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宇宙戦艦ヤマト2199 感想


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1.旧作宇宙戦艦ヤマトの思い出

自分は、リアル・ヤマト世代です。
小学生の時にTVでヤマトの最初の再放送(初放映時はハイジの裏で見ていませんでした)を見ていたといえば、自分の年齢も察しがついてしまいますね。
とにかくその当時、ヤマト程、自分を熱中させたものは無いというほど入れ込んでみていましたね。何しろ、他のアニメに比べて、ストーリーもメカのカッコよさも共に、明らかに群を抜いていたというよりも、もう異質と言ってもいいようなアニメでした。そして、おそらく自分がはじめて見た、主人公以外の人物にもスポットが当たる群像劇と言えるアニメだったことも、自分がヤマトに夢中になった要因のひとつだったような気がします。

その当時のことを思い出してみると、今と比べて、本当に娯楽がなかった時代でした。ゲームも無ければ、アニメもヒーローものばかり。プラモデルも、もちろんガンダムなんて無いので、ガンプラではなく、戦艦大和やゼロ戦だった時代です。
そして、まだ色濃く戦争の記憶が社会全体に残っていました。終戦の日は当然として、それ以外にも色々な機会に戦争特集が組まれ、それを見ていた記憶があります。ですので、かつて日本で世界最大最強の戦艦が建造されたが、大きな活躍もなく沈没したいう事実は、多くの日本人の中に、ベーシックな知識としてあったと思います。
宇宙戦艦ヤマトは、明らかに、活躍出来なかった大和に活躍の機会を与えて復活させたいという願望が入った物語でありますが、それを殆どの日本人が知っていたと思います。何しろ、子供の自分さえそのことを知っていたくらいなのですから。
宇宙戦艦ヤマトに人気が出たのは、作品の面白さもさることながら、その当時、散々色々なところで、日本は戦争で悪いことをしたので反省しろと言い続けられたことに対する反発と、その悪いことをしたと言われる旧帝国海軍の象徴ともいえる戦艦大和が地球の救世主となって復活することに痛快さを感じる人が多かったかもしれません。これは、穿った見方かもしれませんが、救世主にわざわざ大和を選ぶ理由を考えれば、あながち全くの見当外れではないかもしれませんね。

2.宇宙戦艦ヤマト2199

しかし、絶大な人気を誇ったヤマトも、劇場版”さらば宇宙戦艦ヤマト”の後は没落の一途を辿ります。自分はTVで3作目までは見た記憶がありますが、それ以降は、見ていません。その後も、何本か劇場版が作られたようですが、昔の栄光に縋って細々と食いつないでいるような何とも言えない寂しさのようなものが感じられ、昔のファンである自分は、もう続編など作らないでいてほしいと思っていたのです。

そこへ、この2199の話です。きっと多くのファンは、それまでのヤマト続編の悲惨さを知っているので嬉しさ半分、身構え半分といったところだったのでは無いでしょうか。
しかし、劇場へ足を運び、1話、2話を見て、この心配は杞憂に終わりました。

今では古すぎて見ることが辛くなってしまった30年前のヤマトが、スクリーンの中に最新の技術で蘇っていました。少し演出がさっぱりし過ぎかなとも思いましたが(個人的には、もっと思い入れたっぷりに大見えを切る感じでセリフを言ったり行動してほしいところもありました)、ファンの気持ちも考えて、原作を大事にしながら丁寧に作られていることに非常に好感を持てました。

その後、章が進むにつれて、オリジナルからの細かな改変が出てきましたが、現代の目で見てもおかしくないような整合性を取るために、それは逆に必要で、特に反射衛星砲での改変は思わずうまい!と思ってしまうほど見事なものでしたし、ガミラスの主力艦隊をヤマトから引き離すやり方も、成る程!と唸らせるものがありました。

新キャラの追加も中々うまく、人によっては、女性キャラが現在のアニメ風になり過ぎと感じる方もおられたようですが、自分的には全く問題ありませんでした。(特に、新見さんはエロかわいくて、個人的にドストライク)

しかし、多くの昔のファンの心の中には、心配かつ期待もしている1つのことが常にあったはずです。
それは、ヤマトとガミラス本星との戦いをどう描くのかということです。
旧作のヤマトでは、死中に活を求める奇策で、ガミラス本星との戦いに勝利しましたが、常識的には、いくらなんでも、戦艦1隻とガミラス全体との戦いで、ヤマトに勝ち目があるはずもなく、これをそのままリメイクは出来ないなとも思っていました。

そして、最終章。
残念なことに、この心配は現実のものとなってしまいました...
まさか、デスラーにあのような行動を取らせるとは思ってもいませんでした。

物語の随所に、かなりガミラス側の描写がありましたから、おそらく、製作陣は、ガミラス側の登場人物にかなり思い入れがあったのだと思います。
実際、ガミラス側にはかなり魅力的なキャラクター達がいました。ドメル将軍、メルダ、その父ディッツ提督、そしてフラーケンなど、キャラクターに見合ったそれぞれ見せ場も用意されていました。
しかし、大将であるデスラーをあんなに小さな器に描いてしまうと、臣下である彼らも逆に輝かなくなってしまうと考えるのは自分だけでしょうか。

最終章での、デスラーの錯乱したとも思える行動は、自分なりの解釈では、”スターシアが唱える方法での平和は所詮理想論なので、現実的に武力をもって平和を実現しようとしたのだが、残念なことに周りから持ち上げられていただけのおぼっちゃまだったので、ちょっとしたことに逆上してしまった”というものなのですが、それでも、波動砲を持っているとはいえ、たった1隻の戦艦の襲来に対してのデスラーの取った行動は違和感があり過ぎました。

もしかすると、製作陣は、デスラーのモデルとなったナチスのヒトラーになぞらえ、全ての責任をデスラーに押しつけることで、ガミラスを物語の中に存続させようとしたのかもしれません。
しかし、デスラーの取った行動には理屈から言っても無理がありましたし、また旧作ファンの中では、デスラーは敵ではあったけれども魅力的な人物と思っている人も多いはず(少なくとも自分はそうでした。)ですので、このデスラーの描き方にはがっかりした人も多かったのではないでしょうか。


上記のように、文句も多少言いましたが、基本的に、宇宙戦艦ヤマトを現代の技術で蘇らせてくれたスタッフの皆さまへは大変感謝をしております。監督の出渕氏は、第1章の劇場パンフレットのインタビューの中で、このリメイク話が出た時、周りからそれはやめろと止められたと言っておられましたが、周りが止めるのももっともなことだと思います。それは、結局リメイクというものは、うまくいけば、それは原作が良かったと言われ、うまくいかなければ叩かれるという、はっきり言ってしまえば、製作する側にとってはあまりうまみのある話ではないからです。それを承知で”火中の栗”を拾った出渕氏には心から敬意を表します。
また、パンフレットの中で、出渕氏は、旧作ファンのそれぞれの人が、それぞれのヤマトを持っているということも述べておられるので、上記のような自分の感想も、出渕氏の中では想定内のことだと思います。それゆえ、このような批判じみた文章も、一種のファン談義のようなつもりで書いてみました。きっと、出渕氏は、この程度の感想ではきっと動じないことと思います。そして、今回、自分は、”出渕氏が考える”リメイク版宇宙戦艦ヤマトを最後まで見させてもらい、そして、それを十分楽しみました。
最後に、もう一度、スタッフの皆さま、お疲れ様、そしてありがとう!。


おまけ。

第25話で、収容惑星に置き去りにされたと思われていた藪が、ヤーブとなって現れたので吹きました。このどっこい生きている感がたまりません。さすが、俺たちの藪!といったところでしょうか。
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藪は旧作では、かなりヒールな存在でしたが、まさかこんな形で登場するとは思いませんでした。こういう細かな改変が、逆に監督の原作愛を感じますね。
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