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PSYCHO-PASS -サイコパス- 感想

サイコパス3_縮小
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人の心を数値化して、それを犯罪係数として統制管理する未来の日本を舞台にする刑事アクションものの作品です。
舞台が未来なのでSF色が強いと思いきや、ストーリーの方向は結構泥臭い王道な刑事もので、新人の常守朱が公安局刑事課一係へ配置され、刑事課の先輩や同僚とともに事件を追う筋たてになっています。新人が刑事課に配属されるところから始まるよくある展開に加えて、この刑事課のベタだけど多彩な面々(堅物エリートの先輩上司に、型破り刑事の相棒、頼れるベテラン、チャラ男に、影の薄い美人とケバい美人など)が王道が持っている安心感を抱かせてくれます。また逆に、アニメでこういうしっかりとした群像劇としての刑事ものは見たことがなかったので新鮮な感じがしました。

物語の前半は、この刑事課の仲間と共に主人公の常守朱が、数話仕立てで数々の猟奇事件を追っていくという古典的な刑事ものの筋立てで話が進んでいきます。この中で、新人の主人公が最初は軽く見られていたのに、上司や仲間とぶつかり合いながら次第に一目おかれるほど成長していく様は、人間ドラマとして非常によくできていたと思います。また、相棒の狡噛とは、はっきりとした恋愛感情ではないけれどもお互いに認め合った信頼関係が徐々に築かれていく描写がとても良かったです。

物語の前半は、個々の猟奇的な犯罪の背後にいて扇動を行う槙島を追う展開ですが、中盤にこの統制世界の根幹であるシュビラシステムの全貌が明かされてからは、主人公の戦いは、槙島を追うだけにはならなくなってきます。なぜならば、この槙島が行おうとしているシュビラシステムの否定と破壊は、現在の私たちの目から見ても、それほどずれているとは思われないからです。

この物語の中で、シビュラシステムは、人間の心理状態や性格傾向を計測し数値化し、そこから人間の未来の行動を予測できるシステムとして描かれています。このシステムによって統制される社会は、結果から言えば、案外とものすごく理想的社会であり、このシステムによって実害を受ける人も特にいません。全ての人が自分の適性に沿って仕事を得られて生活が保障され個々の能力を無駄なく発揮でき、また、犯罪を起こす前にある程度の救済または防止措置がとられるため、現代に比べずっと犯罪は起き難い社会になっています。さらに、このシステムのすごいところは、システムが自身が自らの不完全性を認識し、それを改善しようと試みているところで、システムから先天的に逸脱している人間に対しては、その人間をシステムに取り込んでシステムのアップデートを図ろうとしています。この点から見れば、社会からあふれるような槙島のような存在でさえシビュラによって回収され、最終的には人の役に立つ形になっているので、進化するシステムとして、ある意味完全なシステムと言えるのかもしれません。でも、おそらく普通の人の感覚では、このシステムを否定する気持ちのほうが大きいのではないでしょうか。

確かに、このシステムは、実際の人間の脳を使って並列処理をさせる方法をとっているために、見た目で生理的嫌悪感を人に抱かせます。しかしそれ以外に、何がこのシステムを否定させたくなるのかといえば、それは槙島の言った「人間は自らの意思に基づいて行動した時のみ価値を持つ」という人間が根本的に持っている気持ちが、このシステムを否定したくなるのだと思います。結局、個人の意志や判断を軽視しているシビュラシステムは、無駄を排除し安全を提供しますが、例えば困難を経た挙句に味わう”達成感”などの歓喜の感情はこのシステムでは得られることは無いでしょう。

シビュラシステムが市民の幸福のために稼動している事に間違いはありません。そして現に主人公もシステムの優位性は認めています。それを見透かすように、シビュラは「逆に倒せるものなら倒して見ろ」と言わんばかりの挑発もします。

果たして、今後、朱はシュビラシステムの電源を落とすのか?

今度決まった2期では、主人公とこのシュビラシステムの対決がメインになる気がします。

また、倒された槙島の代わりの敵役は出てくるのかどうか。
(槙島は言っていることは正しいこともあったけど、やる方法がキ○チ○イすぎて、今ひとつ魅力的に映らなかったのが残念。)
行方不明になった狡噛の行方や、新しく執行官になった宜野座(彼は、今までのしがらみから解き放たれてキレキレになっている気がします)と朱のコンビの活躍も気になります。

そしてもちろん、もし、シュビラシステムが倒れれば、次の新しい秩序はどうなるのかも気になります。

サイコパスの2期と劇場版が楽しみで仕方ありません。

サイコパス5_縮小
サイコパス1_縮小
サイコパス2_縮小
このシーンは強烈だった。流石虚淵、容赦無し。
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