、すでについていけない観客とは裏腹にエレンはブチギレ、まわりは巨人の巣だというのに全力で叫び出してしまう。うわあああ、僕の彼女がぁ!!

すわ巨人化かと思いきや、別の女に「そんな大声出して、あんた巨人をおびきよせるつもり?」などとたしなめられると一瞬ではっと我に返る。おいおい随分冷めやすい怒りですな。

……どこをどうみても、1ミリたりともあり得ないドラマ演出だが、ほかの連中も負けてはいない。

たとえば人類の行く末をかけた作戦中になぜかセックスをおっぱじめて、その隙を巨人に襲われるとか、何をどう考えたらそういうキチガイじみた筋書きになるのか、必然性も面白味もまったく感じられず、ただただ唖然とするほかない。

こういう事は細かいように見えるが、観客の共感を大きく阻害する。

かように空気を読めない演出とシナリオが積み重なると、だんだんイライラがつのってきて、頼むからこのバカ集団を早く食っちまってくれと巨人に肩入れしたくなる始末である。これはいくらなんでも「進撃の巨人」としてはまずいだろう。

(中略)

本来、架空のお話にリアリティを出すには、現実にはあり得ない行動とかセリフ回しとか、そのあたりの地雷に敏感な、現実とフィクションの違いをかぎ分けるセンスが脚本家には必要である。しかし本作のそれは、こうした脳内自己完結方式の展開や、フィクションの中だけで生きる人が考えたようなセリフばかり。そうした違和感は、普通の観客でもなんとなく感じ取れるもので、それが痛々しさを感じたり、冷めてしまう原因となる。

作り手たちは、役者が日本人なのに外国名前なのはリアリティがない、などと思ってキャラ名を変えたりしたそうだが、そんなものは現実にはありえない立体機動装置と同じで、全く気にする部分ではない。それらは「お約束」として観客はすぐに受け入れてくれる種類のものである。この件だけでも、映画のリアリティというものを、彼らが誤解しているようで不安になる。

(中略)
 ・
 ・
============================================================
う~ん...、これはかなり辛辣な批評だなぁ。というか、ここに書いてある通りならば、この映画は見るまでもなくダメ映画になってしまうのですが。でも、実はこの前田有一氏は、公平に批評するというより、かなり思い込みの強い見方をする人で、前田氏の激賞する映画を自分はその気になって何本かビデオで見たことがあるのですが、氏の激賞とは裏腹に、自分にとってはイマイチな感じがする映画が多々有ったのも事実なのですよね。ですから、氏の"進撃の巨人"レビューも、自分は話半分に受け取っています。作品の良し悪しは、最終的には、その作品を見たそれぞれの人が判断すべきものですからね。ただ、自分は、こういう思い込みの強い批評というのもひとつの批評スタイルと思っているので、こういう批評も個人的には全然アリです。でも、まぁ、あまり公平性を欠くと批評家として食べていけるかどうかという問題はあると思いますが。(ちなみに、この前田氏は、以前、"涼宮ハルヒの消失 "を大絶賛したことがあって、自分がその批評を読んだときは、映画評論家がこんなことを書くんだなぁと驚いたことがあります)。

ただ、自分にとって、すでにアニメ化されている作品の実写化は、アニメ作品との比較対象作品という意味合いしか持っていないので、この実写版"進撃の巨人"をわざわざ見ることはないでしょうね。特に、この"進撃の巨人"は、アニメだからこそ受け入れることができるような独特の世界観がありますし、名物の立体機動などは、現実にはありえない動作を、アニメならではの動作として脳内補完をして成り立たせているようなところがあります。ところが実写というのは、当たり前のことですが現実をベースに制作されている分、現実による制約を受けてしまい、何かひとつの動作をとってみても、こちらの常識としてインプットされている手順を踏んで見せないと、例え現実を写していても嘘臭く見えてしまうものなのですよね。なので、アニメが自由に表現している箇所を実写が同じように表現することはおそらくできないと思います。

であるにも関わらず、最近アニメ作品の実写化が多い理由が自分には解せないのですが、穿った見方をすれば、例えばそれは、元になるアニメ作品の人気が高ければ、映像化の企画が通りやすいからなのかな?とか、すでにアニメという映像化された作品を元にすればコンテが作りやすくなるのかな?といったような、あまり志の高くない理由があるのではないかと勘ぐりたくなってしまいます。これは、まぁ自分の勝手な想像なのですが...
しかし、上記のような見方はさておいても、映画の製作者には、既に映像化されている作品の実写化などではなくて、今まで映像化されていない作品の映画化に果敢にチャレンジして欲しいと自分は願っています。

小ネタ2: SF特撮映画”ガンヘッド”
実写映画に対する物言いだけで終わってしまうのも何ですので、今度は自分が好きな実写版映画の紹介をしたいと思います。それは、もう30年ほど昔、日本がバブル真っ盛りの頃、東宝とサンライズのタッグで製作されたSF特撮映画”ガンヘッド”です。
          ガンヘッド
== あらすじ ==
西暦2025年、巨大コンピューター“カイロン5"は突如人類に宣戦を布告。あらゆるコンピューターに干渉し、これを支配するカイロンの反乱の前に成す術もなかった人類は、カイロンの影響を受けない無人戦闘用ロボットガンヘッド(Gun Unit New Hevey Eriminated Divaice)によるガンヘッド大隊を結成、カイロン撃破に向かわせたが、カイロンが立て籠る8JO島の分厚い防御線と仕掛けられた多数の罠、そしてカイロンタワー最上部運命のフロアに陣取る守護者エアロボットによってガンヘッド大隊は全滅した。

その長い戦いの後、何故かカイロンは勝利を宣言すると同時に活動を停止した。それから13年後、バンチョーをリーダーとするトレジャーハンターのグループ、Bバンカーの一団が、カイロンタワー最上部に降り立つ。その中にはかつてガンヘッドに乗った時に閉じ込められ、コクピット恐怖症となった若者ブルックリンも居た。

バンカーの一団は沈黙した筈のカイロンからお宝を得ようとしていたが、カイロンの番人バイオドロイドと、張り巡らされた様々な罠によって、ブルックリンのみが生き残ってしまう。そしてブルックリンはテキサスエアレンジャーズの生き残り女兵士のニムと、カイロンの足元に隠れて暮らしていたイレブンとセブンの姉弟と出逢い、彼等の協力を得て、埋もれていたガンヘッド507号を蘇らせて再び乗り込み、カイロン5への反撃を開始する -
==============

この映画の悪いところを挙げたらキリがありません。
説明不足でよくわからない物語の背景。リアル感を出そうとして、カイロンに乗り込んだトレジャーハンターの中に外国人を入れたものの、当然その外国人が日本語をしゃべれる訳もなく、日本語と英語(字幕吹き替え付き)のちゃんぽんのまま進んでいく無理矢理感。そして極め付きは、売りである特撮部分の特撮模型は日本の職人技炸裂で精巧にできているけれども、撮影技術が追いつかず、どう見ても模型であることがわかってしまう戦闘シーンなどなど...

でも、この映画の良いところは、そういう枝葉の部分を無視させてしまうような”熱さ”です。
追い詰められた主人公が、かつてロボット大戦で破壊されたガンヘッドの墓場から、使える部品を集めてガンヘッドを蘇らせる展開も良いのですが、この蘇ったおんぼろガンヘッドが、ピンチで諦めかける主人公に”確率なんて糞くらえでしょう!”などとぬかすのです。機械のくせに。
そして、逆転の秘策を胸に、かつて敗れたことのあるカイロンの守護者エアロボットに最後の戦いを挑むことになります・・・。

この映画の当時の興行成績は散々で、日本特撮映画界に根付くかもしれなかった「巨大ロボットもの」というジャンルの命脈をこの一作で断ったと言われるほどの大ゴケだったそうです(どんだけ、客が入らなかったんだよ・・・)。なので、自分は本作をすごく好きなのですが、全ての人におすすめすることは出来ないカルトのような作品です。ただ、実写版”進撃の巨人”の持っている高い興行成績を見越した手堅さと真逆の、果敢なチャレンジ精神あふれる作品と思うので、ここに紹介してみました。

なお、本作のDVDには、特典としてガンヘッドのサントラが付属しますが、これは文句なしに傑作と言えます。時々、ニュース番組のBGMなどに現在も使われますが、その音楽を聞く度に、自分はガンヘッドのことを思い出してしまいます。

【追記】2015/08/23
この間、実際にコミック原作のドラマや映画を手掛けている脚本家のインタビュー記事をネット上で見つけ、その内容が中々興味深かったので、その要旨を追記としてUpしたいと思います。

・アニメと実写では制作の流れが異なり、原作ありきのアニメと違い、実写の場合はまず役者のキャスティングありきである。
そのため、まずは、一年ぐらい前から人気のある方や売り出したい役者さんのスケジュールだけとりあえず押えておく。なので依頼のされ方も、一部の例外を除いては『このマンガを実写にしたい』ではなくて、 『●●さんで実写を作りたいから、それにあう原作を探してほしい』というものから始まることが多い。たまにある『なぜいまこのマンガをドラマ化?』というような作品は、そういった経緯であることが推測される。

・実際に某ロボットが主役のドラマは、主役にキャスティングされていた方の演技力が低すぎるため、 演技をしなくてもいいロボットもので……という前提で原作を探したという噂もあるらしい。

・映画は尺がないので登場人物の関係性や心情などを丁寧に描いていく時間が足りなくなる。そこで、狂言回しの役割としてオリジナルキャラクターを登場させ、展開を早くする。

・原作を忠実にやっても、満足するのは原作ファンだけで、それ以上の層は広がらない。成功するなら、原作ファン以外のところを取り込むことを考えなければならない。

・制作スタッフに“原作愛”はあるのかと問われれば、ぶっちゃけ、あまりない。なぜなら、キャスティングが決まって初めて原作を読む人が殆どだから。たまに、原作に忠実な作品も制作されることがあるが、それは原作者から忠実なものでないと許可しないと言われたため、そのようにした可能性が高く、原作愛があるから原作に忠実にしたとは限らない。

なる程なぁ。特に、キャスティングに合わせて原作を探していくなど、こちらの発想に無いものでしたので目からウロコでした。
ただ、結局上記のようなことは、ドラマや映画製作側の都合であって、アニオタである自分とは何にも関係無いことなのですよね。だから、どれだけ制作側の都合を説明されても、理屈では理解しましたが、全く共感しませんでしたね。というか、共感する必要もないし。

ただ、なんでこんな意味のわからない改変をするんだろうという疑問に一部答えてくれた記事でしたので、追記としてUpしました

マシン据付の打ち上げとぼんぼりコンサート

本日にて、死のロード第一章(13日間連続勤務)が終了して、明日の日曜日はやっと2週間ぶりの休日となります。いや、やっぱりキツかった...。
昨日は、約1ヶ月間、一緒にマシンの引渡しテストを行っていたCさんが米国に帰国することになったので、彼の奥さんと同伴で装置据付終了の意打ち上げを兼ねて、お疲れ様飲み会を行いました。場所は、自分の会社の近くのお好み焼き屋で、中々雰囲気は良かったです。

今まで、自分は工場から車で直接打ち上げ会場に向かい、ノンアルコールビールだけ飲むという参加の仕方が多かったのですが、今回はストレスが溜まっていたので、途中自分のアパートに寄って車を置いてきたので、気兼ねなくビールをしこたま飲みました。たまにはこういうのも良いですよね。

Cさんの奥さんは帰国1週間前に日本に来て、先週は一緒に東京の浅草と隅田川花火大会を見学していましたが、今週の土日は奈良を見学した後、帰国するとのこと。相変わらず、アメリカ人はパワフルだなぁ。自分が米国出張した際は、商社という立場上、休日はお客様のエスコートをしたけれども、基本的には自分はホテルでのんびりしたいと思う質なので。
そのCさんを、自分は木曜日に裁判所に連れて行って、無免許運転の罰金30万円の納付手続きを行いました。おそらく、この罰金で、彼の日本における働きの稼ぎ分は完全に吹っ飛んだと思いますが、でもこれは申し訳ありませんが仕方がないことなのですので、こんなことで日本を嫌いにならないで欲しいと願っています。そして、できれば、ぜひもう一度彼と一緒に仕事がしたいと思っています。それでは、Cさん、また会う日まで。Have a nice trip!

さて、話しを今日に戻すと、本日はマシンの据付作業の仕上げとして、オペレーター・トレーニングを行ない、オペレーターの前で、Cさんから仕事を聞き継いだ米国人技術者Jさんが一連のオートシーケンスを操作手順を教えながら披露したのですが、そのオートシーケンスが途中で止まること止まること...orz。結局、大体の操作はわかったので、全部シーケンスが見られなかったけれどもオペレーター・トレーニングは終了とさせてもらいましたが、その後の反省会で自分はフルボッコ状態になるはめに...ふぅ。頼むぜJさん、本当に!取り敢えず、受け渡しテストに必要な儀式は、一通り終わりましたが、鬼のように指摘事項が出たので、それを全部潰さないと検収が上がらず、納品できません。
明後日の月曜日から始まる死のロード第二章(17日間連続勤務)の中で、この指摘事項対応と定期点検を行いますが、とにかくこの期間で全てを終わらすことが目標です。あともうちょっとなので、頑張らなければ!

最後に今日の小ネタ。
10月10日に行われる第5回ぼんぼり祭り連動企画の"花咲くいろは「ぼんぼりオーケストラ」in 金沢"のチケット販売が本日8月1日午前10:00から行われましたが、なんとか無事チケットを入手できました。
     ぼんぼりコンサート
本日10:00はオペトレの真っ最中だったので、昼休みに電話をしたところ、既にプレミアS席は完売していました。く、悔しい...。
でも、まぁ、S席は確保できたのだから良しとしましょうか。
このイベントの目玉は、なんといっても以下の新作朗読劇でしょう。

オーケストラ・アンサンブル金沢による花いろ劇伴楽曲演奏
  岡田麿里書き下ろし「花咲くいろは」新作朗読劇

出演
  竹本泰蔵(指揮)

  伊藤かな恵(声優・松前緒花役)
  小見川千明(声優・鶴来民子役)
  豊崎愛生(声優・押水奈子役)
  戸松遥(声優・和倉結名役)
  能登麻美子(声優・輪島巴役)

  OEKエンジェルコーラス(児童合唱)

これって、たぶん生オーケストラ伴奏付きの、新作朗読劇ということですよね。これは、かなり盛り上がるのではないでしょうか。見るのが本当に楽しみです!

チケット販売のお姉さんに、電話口で販売状況を尋ねたところ、かなり好調でプレミアS席などは、すぐに埋まってしまったとのこと。プレミアS席が取れなかったのは残念だけれども、この企画がうまくいってそうなのはかなり嬉しかったです。

    第5回ぼんぼり祭り
ぼんぼり祭りも今年で5回目になりました。当初は、どのくらい続くか危ぶまれていましたが、去年の4回目で、何も"花咲くいろは"関係で新しいニュースが無いにも関わらず、お祭りに集まる人の数は減らなかったので定期的なお祭りとして定着する可能性が出てきました。

年間300本ものアニメが制作されている現在、5年前のアニメに拘ってお祭りとして続いていることは、自分が"花咲くいろは"のファンだから言うのではありませんが、すごくいいことだと思います。今後、年月が進めば、"花咲くいろは"の色も薄くしていくことになるかもしれませんが、それでも"いろは"を軸にいろいろなアニメ作品を取り上げながらアニメのお祭りとして続けられていくことを自分は願っています。

できれば、今年は、"働く女子”シリーズということで"花咲くいろは"+"SHIROBAKO"がP.A worksつながりで実現されれば大変うれしいのですが。もし、ぼんぼり祭り限定で、それが実現されて、限定グッズが販売されるとなれば、自分は絶対早朝から物販の列に並びますよ!

 | HOME | 

プロフィール

aiuto!

Author:aiuto!
会社員
英語の勉強と日々気になることを日記風に書いていきたいと思っています。


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ

はじめに (6)
英語 (93)
(2013/9月-2014/2月) (35)
(2014/3月-2014/12月) (41)
(2015年) (2)
(2016年) (12)
音楽 (9)
EL&Pの音楽 (1)
King Crimsonの音楽 (1)
広橋真紀子さんの音楽 (1)
音楽雑記 (5)
アニメ感想 (17)
フルメタル・パニック感想 (1)
とらドラ! 感想 (1)
PSYCHO-PASS -サイコパス- 感想 (1)
灰羽連盟 感想 (1)
ゆゆ式 感想 (1)
新世界より 感想 (1)
じょしらく 感想 (1)
男子高校生の日常 感想 (1)
らきすた, みなみけ, 苺ましまろ, あずまんが大王 感想 (1)
Steins;Gate 感想 (1)
とある科学の超電磁砲 感想 (1)
宇宙戦艦ヤマト2199 感想 (1)
ガールズ & パンツァー 感想 (1)
TARI TARI 感想 (1)
花咲くいろは 感想 (1)
今期のアニメ (13)
2016年冬アニメ 感想1 (1)
2015年冬アニメ 感想 (1)
2014年秋アニメ 感想 (1)
2014年秋アニメ (1)
2014年夏アニメ 感想 (1)
2014年夏アニメ (1)
2014年春アニメ 感想 (1)
2014年春アニメ (1)
2014年冬アニメ 感想 (1)
2014年冬アニメ (1)
2013年個人的ベスト10アニメ (1)
2013年秋アニメ 感想 (1)
2013年秋アニメ (1)
今期のアニソン (6)
2014年夏アニメ アニソン (1)
2014年春アニメ アニソン (1)
2014年冬アニメ アニソン (1)
2013年秋アニメ アニソン (1)
個人的お気に入りアニソン(ED編) (1)
個人的お気に入りアニソン(OP編) (1)
アニメ雑記 (57)
趣味 (6)
バイク (3)
車 (1)
時計 (1)
推理小説 (1)
一般雑記 (64)
お城訪問 (22)
旅行 (20)
隣の国の困った人々(特亜3国) (8)

カレンダー

07 | 2015/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

検索フォーム


RSSリンクの表示


リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる


QRコード

QR