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ポッピンQ/ローグワン感想及び2016年映画視聴まとめ 【追記】「君の名は。」小ネタ

今年初めの明けましておめでとうのご挨拶から大分時間が経ってしまいました。
昨年末に会社が終わるとともに、旅行に出発したのですが、旅行の最中にで明けましておめでとうの御挨拶をしたのち、帰宅後必ずUpしようと思っているうちに、ずるずると今月の終盤まで来てしまいました。1か月程放っておいてしまった自分の拙いブログに訪問して頂いた方には、本当に感謝申し上げます。そして、ブロ友様を含めて、こちらから全くブロガ―様のブログへ訪問出来なかったことに対し、まことに申し訳なく思っております。遅くなってしまいましたが、心機一転今年初めの記事を本日Upしようと思います。

例年では、年内最後の更新として、今年見た個人的ベストアニメのような内容の記事をUpしていたのですが、昨年は何と秋期、冬期と2期続いてアニメ視聴0本となってしまった為にそれも書けなくなってしまったので、その代わりと言っては何ですが、昨年は結構映画を見たので、それについてのまとめのようなことを書いてみたいと思います。

その、まとめの前に、昨年米国から帰国した翌週の土曜日に、ポッピンQとスターウォーズ/ローグ・ワンを名古屋109シネマズで見てきましたので、簡単にこれらの映画の感想を書いてみたいと思います。

名古屋109シネマズにあった、ポッピンQとローグワンのディスプレイ。
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1.ポッピンQ及びスターウォーズ/ローグ・ワン視聴
1)ポッピンQ
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東映の60周年記念として製作されたかなり気合の入った映画...のはずだったのですが、どうも観客動員数では苦戦しているようです。自分が視聴したのはレイトショーだったので箱の入りは1/5程度でしたが、封切り二日目であったことを考えると、やはり観客は少ないと言わざろう得ない寂しい人数でした。では、この作品は集客に失敗したと言える程酷い内容であったのかと言うとそれは違うと思います。

以下はネタばれ感想です。

ストーリーの大枠としては、現実世界でそれぞれ悩みを抱えている5人が、あるきっかけで異世界へ連れて行かれてしまうのだけれども、みんなで力を合わせてダンスを踊ることで異世界の崩壊の危機を救い、そのことを通してそれぞれが自信を取り戻し元の世界へ戻っていくというもので、正に王道ストーリーといったところです(世界を救うのが何故ダンスかというのは、そういう仕様になっているということで全く問題ありません)。この王道ストーリーに対しては、特に不満が有るわけではなく基本的に最後まで面白く見ることが出来ました。

ただ、王道で奇をてらったストーリー展開が無いのならば、観客の心を惹きつける為にも、作品に深みを与える何らかの工夫が必要だったのではないでしょうか。実際、取り立てて悪い部分は無かったのですが、逆に印象に残る部分も少なく、あっさりとし過ぎた感じがしてしまいました。

もちろん、一番力の入ったダンスの部分確かに素晴らしく、このダンスを見るだけでもこの作品を見る価値があるといっても良いものでしたが、それだけにその他の部分にあまりインパクトが無いことが残念でした。
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音楽と共に、このダンスの動きは素晴らしかったです。(但し、やはり動きにCG臭さはどうしても残ってしまっていて、もう少し自然な動きをしてくれればとは思ってしまいましたが、予算との兼ね合いではこれが限界かもしれません。)

この作品では、メインの主人公の抱えている悩みは、かなり詳しく描かれましたが、その他の4人については軽く触れられるだけでしたので、4人それぞれの悩みをもう少し深く描いて、かつ、この5人が選ばれたことに理由付けがあれば、もうちょっと作品が印象深くなるのではないかという気がしました。ただ、各人の事情やキャラクターの掘り下げに尺を取り過ぎると作品のテンポが悪くなってしまう可能性があるので、なかなか難しいところです。
実は、この作品はEndingの後に、次作に続くことを彷彿とさせるTV作品におけるCパートのようなものが流れます。もしかすると、続編はTV版で製作されるのかもしれませんね。そうであれば、この劇場版もいっそTV版で作り直せばテンポのことを気にせずにキャラの掘り下げを出来て良くなるかもしれません?(というより、この作品は、そもそもあまり劇場版に向いていなかったのかも?まぁ、それを言ってはおしまいなのですけれども)。

実際のことを言えば、メイン主人公のリレーに関する悩みについても、もっと厳しい現実を経験してきている社会人の目から見ればその程度のことと言えるレベルです。但し、中学生や高校生というまだ社会を知らない狭い世界の中ではそれはとてつもなく大きなことで、独り立ちして社会で食べていくことが出来ない立場では、その世界から簡単に逃げることも出来ず、当人にとっては人生を左右する程の重大事として思い悩んでしまうことは、似たようなことを誰もが体験しているのですごく理解できると思います。しかし、同時に、それが頑張れば乗り越えられる悩みであることを見ている側は体験で知っているので、だからこそ、それを乗り越えて欲しいと応援せずにはいられませんし、それが成長物語を観る醍醐味なのだと思います。ポッピンQは、その成長物語の王道を行く作品だと思いますので、出来ればTV版で丁寧に作り直して欲しいところです。でもそれは無理なのでしょうね。
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最後に、ポッピンQの予告編を下へ貼って見ます。

中々良くできた予告編で、自分はこれを見て映画を見に行く気になりました。更に言えば、主人公のキャラデも性格の設定も非常に好みだったところも大きいです。つくづく、映画の興行が失敗に終わってしまったことが残念です。

2)スターウォーズ/ローグ・ワン
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スターウォーズは自分が一番最初に劇場で見た洋画で、だからこそ一番印象に残っている映画の一つです。でも最初のエピソードⅣで大感激したにもかかわらず、それに続くエピソードⅤ、Ⅵと観進めて行くほど、その感激が薄れていき、エピソードⅠ~Ⅲに到っては話の内容も思い出せない体たらくで、どうも自分にとってエピソードⅣだけがスターウォーズと言う作品の全てだったという気がします。それくらいエピソードⅣには、自分が思い描くスペース・オペラという冒険活劇の夢が目一杯詰まっていたのですよね。まず最初のスター・デストロイヤー(楔形の戦艦のことです)の巨大さに度肝を抜かれ、話は一変して、田舎の星で地味な生活をしている主人公のルークが地平線に沈む2つの太陽を見つめているところが、これから始まる大活劇を予感させて実に良いのですよね。そして、このエピソードⅣは物語の最後に主人公の活躍で不利な状況からの一発逆転で勝利するというヒーローものの王道で話を終わらせてくれます。
しかし、続編のエピソードⅤ以降、ストーリーの雑さや反乱軍の甘ちゃんなグダグダぶりが目に余るようになってきて、中でも"フォース"という設定が、大騒ぎする割には話の内容に深みを与えているとはどうも思えず、というより単なる都合のいい魔法のようなものというだけで、何かご大層なもののごとくフォースが連呼される度に鬱陶しく思えるくらいになっていたのです。ところが、このローグ・ワンではそれが違っていました。何と、このローグ・ワンでは、自分にとって都合の良い魔法くらいのものに見えていたフォースを操るジェダイの騎士は一人も出てこないのです。

以下は、ネタばれ感想です。

さて、このローグ・ワンは、エピソードⅢとⅣの間を繋ぐエピソード3.5のような内容で、一種のスピンオフのような作品です。実際に、スターウォーズのメインキャラは殆ど出てきません。しかし、このローグ・ワンは、メインサイドのスターウォーズの物語が、実は多くの無名の戦士たちの壮絶な戦いによって支えられていたことが分かる話になっていたのです。

この物語は、デススターの設計図を奪い反乱軍に届けるまでの戦いを描いていますが、そこに出てくる戦士たちは、メインヒロインを含めて、その多くが脱走者などの地味ななぐれものばかりで、メインサイドのストーリーに出てくるレイア姫やハン・ソロなどの華やかさなどはありません。そんな無名戦士たちが、大した見返りもあるとは思えない戦いに身を投じて必死の戦いを繰り広げます。その戦いも、メインストーリーの方では、あまり人の死に生々しさを感じさせなかったのに対して、こちらの戦いはもっと泥臭く、生理的な体の痛みも感じさせるようなリアルさを出していて、この戦いが、実際に命を賭けた戦いであることを実感させる作りになっていて、メイン側のストーリーとの違いを際立たせていました。

その無名戦士の中でも、その存在が断トツに光るのが、香港の誇るアクションスター、ドニー・イェンが演じる盲目の僧侶にして戦士であるチアルートでしょう。盲目であるのに、操る棒術の素早さ鮮やかさは座頭市のごとく実に見事で、あのジェダイ騎士達のライトセーバーを使った子供のチャンバラのような大味感は全く無ありません。常に「フォースがともにあらんことを」と念仏のように唱え、フォースを信じむちゃくちゃ強いのだけれども、実はジェダイの戦士ではなく、ジェダイに憧れながらジェダイになれないという、なんとも哀愁漂ようキャラクターなのです。しかし、そんなキャラクターなのに惨めさを全く感じさせず、求道家としての威厳と落ち着きが全身を包み、兎に角カッコよかったのです。
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(今までのハリウッド映画では、白人と共演する東洋人は微妙なキャラが多くて、何か人種差別的なものさえ感じることもあったのですが、このドニー・ウェン演じるチアルートは、白人を圧倒するほどの存在感で、同じ東洋人としてとても嬉しかったです。)

もう一人、突出したキャラクターを発揮していたのは、人間ではありませんがK-2SOという戦略ロボットで、これは帝国側から奪い取って再フォーマットした中古品でしたが、人間以上に人間くさいキャラクターで、心を熱くさせてくれる程の奮闘ぶりを見せてくれました。
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このローグワンでは、他のスターウォーズシリーズと同様に、なんでそんなところに敵が操作できるように制御スイッチが置いてあるんだ等のご都合主義は随所に見られますが、全体に漂うリアル感と緊張感がそのご都合主義を凌駕して、わざとらしさをを殆ど感じさせなかったところも凄いと思いました。

実は、この映画では、登場する反乱軍側の全てのメンバーが奮闘の末死んでしまうという悲劇的な展開をします。しかし、最後にこの悲劇が希望につながるシーンが描かれ、エピソードⅣ好きの人には涙なしには見られません。エピソードⅣで語られたデススターの情報を、誰がどのように伝えたのかを描いたこのローグワンは、スターウォーズのメインキャラが殆ど出てこないスピンオフ作品ですが、エピソードⅣが好きな方には、見て損を感じさせない絶対おすすめの映画ですよ!

PS1.
相変わらず、スターデストロイヤーは図体がでかいだけで全く強くなくて役に立たないということを実感させてくれました。形はものすごく好きなのですけれどもね。

PS2.
デススターの攻撃によって惑星の大地が崩壊していく圧倒的な破壊の描写がすさまじかったです。メインのスターウォーズのストーリーではデススターの恐怖を殆ど感じませんでしたが、この映画で初めてデススターを怖いと感じてしまいました。
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最後にデススターが地平の上に顔を出したとき、つるんとしたデススターの表面が地平線に映えて一瞬美しいとも感じる光景なのに、どこへ逃げても助からないという圧倒的な絶望感を感じさせるところが凄かったです。


2.2016年に観た映画のまとめ
去年は夏期、秋期と2期連続でアニメを見ませんでしたから、全くアニメを見なかったと言っても良いかもしれません。ですので、今まで毎年行っていたアニメのまとめのようなものが出来なくなってしまったのですが、その代わりと言っては何ですが、アニメ映画は今までで一番観たと言えると思いますので、TV版アニメまとめの代わりに、この映画版アニメのまとめのようなものをやってみようと思います。(それでも、まとめと言うほど見てはいないのですが...)

それでは、好きだったアニメ映画から順に書いてみたいと思います。実は既に、今までの記事で感想は書いてしまっているので、別な切り口の簡単な感想にとどめます。。

1)君の名は。
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今や知らない人がいない昨年はおろか現在も上映され続けている大ヒット映画。自分も、立川シネマの極音上映で一回視聴し、米国出張の際の行き/帰りの飛行機の中で、それぞれ1回づつ、計3回視聴しました。

確かにこの映画は面白かったですね。作画はとてもきれいで話のテンポも良く、かつ恋愛要素もあって、正に売れるべきして売れた映画なのかもしれません。でも自分にとってこの映画が気にいった一番のポイントは、自然の災厄を防いだ美しいファンタジーであったということです。個人的に5年前の東北大震災の被害は本当にショックを受けましたし、その後の熊本大震災が起きて、次は東京もしくは現在自分の住んでいる名古屋に大震災が起こる可能性も高く、大地震は日本に住んでいれば避けることが出来ない宿命のようなものです。宿命なのですから残念ながらそれを受け入れるしかないのですが、この映画は、そんな宿命もを変えることが出来るのではないかと言う夢を、一時でも見させてくれました。しかもそれは、日本の神様に仕える巫女に伝えられた入れ替わりの能力と恋愛を絡めたとてもロマンチックな夢で、こんな美しい夢を見させてくれたこの映画には感謝するような気持ちも感じているのです。そういう意味では、この映画は自分にとって特別な映画と言えそうです。

ただ、これだけ人気が出た作品ですから、大量のアンチが湧き出たのはいつものことで、好き嫌いは個人の自由ですから別にかまわないと思うのですが、今回今までと少し違ったのは、今までアニメのことなど眼中にも入れなかった文化人などと自称している人たちが、やたらとこの作品を叩く側に回り、しかもその叩き方が、非常に感情的かつ上から目線という気持ちの悪いものだったのは本当にウンザリしました。もしそれを辛口コメントなどと自惚れているならば、売れている作品を卑下するなどという非生産的なことに使わずに、コミック原作の映画を量産しようとしている邦画業界人に向けて、"コミック原作の実写版映画をお手軽に作るなどという低レベルなことをするな!"と叱咤する方が余程効率的なのではないでしょうか。

2)シン・ゴジラ
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怪獣映画なのに、ゴジラの怪物としての恐ろしさは殆ど描かず、一種の災害のように描いて、それに対する対応を、現場目線ではなくトップが如何に有効な指示を出すかに重きを置いた異色作。以前、"事件は会議室で起きてるんじゃない 現場で起きてるんだ!"の台詞で有名になった映画がありましたが、普通の社会人ならば、あのセリフは半分は正しいけれども、現場が全てではないということを理解していると思います。当然、どんな仕事でも役割分担はあって、現場にしかわからないことは現場に任せ、全体の方向性は上からの指示によって行われるものなのです。今までの映画では、例の映画のように、現場の独断から生まれた感動ストーリーが殆どで、上からの指示が決められる部分と、その指示で現場が的確に処理をしていくということを描いた映画は殆どありませんでしたから、その点でこの映画は画期的だったと思います。

そして、上の"君の名は。"でも書きましたが、この映画を見るとどうしても思い出してしまうのが、あの東北大震災における福島原発の惨事です。あの事故が起こってしまったことは仕方が無いことだったのかもしれませんが、その後の被害の拡大は、明らかに司令塔たる民主党政権の不手際から引き起こされたものでした(自民党からの対策提言を退け、マニュアルに沿った対応をせずに、権限が被った新設の委員会を乱立させ、しかも闊達な意見交換を阻害する(つまり発言者が特定されると責任が生じるので、それを回避させる)として"議事録を作らない"などの信じられない対応を行い、あやふやな情報を流したと思えば肝心なデータを隠蔽したり(最後には海外メディアから政府情報は信じられないとして無視されるまでに至った)、風評・実害ともに広げまくりました)。もちろん、どの政権が担当しても、この映画で描かれるような着実な対応を取れるとは言えませんから、この映画も、現実とは異なる理想を描いた一種の夢物語なのでしょう。でも、本作は、"君の名は。"のようなファンタジー路線とは違って、あくまでリアリズムを基調としていましたから、今後大きな災害が実際に起きた時に、映画で描かれたように、各人がそれぞれの立場で全力を尽くせば、被害は最小限に食い止められるのではないかと言う希望の光を、この映画は見せてくれたように感じましたし、そこがこの映画の良かったところだと思っています。

3)この世界の片隅に
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この映画を見てまず感じたことは、"たった70年前のことなのに、自分の御先祖様たちはかくも懸命に生きようとしていたのだな"ということです。この物語は、主人公のすずさんの幼少時代のエピソードから始まりますが、驚いてしまうのは、年頃になったすずさんが、今まで一度も会ったことのない人からの結婚したいと言う申し出に、その人の職業が堅そうだという理由だけで、相手の顔も分からないまま、その家に嫁入りの衣装を抱えて出かけて行き、そこで結婚式を挙げると、次の日からは普通にその家の嫁として炊事洗濯をして生活しているということです。そこには、結婚の選択の自由も無ければ、特に楽しみや希望も無いのだけれども、すずさん自身は、それに特に不満も言わず淡々と物事を進めていくところに、当時の生活第一主義の考えが見えて、その一種の逞しさに少し圧倒されてしまいます。しかし、そんな中にも、毎度の食事にちょっとした工夫を凝らしたりするなどの細やかさも忘れずに、少しでも楽しんで生きて行こうとする当時の日本の御先祖様の姿には、素直に頭を垂れる思いがします。現在の、多くの物に囲まれているけれども充実感をあまり感じない自分の生活ぶりを鑑みると、何とも恥ずかしくなってしまうのですが、この当時の日本の御先祖様達の頑張りを知るだけでも、この映画を見る価値は有ると思います。

この映画は、背景が戦時中ということから反戦映画と受け止められて、また文化人と自称する人々が自分の立場を表現する方法としてこ映画を利用しているのではと勘繰りたくなるような持ち上げ方をしたため、この作品が歪められて伝えられているような気がするのがとても残念です。

4)聲の形
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自分の性格の中には、こじれた部分が有って、自分でも面倒くさいなあと思うのがしばしばなのですが、世間一般に、そういうひねくれ者は暗かったり重い話が好きなんだろうと思われることが多いと思うのですが、それは全くの勘違いで、普通の物語さえ斜に構えてみてしまう人間が、重い話など見たりしたら、容易に持っている許容量をオーバーしてしまい、場合によっては寝込んでしまうほどの精神的ダメージを食らったりすることもあるくらいなのです。面倒くさいですよね、本当に...
そんな人間が、身体障害者への差別といじめを扱った物語などを見たらどうなるかと言うのは、実は最初から判っていました。それでも、恐る恐る見てみようと思ったのは、自分が京アニ信者であることと、原作の評価がすこぶる良く、感動できるとの評判をネットで読んだからでしたが、案の定、精神的ダメージを食らって映画館を出る羽目になってしまったのでした。

もちろん、話の中の小さなエピソードの一つ一つには感動の要素はあったと思いますし、最後のシーンは音響効果と共に非常にドラマチックな演出があったと思います。恐らく、あのシーンでは主人公が閉ざしていた心を開いたことを描いていたのではないかと自分は想像しますが、自分の素直な感想では、主人公がこれから生きていくために世間の全てを受け入れることを決意したとしか思えませんでした。心を開くということと、全てを受け入れるということは似ているけれども、自分の中では全く違うことで、世間のすべてを受け入れるということは、あのレッテルを張った教師の存在も、あの遊園地の売店で働いていた、未だに主人公へいじめの責任を被そうとしていた少年の存在も全てを受け入れ、主人公の周りは変わらないのだけれども、主人公だけがどんな扱いを受けても我慢し続けながら生きて行くということを決意したのだと自分は解釈しました。確かに、傷つくのを恐れて他人と交わらなければ何も始まらないので、主人公の全てを受け入れる態度は、これからを肯定的に生きて行く為の大きな一歩だとは思うのですが、一方的に主人公だけ我慢することを決意して終わるという幕切れに、あまりに主人公がかわいそうで、ちょと自分の精神が耐えられませんでした。(もちろん、映画版は色々な場面をはしょったりしているはずですので、この教師も売店の少年も、原作では、年月の経過とともに変わってきているのかもしれませんが、自分は原作を読んでいないので、その辺は分かりませんでした。)

もちろん、これは自分の個人的な感想というだけで、この映画が、22億円の興行収入を上げた大ヒット作品であることは、多くの方がこの映画を肯定的に受け入れた結果だと思いますから、それは本当に良いことだと思っています。自分が、その中に入れなかったことは残念なのですが、仕方が無いことなのでしょうね。

最後に、この重い物語が、アニメーション作品として成立したのは、間違いなく京都アニメーションの作画技術があったからだと思います。

ちょっと暗い感想で終わってしまったので、お口直しに聲の形のED曲Aikoさんの"恋をしたのは"を貼っておきます。

この曲がEDで流れたのは、自分にとって救いでした。映画のEDにふさわしいとても良い曲だと思います。

その他、ポッピンQときんいろモザイク劇場版を見に行きましたが、ポッピンQの感想に関しては、一番最初に書きましたし、きんいろモザイク劇場版は、あくまで基本的にファンムービーでしたので、ここでは割愛しました。

去年は、多くの劇場版アニメを見ましたが、今年はどうなるのでしょうか?まぁ、最低でも、ガルパン最終章の第一章に関しては今年の冬に観ると思いますが、あの水島監督のことですから、来年までずれ込むのは十分考えられるので、ちょっと今年の劇場版の視聴スケジュールは分かりませんね。それよりも、TV放映の視聴を何とかしなければならないのですが、今期も視聴が難しそうです...。

【追記】「君の名は。」ネットで拾った小ネタ三連発!
やっぱり最後の"聲の形"の感想がちょっと暗すぎたので(結構気にしている)、ちょっと明るい気持ちになるために、「君の名は。」関連の小ネタ三連発を貼ってみます。流石、大ヒット作だけあってネットにネタはゴロゴロしていますが、その中から以下のものを拾ってみました。

1)I(私)の英語4段活用
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なるほど!こうしてみると、日本語は結構奥が深いなぁ。
どうも、これは飛行機内の映画視聴サービスの英語字幕版を写真に撮ったようです。自分の乗った飛行機も「君の名は。」の英語字幕版がありましたから、1回は字幕版を見ておけばよかったとちょっと後悔しています。

2)「君の名は。」へのお誘いツイッター
君の名はLine
何なんだコイツはw。ひょっとしてこれはネタか?

3)「君の名は。」ロス映画批評家協会受賞で唯一アカデミー逃す
「君の名は。」ロス映画批評家協会受賞で唯一アカデミー逃す_2
「君の名は。」は、昨年ロス映画批評家協会受賞を受賞しましたが、結局アカデミー賞にノミネートすらされず、この賞を取ってアカデミー賞を受賞もしくはノミネートされなかった唯一の作品となってしまったとのことです。まぁ、このような芸術畑の賞の権威などは、作品の面白さに何にも寄与しませんから、こうなったら、逆にとことん興行収益を上げて、アニメは面白さで勝負という気概を見せつけて欲しいですね。

据付作業の終盤戦と来期のアニメ、etcのこと

今年のはじめから始まった装置の据付も、やっとあと少しのところまで漕ぎ着けました(実は、あと数点かなり問題がある部分が残っていますが、何しろ今までが押し寄せるトラブルの連続だったので、その頃に比べれば多少の問題が残っていることなど些細なことに見えるくらいです)。

仕事の残量のこともそうなのですが、今日、少しだけほっと一息つけたように感じるのは、現在来日中の米国人エンジニアが、明日3ヶ月のメンテナンス・サポート期間を終えてやっと帰ってくれるからです。今から書こうとすることは、あまり楽しいものではなく、書こうかどうか迷ったのですが、取り敢えず書き残しておくことにしました。何しろあまりにも強烈な印象を彼は残したので。ブログは個人が好きに書けるものとは言え、公開を前提として書いている以上読み手が楽しめるような内容にしたいと自分は思ってきたのですが、まぁ世の中楽しいことばかりではありませんし、こんなこともあったのだなと後で思い出せるように記録として残しておくことにします。

今回来日したG氏は、まだ20代前半の若いエンジニアで、背はひょろりと高く、外見はデビッド・ボウイを可愛くしたような、豊かな金髪が眩しいまさに絵に書いたようなMr.美青年でした。初めて話した時の印象は、穏やかな声で話す朴訥としたもので、非常に高い好感度を感じたものですから、今後続く3ヶ月の彼との仕事に対し、不安は全く感じていませんでした。そのころ、自分は新装置の据付に忙殺されており、既存機のメンテナンスのために来日した彼をしばらく放っておくことになってしまいましたが、最初に感じた彼への好感度のために、任せておくことが問題あるとは思っていませんでした。でも、それが、彼の異常性に気づかせるのを遅らせてしまっていたのだと今は思っています(まぁ、早くからそれに気づいても不幸になるのが早まるだけかもしれませんが)。

彼の"洗礼"を浴びることになることは唐突にやってきました。そのころ、装置の客先への引渡しテストが終了し、生産へ向けての品質テストのようなことを行っていたときのことです。その前日もトラブルが起こり、帰りが7:30pmころになってしまったのですが、その日も同じトラブルが起こり、今度は若干早く6:00pmちょっと過ぎには解決することができました。メンテナンス・サポートの時間は9:00amから6:00pmですから、殆ど定時以内に終わったと言えますが、彼から”私の妻は、お前がG氏を会社から返そうとさせないのでお前に激怒している!私の妻はお前を憎んでいる!お前はそれを理解できるか!”と怒鳴りつけられました(ちなみに、彼は彼の妻と彼の子供と共に来日しました)。そして、その怒鳴っている最中の彼の動作がまた異様でした。体をくねらせながら両腕は絶えずブロックサインのような体のあちこちを触り続け、裏返った声で”You”という時だけ、こちらにぱっと指を突きつけるのです。こんな激しい憎しみをダイレクトに突きつけられて吃驚してしまったのですが、次の日は更に強烈でした。前述の品質テストの最中に、かなり重大なエラーが出て装置が止まってしまうトラブルが起きてしまったのです。前日のこともあり、精神の不安定さが残る彼に調査を頼むのに躊躇しましたが、そうも言っていられないので彼に調査を依頼しましたが、結局原因がわからなかったので、客先から、”そのエラーが出たテストの工程は飛ばして、次のテストを行うことにする。なので明日までに徹夜をしてでも修理するように”というかなり強い要請があったのですが、それを英訳して彼に伝えている最中に、また体を揺らしながら両腕でブロックサインを繰り出してきたので、これはマズイなとかなり不安になりました。装置から離れて、事務所に引き上げる途中で、彼に、”とにかく今は、エラーが出る工程をスキップして次のテストを行っているけれども、明日までに何とか修理しないと客先の生産スケジュールに重大な影響を与えるので、米国本社に連絡を取ってトラブル原因を調査して欲しい”と頼みましたが、客先が修理を終えるまで工場から帰さないと言ったことに動揺した彼はまともな思考が出来ておらず、こんなことはアメリカでは考えられない、全てがおかしいと言い続け、その言葉の合間に”I hate you(私はお前を憎む)”という呪いの言葉を何度も浴びせかけられ、本当にキツかったですね。この状態では、彼は役に立ちそうもないので、こちらから米国のメーカーに状況を報告し、2日間工場に泊まり込みで仮対策を施すことで何とか品質テストを乗り切ることができました。本当に、このときは肉体的にも精神的にも疲労困憊しました...

このトラブル対応の間、彼は殆ど役に立たなかったのですが、ちょっとだけ彼との関係がよくなる出来事もありました。この品質テストが通らないと装置を生産で使えなくなるので生産スケジュールが狂うことになるので、自分は客先からかなり激しくなじられたのですが、それを彼は目にしてかなり吃驚したらしいのです。それまでどうも、彼の中では日本人同士が仲良くやって自分はハブられているという被害妄想があったようで、それがどうも自分の勘違いらしいと気づいた彼は、自分が工場に泊まり込んでいる間、自分のために弁当を買ってきたりしてくれて(おぉ、なんという心温まる展開!)、それは素直に嬉しかったです。弁当を手渡しながらニッコリ微笑む彼の顔は、実に可愛かったですしね。何しろ、外見は少女漫画に出てきそうな美青年なのですから。でもまぁ、本音を言えば、こういう行為は本当に嬉しいのだけれども、とにかくもっと働いてくれ!なのでしたが...

実は上記はかなりマイルドに書いているので、実際のG氏伝説は、数えればキリがないほどあり、しかももっと強烈です。ただ、あまりにリアルに書いてしまうとシャレにならないので、この辺で止めておきました。それでも書いていてしんどかったです。
(ちなみに、彼の異常性を、最初、誰に言っても信じてくれなかったのですが、同僚がつい彼にプレッシャーを与えるようなことを言ってしまったところ、その同僚の前で豹変した姿を見せてしまったらしいです。後で同僚から、Aiuto!さんの行っていることが本当だとやっと分かりましたなどと言っていました。俺は、本当のことしか言わないちゅーの!)

でも、今考えてみると、もっと自分に英語力があれば、もうちょっと彼をうまく使えたかもしれないと、それは反省しています。ただ、英語の勉強をするには、時間がなかったというのは本当のことで、昨年末から今現在にかけて、本当に仕事に追いまくられていました。でも、彼の後に米国メーカーからやってくる技術者は日本人なので、かなり仕事が楽になることは間違いなく、10月からは何とか英語の勉強が再開できそうです。現在、もう一台、同型の装置の導入が約2年後から始まるのはほぼ間違いなく、この新しい装置の導入に向けて、もう一度英語の勉強を体制を立て直して開始したいと思っています。(でもまぁ、それは10月10日のぼんぼり祭り後になりそうです...。相変わらず甘々だな。)

PS1.今期(夏アニメ)のこと
最近、やっと今期のアニメを見始めました(超遅い...)。
現在見始めたアニメは以下です。

・がっこうぐらし(たぶん4話くらいまで見た)
  自分はこの作品を、最初のインパクト頼りの色物のような作品なのかと思っていたのですが、これは中々面白いじゃありませんか!今後の展開に期待です(もう放映は終了しちゃっているけれども)。

・監獄学園(これもたぶん4話くらいまで見た)
  お下劣ギャグが炸裂する作品と思いきや、基本は結構真面目な話の中に過激エロな描写が挿入されるという感じで自分の予想と違っていましたが、話に一本筋が通っている感じで何かいい感じです。これも今後の展開に期待です。

・のんのんびより リピート(2話まで視聴済)
  まさに王道ですね。前作のイメージのまま進んでいます。視聴継続。

・シャーロット(3話まで視聴済)
  1話での主人公の下衆っぷりに驚きました(しかも小物臭がハンパない)。これは、この主人公が、色々な経験を通して成長していく物語になるのでしょうか。でも、この主人公の場合、根っこの部分でダメな感じがするので、成長といってもなぁ...。う~ん...

その他、視聴予定
・干物妹うまるちゃん
・モンスター娘のいる日常
・赤髪の白雪姫
・ガッチャマン クラウズ インサイト(見事に空気になっちゃったなぁ...)
・アルスラーン戦記(継続)

実は、先期の、響け!ユーフォニアムの最終話をまだ見ていない。まずい...

PS2.来期(秋アニメ)について
今期のアニメさえ見れていない自分が言うのもなんですが、来期のアニメはちょっとなぁ。本当に見たいアニメが殆どありません。
一応以下になります。

・ワンパンマン
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ものすごく有名な原作らしい。

・全てがFになる
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自分がアニオタになる前の普通のミステリーファンだった頃、結構話題になり読みたかった森博嗣氏のミステリー小説。第1回メフィスト賞の受賞作でもあります。

・櫻子さんの足下には死体が埋まっている
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Web小説原作で、Web小説の何かの賞をとっているらしい。タイトル名とキャラデザが好みだったので。

ただ、推理モノのアニメ化作品は、個人的にはあまり好きになれません。推理モノは基本的に言葉による説明が重要ですので、アニメ化するメリットが殆どないように感じるからです。もちろん推理モノのアニメ化がダメだなどと言っているのではなく、推理モノをわざわざアニメ化するくらいなら他にもっとアニメ化することによって輝くようになる作品は他にいくらでもあるのでは?と思うからです。(なので、結構有名な京アニの”氷菓”も自分の中ではあまり評価が高くありません。もちろん嫌いではないのですが)
でも、全てがFになるが受賞したメフィスト賞は、推理モノのというよりエンタメ小説の新人賞なので、結構アニメ化に向いているのかもしれません。また、櫻子さんの足下には死体が埋まっているはWeb小説とのことで、Web小説は、結構アニメの原作になることを意識して作られているのもあるので、これもアニメ化した際のまとまりは結構良いのかも。

それでも、やっぱり自分の中では、推理モノのアニメ化は、目先を変えた色物のようなもので、あまり増えて欲しくないのですけれどもね。その推理モノ原作のアニメが来期見たいものの3本のうちの2本を占めているっていうのがちょっとなぁ...

ここ最近ほとんどの人が感じていると思うけれども、深夜アニメが1期で50作近くあるというのはもはや異常で、はっきり言ってインフレ状態だと思います。事実、今期のアニメで円盤の売り上げが万枚を超える作品がなかったというのは、作品数が多すぎて共食い状態になってしまったためのような気もします(今期は、目を引く話題作というのがなかったからかもしれませんが。個人的には、現状の半分位の本数に自制する方向に動いてくれるとありがたいのですが。)
何となく来期のラインナップの惨状は、今まで無造作にアニメ化しすぎた末の原作枯渇の前触れのように感じてしまうのですがどうでしょう。

それにしても、流石に来期の視聴予定が3作というのは寂しい気もするので、鉄血のオルフェンズを見てみようかなぁ。でも、ガンダムは苦手なんだよなぁ...
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一応、長井流雪監督+岡田麿里脚本の”あの花”コンビによるオリジナルアニメなので、大きく外すことはないと思うのだけれども。


PS3.最近のオリジナルアニメについて
最近のオリジナルアニメについて投稿サイトにスレッドが立っていました。
今年のオリアニリストは以下だそうです。

・Charlotte
・プラスティック・メモリーズ
・パンチライン
・Classroom☆Crisis
・ローリング☆ガールズ
・放課後のプレアデス
・アクエリオンロゴス
・デス・パレード
・ユリ熊嵐
・美男高校地球防衛部LOVE!

う~ん、確かにイマイチかも...

基本的にオリジナル作品は、原作付きと違って制作側が自由に作品の進行をコントロール出来ると思うので良い方向へ行くような気がするのですが、そうなっていない作品が結構あると聞くのはどうしてなのでしょうか(例えば、今期のシャーロットは、どうやら後半相当駆け足になってしまったらしい。なんだかなぁ)。
考えてみれば、話題になったSHIROBAKOの前半、オリジナル作品の"えくそだすっ"の中で作中監督の木下氏が作品のendをどうするかで悩んでいましたが、あれって結局、作品の結末がどうなるのかわからない状態でアニメ制作にGOをかけたということですよね。1本のアニメ制作には、1話1000万以上、1クールで億単位の金が動くと聞いたことがあるのですが、これだけ金がかかるにもかかわらず、現状では、作品の結末を明確にしない単なるコンセプトのみでアニメ制作にスタートがかかっているようです。ちょっと信じられませんよね。

では、コンセプトでスタートしたオリジナルアニメを実際どのようにして制作していくかということに関しては、今期のオリジナルアニメ"コメットルシファー"のインタビューの中で以下の問答があったようです。
1443288382243.jpg
>Q.原作付きとオリジナル作品の、制作する上での違いは?
>A.原作がある作品は決まっている物語の行間をどのくらい膨らませるのかという作業になります。
>  それに対してオリジナルは、スタッフが出してくれる様々なアイデアをその場で採用しながら膨らませていきます。
>  最初に作品コンセプトは決めますが、おもしろいアイデアがあれば
>  そこから多少ははみだしても構わないというスタンスで作りますね。

う~ん、このようにみんなでブリーフィングを行いながら作品の中身を検討するのは、ディズニーが行っている方法だけれども、あんまり好きじゃないなぁ・・・。この方式は、よっぽど上手くきちんと計画立てて行わないと、かえって悪くなるような気がします。議論に議論を重ねるのではなくスタッフがその場のノリで話しを膨らませるようなことになれば、いい方向に話が進むようになるとはあまり思えません。これは自分の勝手な考えなのですが、こういう徹底的に話し合って決めるというのは、日本人は苦手なような気がします(細かな仕事上の効率改善の話し合いとかではなく、ストーリーの内容についての話し合いは、自分の個人的な嗜好を相手にさらけ出して話し合うということで、そういうことが日本人は苦手なのではないかということです)。逆にアメリカ人などはこの方法に向いているような気がします。何しろI love youを臆面もなく言える人たちなので。これは、あくまで個人的な考えなのですが...。

まぁ、考えてみれば、みんなで考えるようになれば、玉虫色の話の内容になってしまうけれども、下記のような状況だけにはならないかもしれませんね。
1443289449547.jpg

さて、今期のアニオリのラインナップは以下なのですが、はたしてどうなるでしょうか。
345_2015092707151061e.jpg

やはり、長井流雪監督+岡田マリー脚本コンビによる"あの花"ガンダムに期待してみますか!

ちなみに、鉄血のオルフェンズのガンダムを立体的に表すと以下のようになるらしい。でも、このデザインで大丈夫か本当に...。腰のところで折れそうなんですけれども。
CQL-NskUkAEZrFH.jpgCQL-NfSUwAEeg_O.jpg

PS4.小ネタ
今回ネット上で見つけたWeb漫画。
      CP2Cc5RU8AAvPd7.jpg

何かの連作なのかもしれませんが、原典はわからず。でも何だか笑ってしまいました。

フルメタル・パニック感想

フルメタルパニック_small
フルメタル・パニックのBlu-ray Boxを買ったので、若干古い話ではありますが、感想を書いてみたいと思います。

フルメタル・パニックは、対テロ極秘傭兵組織ミスリルに所属する最年少エージェント相良宗介が主人公として活躍する各国で起こるテロ行為殲滅の話と、日本の都立陣代高校の女生徒千鳥かなめを秘密裏にボディーガードするという特殊任務の2つの話が並行して進行するのが特徴の物語です。

この物語は、多くの「アーム・スレイブ」と呼ばれる人型兵器が出てくるので、ロボ物と言えなくもないですが、例えば主人公の操る最新型アーム・スレイブの「アーバレスト」は、作動原理がよくわかっていないブラックテクノロジーである「ラムダドライバ」が搭載されているなど、現実に即したで理屈っぽいメカ設定などがされておらず、ロボというよりもメカ全般にリアリティを持たせることに重点を置こうとしているようには見えませんでした。その代わり、戦闘における軍事組織としての戦いぶりや、テロをとりまく政治や国際状況などの細かい描写によって物語全体の現実感を上昇させており、ロボ物が若干苦手な自分にとって、その点は非常にポイントが高かったです。

本作の主要な設定の一つである、一種の超能力者のような存在「ウィスパーズ」からもたらされる動作原理不明な「ブラックテクノロジー」などを聞けばSF色の強い作品のように感じますが実際の作品では、たとえば、ミスリル所属の軍人がプロとして仕事をこなし、軍隊としての組織を維持しようとする態度の描写によって、背景の設定が近未来なだけで、この作品の持つ雰囲気がかなりリアリティを重視していることがわかりますし、特にミスリルが実は単に金で雇われた傭兵で成り立っており「人類の平和のために悪を倒す」風の現実離れした雰囲気がなかったところは逆にリアリティが増して非常によかったです。

この作品のリアル重視は、ミスリルの軍人の描写からも伺えますが、主要登場人物たちのキャラクターも結構ハードな背景設定に対して浮ついた印象を抱かせないものでした。例えば主人公の相良宗介も、ギャグとして戦場と日常をごっちゃにする間違いを何度も犯すことになっていますが、基本は寡黙だけれども頼りになるナイスガイであったし、ヒロインのかなめもツンデレ等の誇張されたテンプレ的な性格ではなくて、気は強いけれどごく普通の感覚を持った女子高生という設定で、現実から遊離しているようなキャラクターでなかったことは好印象でした。

しかしながらGONZO制作の一期(無印フルメタル・パニック)は、テロとの戦闘シーンと学園生活の対比を際立たせるためなのか、やたらと学園生活でのコメディー部分が強調されており、そのため逆にテロとの戦いが非現実的なものに見えてしまうことが多々有り、その部分に関しては不満を感じてしまいます。自分は原作を読んでいないのですが、Wikiによるとアニメオリジナルの萌え(かなめのパンチラなど)やコメディー要素が追加され、原作と雰囲気が大きく異なっているものらしく、原作者も「アニメになったフルメタを誰も知らなかったから」と語っているくらいですから、この部分に関しては原作者も大分不満を感じているようです。ただ、この無印フルメタが、自分にとってそんなにひどい出来だったかと言われるとそうではなく、主人公宗介のアフガン(作中では「ヘルマジスタン」という架空の地名へ変更)での子供時代を描いた「故郷に舞う風 前中後編」は、主人公の内面を理解させる非常に良いエピソードであったと思います。実はこの3編はアニメのオリジナルエピソードなのですが、出来に不満を感じさせる作品の中で一番面白いと感じた部分が実はアニメオリジナルの部分というちょっと面白い結果になってしまいました。逆に、宗介の原体験となっている子供時代のエピソードは、原作ではどのように書かれているのかは興味があります。

二期以降は、制作がGONZOから京都アニメーションへ変更になりました。二期の「フルメタル・パニック? ふもっふ」は、原作のコメディー短編のみを集めてアニメ化されたものであり番外編のような立ち位置にあるので、一期の続編は三期の「フルメタル・パニック! The Second Raid」となります。無印フルメタが、原作1巻から3巻までを2クールで製作したのに対し、このスルメタSecond Raidは、長編『終わるデイ・バイ・デイ』を1クールで製作し、登場人物たちの内面を深く掘り下げるような内容になっています。そして、このSecond Raidこそが、自分の京アニ好きを決定づける作品となりました。(製作年代的には、京アニの本当の初期作品となりますが、自分はハルヒ、らきすた、フルメタの順番で作品を見てきました。)

作品の内容は、無印とは違い、主な舞台が「学園」ではなく「軍」となっており、非常にシリアスな感じとなっています。もちろんフルメタなので、コメディシーンも多く有りましたが、無印の時のようなシリアスパートを相殺してしまうような浮いた感じはせず、作品のアクセントとして非常にうまく使われていたと思います。また、日本でのエピソードはコメディーだけでなく、宗介とかなめの心の触れ合いや、女暗殺者に対するかなめ一人での戦いを通してかなめの芯の強さも描かれ、作品に深みを与えていました。
フルメタ散髪_small宗介散髪2_small
宗介の髪をなぜるかなめの柔らかな指の動きと、時折聞こえる髪を切る音だけがBGMの静かな会話。やがてうたた寝を始める宗介。信頼し合う二人を描いた名場面。

かなめbattle1_smallかなめbattle2_small
女殺し屋の裏をかいて戦いに勝利するも、それでも宗介にそばにいて欲しいと泣き崩れるかなめ。

このSecond Raidでの宗介は、自分がうまくラムダドライバの力を引き出せないことなどに対して思い悩むことが多く、無印の時のような力強さを出していません。そして、その無力感はかなめ護衛の特殊任務を解除され本体に戻った時から顕著になり、香港では職場放棄してさまよい歩くまでに至ります。この夢遊病者のような彷徨は2話にもわたって続きますが、この主人公不在の間、政治情勢の緊迫具合とそれに対処するミスリルの行動の描写で緊張感を持続させたのは流石だと思います。一方の宗介は、この精神の放浪の果てに、死んだと思っていた宿敵と再開することになります。この宿敵こそが、香港で起きている騒乱の黒幕であることがわかるのですが、その彼から哄笑を浴びせかけられても復活しない(もしくは更に自分の中に閉じこもってしまった)主人公の目の前に突然ヒロインのかなめが現れ、飛び蹴りを食らわせることで目を覚まさせるという驚きの展開がその後に起こります。
かなめ飛び蹴り1_smallかなめ飛び蹴り3_small
宗介復活2_small宗介復活の瞬間_small
目の覚める膝蹴り&飛び蹴り。そして、ダメ男と言って宗介のしばりを解き放つかなめ。宗介が復活する静かな、しかし熱いシーン。

"女の子のひと蹴りが膠着状況をぶっ飛ばし世界を救う"...こういう痛快な展開は自分は大好物なのですが、こういったアニメ風の展開はともすればあまりにも安易すぎて緊張感を失ってしまうことのほうが多いものです。しかしフルメタでのこのシリアスな膠着状態の中で、このアニメチックなシーンは突如不意打ちのように起こり、でもこの場面ではもうこれ以外の展開は無いんじゃないかと思うくらい実に違和感無くカッチリと決りました。まさに目の覚めるような一撃!特にかなめに「弱いダメ人間」と指摘された時の宗介のびっくりしたような表情がとても印象的でした。でもこの言葉が宿敵がかけた呪いの言葉から宗介を開放します。そしてダメなところもあるけれども最後には何とかする人と慕ってくれるかなめの言葉が宗介に組織などのしがらみ取り払った本当の自分を取り戻させます。この燃える展開で蘇った宗介の強さは半端ではなく、あの憎たらしいまでに強かったキ○ガ○適役のゲイツまで瞬殺するほどで少々物足りなく感じてしまうほどのものでしたが、いままでの鬱憤を晴らすのにふさわしい胸のすくようなアクションを見せてくれました。
最後に、宗介は上官に対して毅然とした態度で自分の要望を押し通す男気を見せて、元のかなめ護衛の任務に帰っていくところでこの物語は終了することになります。ラストの電車の中の二人の会話と芝居も本当に良いものでした。
ベノム瞬殺2_smallベノム瞬殺3_small
ベノム瞬殺5_smallベノム瞬殺6_small
完全復活した宗介。「俺のことを知りたいのなら教えてやろう。ミスリルなんざどうでもいい。俺は東京都立神代高校2年4組出席番号41番ゴミ係兼傘係の相良宗介だ!」適役ゲイツを粉砕する激熱シーン。

これほどに密度が濃く、素晴らしい最終回を見せてくれた京アニスタッフには本当に感謝します。
この最終回を見たことによって自分が京アニ信者になったことは間違いありません。

最後に、フルメタの続編について。
フルメタは、ラノベを原作にしていて、その原作ストックはかなりありますので、是非続編を作ってもらいたいと思っています。もちろん続編は京アニに作ってもらいたいのですが、この頃の京アニの路線を見ていると若干不安を覚えてしまうので、もしフルメタの続編が作られることになった際は、Second Raidを監督した武本康弘氏に是非もう一度監督をやって頂くことを願って止みません。

とらドラ! 感想

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今季、一番面白いと感じている”凪のあすから”の脚本の岡田麿里さん繋がりで、とらドラの感想を書いてみようと思います。

本作は、その目つきの鋭さ故、不良に見られてしまうことを気にしている高校2年の高須竜児と、「手乗りタイガー」と恐れられている凶暴な女子高生逢坂大河を主人公にした高青春ラブストーリーです。
”超ド級ラブコメ”というキャッチコピーがついていましたが、本作は、コメディーだけではなく、登場人物たちが本音でぶつかり合い、その中で成長し、人が人を好きになるということをしっかり描いた「青春群像劇」として、非常によくできていたと思います。

ちっちゃくて可愛いけれども、常に周囲に敵意を撒き散らす暴力的なヒロインの大河、大河の唯一の友達で元気なスポーツ少女の実乃梨、そして大河のライバルとして現れるモデルで周囲からは大人と思われている亜美。これら三人の中に竜児が関わってきた時、個々では自覚しなかったそれぞれの本当の気持ちが顕になってきます。

竜児が登場するまでは、親友の実乃梨としか世間との接点がなかった大河は、竜児とまさにラブコメ的どつき漫才のような関係の中で、徐々に竜児に心を開いていきます。モデル業をやっていて自分のイメージを取り繕うことを当たり前と思い、かつそれに絶対の自信を持っていた亜美は、あっさりと事も無げに竜児にその虚飾を看破され、本当の自分を曝け出し他人との繋がりを持つようになっていきます。これらの二人と逆に、明るく活動的だったはずの実乃梨は、気がつかないうちに竜児のことを好きになってしまった気持ちを親友のために偽ろうとし、それをいらただしく思う亜美と激しくぶつかり合うようになります。この中に、どこまでも無器用な北村が加わり、濃い関係の中でお互いの感情が大きく動きながらストーリーは進みます。そして、この大きく揺れる感情の中でお互いが理解し合い、そして自分の本当の気持ちを知っていくことになります。

若いゆえに、感情を持て余してしまういらただしさ、そして制御不能だった自分の気持ちを理解した時の驚きと、それによって目の前の視界が開けるような感覚の素晴らしさ、これらの感情をこの作品は実にうまく描いていました。
そして、自分の本当の気持ちを素直に受け入れ、正直に行動しようとする登場人物たちの若い誠実さに、見ている側もハラハラしながらも大いに共感できたのだと思います。登場人物たちの気持ちが見ている側によく伝わり、特にクリスマスパーティー以降のストーリーの進行から目が離せませんでした。

この作品は、キャラクターの造形の素晴しさもそうですが、ストーリーの展開も実にうまかったと思います。プール開きに、夏休みの旅行。文化祭・体育際のあとのクリスマスパーティー、そして修学旅行と学校行事の流れに沿って、ここぞというタイミングでストーリーの展開があり、ストーリーの進行に全く中だるみがなかったのは流石と言えます。
ただ、最終2話はやはり大分駆け足に感じたので、そこだけは少し残念に感じました。
しかしながら、物語の最後のモノローグを1話のモノローグに繋げる演出によって物語は綺麗に着地し、2クールを見事に使い切った素晴らしいエンディングでした。

本作は、監督に、長井龍雪氏、そしてシリーズ構成に岡田麿里さんのタッグで制作されました。
長井龍雪氏の監督としての采配の素晴らしさはもちろんですが、この作品における登場人物たちの心の葛藤と感情が爆発するような熱い表現は岡田麿里さんの手腕によるところが大きいのではないでしょうか。
また、激しさだけではなく、いかにも学園生活らしいコメディの部分もあって、まさに熱くて面白い極上のエンターテーメントな作品でした。
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とらドラ!2話の名場面。
竜児「『虎』と並び立つモノは、昔から『竜』と決まってる。俺は『竜』になる。そんでもって、『竜』として大河の傍に居続ける」
普通ではなかなか言えないセリフ。しかし、アニメだからこそ言って欲しい。自分がアニメを見続ける理由は、そこにあるのだから。
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みのりんの顔芸。爆笑しました。
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とらドラのラストシーン。このシーンに限らず大河の表情が豊かなのが非常によかった。
CVは釘宮理恵さん。あまりにハマりすぎな感じがするも、やはり彼女以外に大河役はいないでしょう。

PSYCHO-PASS -サイコパス- 感想

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人の心を数値化して、それを犯罪係数として統制管理する未来の日本を舞台にする刑事アクションものの作品です。
舞台が未来なのでSF色が強いと思いきや、ストーリーの方向は結構泥臭い王道な刑事もので、新人の常守朱が公安局刑事課一係へ配置され、刑事課の先輩や同僚とともに事件を追う筋たてになっています。新人が刑事課に配属されるところから始まるよくある展開に加えて、この刑事課のベタだけど多彩な面々(堅物エリートの先輩上司に、型破り刑事の相棒、頼れるベテラン、チャラ男に、影の薄い美人とケバい美人など)が王道が持っている安心感を抱かせてくれます。また逆に、アニメでこういうしっかりとした群像劇としての刑事ものは見たことがなかったので新鮮な感じがしました。

物語の前半は、この刑事課の仲間と共に主人公の常守朱が、数話仕立てで数々の猟奇事件を追っていくという古典的な刑事ものの筋立てで話が進んでいきます。この中で、新人の主人公が最初は軽く見られていたのに、上司や仲間とぶつかり合いながら次第に一目おかれるほど成長していく様は、人間ドラマとして非常によくできていたと思います。また、相棒の狡噛とは、はっきりとした恋愛感情ではないけれどもお互いに認め合った信頼関係が徐々に築かれていく描写がとても良かったです。

物語の前半は、個々の猟奇的な犯罪の背後にいて扇動を行う槙島を追う展開ですが、中盤にこの統制世界の根幹であるシュビラシステムの全貌が明かされてからは、主人公の戦いは、槙島を追うだけにはならなくなってきます。なぜならば、この槙島が行おうとしているシュビラシステムの否定と破壊は、現在の私たちの目から見ても、それほどずれているとは思われないからです。

この物語の中で、シビュラシステムは、人間の心理状態や性格傾向を計測し数値化し、そこから人間の未来の行動を予測できるシステムとして描かれています。このシステムによって統制される社会は、結果から言えば、案外とものすごく理想的社会であり、このシステムによって実害を受ける人も特にいません。全ての人が自分の適性に沿って仕事を得られて生活が保障され個々の能力を無駄なく発揮でき、また、犯罪を起こす前にある程度の救済または防止措置がとられるため、現代に比べずっと犯罪は起き難い社会になっています。さらに、このシステムのすごいところは、システムが自身が自らの不完全性を認識し、それを改善しようと試みているところで、システムから先天的に逸脱している人間に対しては、その人間をシステムに取り込んでシステムのアップデートを図ろうとしています。この点から見れば、社会からあふれるような槙島のような存在でさえシビュラによって回収され、最終的には人の役に立つ形になっているので、進化するシステムとして、ある意味完全なシステムと言えるのかもしれません。でも、おそらく普通の人の感覚では、このシステムを否定する気持ちのほうが大きいのではないでしょうか。

確かに、このシステムは、実際の人間の脳を使って並列処理をさせる方法をとっているために、見た目で生理的嫌悪感を人に抱かせます。しかしそれ以外に、何がこのシステムを否定させたくなるのかといえば、それは槙島の言った「人間は自らの意思に基づいて行動した時のみ価値を持つ」という人間が根本的に持っている気持ちが、このシステムを否定したくなるのだと思います。結局、個人の意志や判断を軽視しているシビュラシステムは、無駄を排除し安全を提供しますが、例えば困難を経た挙句に味わう”達成感”などの歓喜の感情はこのシステムでは得られることは無いでしょう。

シビュラシステムが市民の幸福のために稼動している事に間違いはありません。そして現に主人公もシステムの優位性は認めています。それを見透かすように、シビュラは「逆に倒せるものなら倒して見ろ」と言わんばかりの挑発もします。

果たして、今後、朱はシュビラシステムの電源を落とすのか?

今度決まった2期では、主人公とこのシュビラシステムの対決がメインになる気がします。

また、倒された槙島の代わりの敵役は出てくるのかどうか。
(槙島は言っていることは正しいこともあったけど、やる方法がキ○チ○イすぎて、今ひとつ魅力的に映らなかったのが残念。)
行方不明になった狡噛の行方や、新しく執行官になった宜野座(彼は、今までのしがらみから解き放たれてキレキレになっている気がします)と朱のコンビの活躍も気になります。

そしてもちろん、もし、シュビラシステムが倒れれば、次の新しい秩序はどうなるのかも気になります。

サイコパスの2期と劇場版が楽しみで仕方ありません。

サイコパス5_縮小
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このシーンは強烈だった。流石虚淵、容赦無し。

灰羽連盟 感想

灰羽_縮小1
灰羽_縮小2
この物語は、どこにあるともわからない壁に囲まれたグリという街で、繭の中から一人の少女が生まれるところから始まります。
グリの街には普通の人間も住んでいるけれども、背中に小さな灰色の羽を持ち頭に光輪を乗せた灰羽と呼ばれる者達も住んでいます。この灰羽たちは、グリの住人たちと違い、どこからともなく現れ育つ繭から生まれます。繭から生まれた灰羽たちは、年齢はさまざまだけれども、生まれる前の記憶を失っているため、繭の中で最初に見た夢にちなんだ名前をつけられます。

物語の序盤は、グリの街での穏やかな日々の風景が、暖かな視線でかつ淡々と描かれます。食事や年下の子供たちの世話、そして街への買い物に、街で行う灰羽たちの仕事のことなどが、グリの街の新しい灰羽となった「ラッカ」と共に、見ている側も体験することになります。第5話での「世界のはじまり」の物語は、穏やかなグリの街での生活の中でも、最高に心温まるエピソードの一つです。

しかし、この穏やかな生活の中で、ラッカが感じる小さな疑問の数々が、徐々に不安を感じさせるようになってきます。
灰羽とは何者で、一体どこから、そうしてなぜ来たのか。灰羽たちの名前はなぜ夢にちなむのか。この街はなぜ壁に囲まれ、そこから誰も出ることができないのか…。

「灰羽って何なんだろう。壁もこの街も、灰羽のためにあるんだってみんな言う。でも、灰羽は突然生まれて、突然消えてしまう。私、自分がどうして灰羽になったのかわからない。何も思い出せないままここに来て、何もできないままいつか消えてしまうんだとしたら、私に何の意味があるの?」


そして物語の中心は、ラッカから、ラッカが繭から生まれた時から世話をしている面倒見の良い「レキ」へ徐々に移っていきます。

レキは「罪憑き」として繭から生まれました。「罪憑き」ゆえに同じ灰羽からも忌み嫌われたレキの絶望は、見る者の胸を突きます。そして最終話。荒涼たる部屋の中で、絶望に閉じ込められてしまったレキとラッカとの悲痛な会話を息が詰まるような思いで見ていました。果たしてレキに魂の救済は訪れるのか?


この物語には、いくつもの謎が出てきます。グリの街のこと、灰羽のこと、そして「罪憑き」のこと。
しかし、この物語は、それらに対して積極的に明快な説明をしようとしません。この物語の大きなテーマのひとつと思われる「罪憑き」のことさえも、それは暗喩によって提示されるだけです。

でも、この謎に明快な回答は必要ないのかもしれません
灰羽たちは羽や光輪を持っていますが、それがが象徴するような高貴で崇高な存在では決してなく、それぞれが心の奥底に底知れない深いよどみを持っています。グリの街の暖かな日常と絶望の対比。そして、その絶望の淵から光とともに抜け出す希望の美しさ。これらのことは、理屈でよりも心で感じることなのかもしれません。

決して明快なストーリーや主張などはありませんが、静かに心に残る、自分にとっては特別な作品です。
灰羽_縮小3

ゆゆ式 感想

ゆゆ式1_縮小

今まで長い間(そうでもない)、自分の中では、らきすた、みなみけ、苺ましまろ、そしてあずまんが大王が、日常もの4天王であったのですが、ここに新たに強力な日常ものの新作が登場しました。それが”ゆゆ式”です。

この作品は、基本的に、ゆずこ、唯(ゆい)、縁(ゆかり)の3人の間の会話だけで話が進んでいきます。当然ボケとツッコミの応酬はあるのですが、それはギャグというよりも、どちらかというと気の合う友達同士のじゃれあいに近いもののように見えました。ですので、この作品の面白さというものは、ギャグの連打やシュールな展開で人を爆笑させるという類のものではなく、基本的には女子校生たちのたわいのないおしゃべりをのんびりと楽しむというところにころに主眼がおかれている感じがしました。問題は、このおしゃべりの内容が面白いかどうかなのですが、これが面白いのか面白くないのかが、なんとも微妙なところで、例えば、この3人のおしゃべりののりはこんな感じです。
ゆゆ式3
これを面白いと思えたら、この作品はその人のツボにハマるはずです。(もちろん反対のことを感じる人もいて当然で、自分でもこれがなんで面白いのかがよくわかりません。でも面白く感じてしまうんですよね。)

もちろん、ギャグとしてのボケとツッコミはあるのですが、ここでうまいと思えたのは、ノー天気な性格でいつも唯にちょっかいを出しているゆずこが実は成績優秀であるという設定で、これによって、よくある、アホキャラのだらしない部分を、しっかりもののキャラが叱るというパターンにゆゆ式はなっていません。妙にセンスのあるゆずこの突拍子もない言動に、常識人としてのツッコミを入れる唯のテンポの良さはななかなものでしたし、そこへ天然キャラのゆかりも加わることで、この3人の会話は妙に目が離せませんでした。

また、時々百合っぽい描写もありましたが、それはどちらかというと若い同世代間のコミュニケーションのようなもので、例えば、男子中高生のプロレス技のかけ合いみたいなものなのかなと自分は思っていました。男子高校生の日常の時も感じたのですが、こういう仲間内のじゃれあいというのは、今の自分にとってはなんだか懐かしい気持ちを思い起こさせるものがありました。

結局この作品では、途中で文化祭のイベントが入っても、それはおしゃべりの中で、思い出話として語られるだけだったし、”情報処理部”の部活?をやっても、適当な言葉をPCでググって、その結果についておしゃべりするだけという、本当に3人のおしゃべりに終始していました。でも、それは実に楽しそうに見えましたし、見ているこちら側までほっこりとした気持ちになりましたね。
そして、最終話のタイトルは”ノーイベント・グッドライフ”。いや本当に脱帽です。
ゆゆ式2_縮小

作品終了後に表示されたこの絵を見て、久しぶりに作品が終わるのに寂しさを感じてしまいました。
なんとか2期をやってもらいたいものです。

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