Aiuto!の穴

英語の勉強とアニメの感想や日々気になることの日記

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ARW(アンダーソン、ラビン&ウェイクマン)ライブレポート(及びその他)

世間はGWのまっただ中かもしれませんが、自分は今までと変わらず先週の土曜日から据付工事と定期点検で働いている毎日です。まぁ、今年は今までより多く休めて、今日と明後日が休みですから、大分楽になりました。そんな訳で休みが取れた本日は、なんとか記事を1本Upしてみたいと思います。

ARW(Anderson, Rabin & Wakeman:アンダーソン、ラビン&ウェイクマン)が来日したので、2017/4/24(月)に、名古屋・日本特殊陶業市民会館ビレッジホールへコンサートを見に行ってきました。
65008_20170430.jpg

ARWと言っても、恐らく殆どの人が知らないと思います。実は、ARWはYesというロックバンドの一種の派生ユニットのようなもので、Yesと全く別グループという訳ではないのです。それどころか、本家のYesでは、ベースのクリス・スクワイアが逝去してしまった後のYesのオリジナルメンバーと言えば、ギターのスティーブ・ハウとドラムのアラン・ホワイトだけなのに対し、分家筋と言えるARWの方が、ボーカルのジョン・アンダーソン、キーボードのリック・ウェイクマン、そしてギターのトレバー・ラビンとオリジナルメンバーの人数では、本家のYesを超えてしまっているくらいです。

それにも関らず、ARWの方を本家よりYesらしいとかあまり思いたくないのは、ボーカルのジョン・アンダーソンと、キーボードのリック・ウェイクマンが、中々困った人たちで、何か気に入らないことが起こると直ぐに、バンドを飛び出しては復帰することをを繰り返してきたからです。

リック・ウェイクマンに関しては何と4回もバンドを飛び出しては戻るを繰り返し(もう、いい加減にせいという感じ)、ジョン・アンダーソンは流石にそれより回数は少ないですが、一応バンドの顔でリーダーでもあったのにも関わらずバンドを飛び出すと言うのは普通有り得ないですし、良く言えばポジティブと言えるかもしれないけれども基本的に我田引水で自分本位な思考方法と行いが、周囲の人たちを振りまわし続けたのが災いし、現在は、本家YesメンバーからYesへの出禁宣告を受けているというのは尤もなことだなと思ってしまうほどです。

でも、またアンダーソンが性懲りもなく本家Yesとの合体を目論んでいるのだろうなぁと思うのは、来日直前にARWをYES featuring Anderson, Rabin, Wakeman(イエス・フューチャリング・アンダーソン・ラビン・ウェイクマン)に変えたからなのですが(実は現在はARWでは無くこちらが本当のGr名)、そんなことをしても、20年以上昔に2つに分裂していたYesを無理やりに合体させた時のように、あっという間に崩壊してしまうのは目に見えているので、もう本家Yesにちょっかいを出すのを止めて、今のメンバーで新アルバムを出すなど前向きに考えて欲しい所です。ギターのトレバー・ラビンもキーボードのリック・ウェイクマンも素晴らしい技量と才能の持ち主であることは間違いないのですから。

以下は、ARW(YES featuring Anderson, Rabin, Wakemanは長すぎるので、記事の中では元のGr名のARWへ統一します)のコンサートレポートです。

開演前の6:00頃に日本特殊陶業市民会館前に到着。
IMG_4757_20170430.jpg
既に、会場の前にはコンサートを観に来たと思われる方々が集まっていましたが、自分とほぼ同じかそれ以上と思われる年代の方々ばかりでした。本家Yesの時よりも若干女性層が多かったような気がしましたが、それもジョン・アンダーソン人気ということなのかもしれません。若かった頃のジョン・アンダーソンは、優男の吟遊詩人そのものという感じでしたからね。

会場に入ってみると、以下のポスターが貼ってありました。まだ、YES featuring Anderson, Rabin, Wakemaではなく、ARWのままでしたが。でも、このツアーの名称は、An Evening of YES Music and more JAPAN TOURで、既にしっかり"YES"の名前が入っています。
           IMG_4756_20170430.jpg
驚くことにこの会場では、携帯、スマフォによる演奏中の撮影はフラッシュを焚かなければ自由とのことでした。コンサート中の撮影O.Kというのは海外公演では時々聞くことはありましたが、自分は初めての経験でした。下は会場の入り口から音響機器の向こうにステージを見たところ。
IMG_4761_20170430.jpg

自分の席は1階の右側の後方から4列目くらいで、自分の後ろにはもう誰も座っていない状態でした。つまり実質最後方で、これならば、あまり気兼ねなく腕を上げて写真を撮れる感じです。客席の埋まり具合は、満席ではありませんでしたが、本家Yesより若干多いくらいでしたでしょうか。本家Yes以上に集客出来るのも、ひとえにジョン・アンダーソン人気の賜なのでしょう。

7:00頃に開演のアナウンスがあった後、少し経つと最初にドラムとベースの2人が登場。次に、ラビン、そしてリック・ウェイクマンが例のマントを羽織ってと登場。ウェイクマンがそのマントを両手で大きく広げると会場は大いに盛り上がりました。ウェイクマンはオールドファンのくすぐり方をよく分かってる。中々やるな。

そして最後にジョン・アンダーソンが体をゆらゆら揺らしながら軽妙な感じで登場し、会場が更に盛り上がりました。ラビンとウェイクマンという2人のガタイのデカい男に挟まれながらも、抜群の存在感を示すのはやはり流石といった所です。

コンサート中、何枚か写真を撮りましたがイマイチだったので、以下の写真をネット上から拝借致しました。
ARW001NAGOYA_20170430.jpgARW002NAGOYA_20170430.jpg

ラビンもウェイクマンも安定した演奏で、アンダーソンのボーカルもしっかりとした声量で歌い上げていて、声が出ないのでは無いかという自分の心配は杞憂に終わりました。今回のツアーに参加したドラムのLouis Morino IIIやベースのIain Hornalも、そつなくリズムパートをこなしてフロントの3人をサポートしていました。ただ、実はベースに関しては、全米ツアーで、クリス・スクワイアのゴリゴリベースをかなりの精度で再現していたと言われるLee Pomeroyが来日ツアーに参加しなかったため、"Long Distance Runaround"と"The Fish"という欧米ツアー時で演奏されていた2曲が、来日ツアーのSetlistから落ちてしまったのは残念でした。でも、スキンヘッドでトニー・レビンのようなような風貌をしたドラムのLouis Morino IIIが"And You and I"で、おどけた仕草でウィンドチャイムを叩いていたのが楽しくて、意外な存在感を見せてくれていました。

今回の名古屋でのSetListは以下の通り。

01.Cinema(Yes)「90125」1983年
02.Perpetual Change(Yes)「The YES Album」1971年
03.Hold On(Yes)「90125」1983年
04.I've Seen All Good People(Yes)「The YES Album」1971年
05.And You and I(Yes)「Close To The Edge」1972年
06.Rhythm of Love(Yes)「Big Generator」1987年
07.Heart of the Sunrise(Yes)「Fragile」1971年
08.Changes(Yes)「90125」1983年
09.Awaken(Yes)「Going For The One」1977年
10.Owner of a Lonely Heart(Yes)「90125」1983年

Encore:
11.Roundabout(Yes cover)「Fragile」1971年

東京でのコンサートでは、4と5の間でドラムソロ及び"Lift Me Up"も演奏されたり、ABWHのThe meetingも演奏されたらしい。このSetListは広島公演と同じで、どうやら小会場では簡略のSetListで演奏されたようです。舐められたな、名古屋!!てか、ABWHのThe meetingが演奏されなければ、このツアーのタイトル"An Evening of YES Music and more "のmoreの部分が無くなっちゃうじゃん...
(実は、上記Listが正しいかどうか確信が持てていません。間違っていたらごめんなさい...)

まぁ、それはともかく、演奏そのものは中々のもので、「Close To The Edge」からの名曲"And You and I"ではスティーブ・ハウとは違うラビン独自のアレンジで聴かせてくれましたし、特筆すべきは、ライブ演奏による"Awaken"の素晴らしさで、これまで、自分はあまり「Going For The One」というアルバムを良いとは思っていませんでしたが、ジョン・アンダーソンが謳い上げる"Awaken"は美しく感動的で、驚くと共に、改めてジョン・アンダーソンのボーカルの魅力を実感してしまいました。
ARW003NAGOYA_20170430.jpg

そして、Lastの曲の"Owner of a Lonely Heart"では、リック・ウェイクマンが肩からショルダーキーボードを提げて観客席まで降りてくるパフォーマンスを披露して、会場は大盛り上がりになりました。下は、その時に撮った写真です。
IMG_4780_20170430.jpg
遠くで、スポットライトを浴びているのがリック・ウェイクマンなのですが、この写真ではまるで解りませんね。

最後のアンコール曲は、もちろん定番の"Roundabout"で、会場のオールスタンディングと手拍子を受けながら演奏を終え、今回のARWの公演は終了しました。

さて、今回のARWの公演は、Net上では昨年の本家Yesの公演より評判は良いようです。読ませて頂いた他者様Blogでは、2つのYesの合体を望んでいる意見が殆どのように見えました。でも、それをやってしまうと、また1つのGrの中にギターが2人、キーボーディストが2人になってしまい、Grの取り纏め役だったクリス・スクワイヤも故人となっていない現状では、20年前に無理矢理合体した"Union"YesのようにGrが再度崩壊してしまうのは間違いないように見えます。はっきり言って、もうそういうのは見たくありません。

本家Yesは、ベースのクリス・スクワイヤが故人となってしまった後では、オリジナルメンバーも少なくなりARWよりも地味に見えてしまいますが、ギターのスティーブ・ハウとキーボードのジェフ・ダウンズの組み合わせからは、まだまだ面白い音楽が生まれてきそうですし、ARWの3人は、新旧Yesの静と動を併せ持った魅力的な新しい音楽を生み出す力を未だに持っていることは間違い無いと思います。

昨年来から、プログレ界では訃報が相次いで、King Crimson/Asiaのジョン・ウェットン、EL&Pのキース・エマーソン、グレッグ・レイク、そしてYesのクリス・スクワイアが還らぬ人となりました。そんな中で、Yesは残っているメンバーで作品を発表しツアーを行うことが出来る数少ないプログレGrになってしまいました、ですから今やYesはプログレ好きの人たちの期待を一身に背負っているGrと言えるのかもしれません。

ですので、ジョン・アンダーソンには、くれぐれも自重してもらって、お互い別々に切磋琢磨しながら末永く輝き続けて欲しいと自分は思っています。オリジナルメンバーの中で一番若いギターのラビンで62歳、バンドの顔であったヴォーカルのアンダーソンに至っては70歳を超えていて、普通の人ならば昔の思い出の中に浸っているだけの年齢なのかもしれませんが、天部の才能を与えられた彼らには、もう一花咲かせてくれることを個人的には願って止みません。

最後に、一応、自分が撮った中でも比較的マシな写真もUpしておきます。
IMG_4767_20170430.jpg

・上記記事に関連したYes関連のアルバムを載せてみたいと思います。
1) Anderson Bruford Wakeman & Howe(アンダーソン,ブラッフォード,ウェイクマン&ハウ)
81cxHpLRwwL__SL1050_.jpg
90125 Yesが「ビッグ・ジェネレイター」を発表した後、その音楽性に違いを感じて(というよりラビンが主導するバンドに不満があったので?)ジョン・アンダーソンがYesを脱退し、旧メンバーであるドラムのビル・ブラッフォード、キーボードのリック・ウェイクマン、そしてギターのスティーブ・ハウを誘って結成したAnderson Bruford Wakeman & Howe(以下ABWH)で発表した作品。昔の音楽への回帰を願っていたアンダーソンの思いがそうさせたのか、肩の力を抜いた軽快感を感じさせつつ、かつてのYesが持っていた緻密な音楽が当時の最新の機材を使いながら各人の熟練の演奏技術で演奏され、80年代のプログレとも言えるような珠玉の作品を作り出しました。このアルバムは大きな反響を呼び、ABWHは、この新作アルバムと共に、「イエス・ミュージックの夜 - An Evening of Yes Music Plus」と銘打ったツアーを世界各地で行いました。この状況は、ARWと現在行っているツアーと非常に似ていますね。

2)Union(ユニオン)
61PrNunPGqL.jpg
ABWHはセカンド・アルバム「ダイアログ - Dialogue」のレコーディングに入ったものの、楽曲の数が不足していたため、アンダーソンはラビンに楽曲の提供を依頼し(!)(こんなことが出来てしまうのが、超ポジティブ我田引水男と呼ばれるアンダーソンらしい)、それをラビンが受けて、楽曲を提供することになりましたが、その流れで結局、2つのバンドは合流し、1つのYesとなりました。この時のバンドは以下のようなメンバーで総勢8人という大所帯となりました。

・ヴォーカル:ジョン・アンダーソン
・ギター:スティーブ・ハウ、トレバヴァー・ラビン
・ベース:クリス・スクワイア
・キーボード:リック・ウェイクマン、トニー・ケイ
・ドラム:ビル・ブラッフォード、アラン・ホワイト

この8人Yesで発表されたのが本作「Union(ユニオン)」です。しかし、このアルバムは、2つのバンドが合作したわけでは無くABWHの曲と旧Yesの4曲にアンダーソンがボーカルをかぶせて作られた曲を混ぜて1つのアルバムに仕上げられているだけであり、これらの曲の間に統一感も殆どありません。そして、このアルバムの不統一感が表すように、ワールドツアーの後に、8人Yesから旧ABWHの中でアンダーソンを除く全ての人が脱退し、結局元の90125Yesのメンバーになってしまうのでした。まぁ、同じバンドの中に、ギター、キーボード、ドラムがそれぞれ2人ずついれば、どちらかが出て行くのは当たり前のことですよね。こういう結果になることは、アンダーソン以外のほぼ全員が予想していたのではないでしょうか。

この時、この8人Yesはワールドツアーの一環で来日し、自分は武道館へこの8人Yesを見に行きました。今から20年以上昔のことですが懐かしいですね。
アルバムの方は、確かに統一感はありませんでしたが、ABWHの曲にクリスのコーラスを加えた1曲目:I Would Have Waited Foreverと、ラビンの作曲の才能が光るPopな4曲目:Lift Me Upが結構好きで、良く聴いていました。

3)FLY FROM HERE(フライ・フロム・ヒア )
51Ng0NkiOkL.jpg
「TALK」以降メンバーの入れ替わりと試行錯誤のようなアルバムが数枚発表されましたが、このアルバムは現在のYesにほぼ近いメンバーに固まった時の2011年に発表された作品です。実は、ここに納められている楽曲のいくつかは、バングルスとYesが合体して製作された「ドラマ」の未発表曲の拡大版なのですが、それでもアルバム全体の統一感と、バンドとしての力強さを感じさせるアルバムで、「TALK」以降で一番好きなアルバムです。そして、このアルバムがあるからこそ、自分は本家Yesを支持しているといっても良い程、今までのYesに無い音楽の可能性を感じさせるアルバムです。出来れば、現在のYesでこのアルバムに続く作品を作ってもらいたいところです。

4)Heaven and Hell(ヴァンゲリス:天国と地獄)
61ymT3354xL.jpg
このアルバムはギリシャのシンセサイザー奏者ヴァンゲリスの作品ですが、ジョン・アンダーソンがボーカルとして1曲だけ、"so long ago, so clear"という曲で参加しています。この曲を聴けば、ジョン・アンダーソンがボーカリストとして唯一無二の声を持つことを再認識出来る程、この曲を謳い上げるジョンの声は素晴らしいものがあります。ヴァンゲリスの音楽も、シンセサイザーによる無限の空間の広がりだけで無く、打楽器による自然と大地の響き、そして合唱によって表現される精神世界とが渾然一体となった激しくも不思議な世界を構築していて、聴く人を魅了して止みません。本作は、ヴァンゲリスとジョン・アンダーソンの音楽性を同時に堪能できる傑作アルバムと言えるでしょう。

PS1.近所の桜
もうとっくに桜の季節は過ぎてしまいましたが、近所の桜を撮った写真をUpする機会が無かったので、ここにUpしておきます。
DSC03677_20170430.jpgDSC03681_20170430.jpgDSC03686_20170430.jpgDSC03699_20170430.jpgDSC03692_20170430.jpgDSC03706_20170430.jpg

PS2.歌舞伎の"恋ダンス"
上の記事と全く関係ありませんが、衝撃的だったのでUpしておきます。

俳優祭りで披露された、中村勘九郎によるキレッキレの"恋ダンス"。

もう10回以上見てしまう程、衝撃を受けました。初めて歌舞伎を凄いと思ってしまいました。

PS3.オタク4コマ
上の記事と全然関係ないネタの、第2弾。
Netに掲載されていた4コマです。、面白かったので、ついでに、ここで紹介しておきます。

No1.艦これ”浜風”4コマ              No2.けものフレンズ4コマ
浜風4コマアライサントフェネック_20170430
オタク限定4コマでした。

スポンサーサイト

高山の街の散策と"氷菓"聖地巡礼(2日目) (能登・金沢/高山旅行-その④-)

高山の街の散策及びアニメ"氷菓"の聖地巡礼2日目。

"氷菓"の聖地として高山では、喫茶店"バグパイプ"が有名ですが、それ以外の場所については、実は最終話での"臥龍桜"しか知りませんでした。ですのでその他の巡礼場所を調べたところ、Netに高山市商工観光部様が作製した聖地散策マップがUpされていて、そこにめぼしい場所が掲載されていたので、そのMapに従って、以下の聖地を廻ってみることにしました。

氷菓聖地マップ_01
http://ikibinatest.web.fc2.com/ikibina2014/images/map/hyouka_map_a1.jpg
氷菓聖地マップ_02
http://ikibinatest.web.fc2.com/ikibina2014/images/map/hyouka_map_b1.jpg

・宮川朝市通り
・平湯温泉
・飛騨一ノ宮水無神社
・臥龍桜

その他には、上記に挙げた巡礼地訪問の合間を縫って、高山の街の散策を行うことにしました。

1.宮川朝市通り
2017_04_23-DSC01577.jpg20130224212056507.jpg
氷菓のOPの背景に使われた場所です。実際に朝市が開かれるとのことでしたので、朝ゲストハウスをチェックアウトすると宮川朝市に出かけてみました。
2017_04_23-DSC01608.jpg
宮川にかかる鍛冶橋から見た宮川朝市。ここは前日屋台が出ていた場所です。
2017_04_23-DSC01576.jpg
宮川朝市の様子。近所で採れた野菜や山菜を売っている店が多く出ています。そこで、なつめを売っている店を発見。名前としては知っていたのだけれども、今まで見たことが無くて形を知りませんでした。こんな形をしていたのか。食べてみるとリンゴのような味がしておやつとしては丁度いい感じです。とりあえず1カップ購入。
2017_04_23-DSC01582.jpg
しばらく行くと、むかごも店先に並んでいるのを見つけました。これも本で読んだことはあるのだけれども、形を知りませんでした。味見をさせてもらうと、なんとなく長いもに似た食感で、酒のつまみに合いそうでしたがおやつとしてもいける感じでしたので、これも1パック購入。
2017_04_23-DSC01585.jpg
もう一件のお店では、プチトマトの量り売りをやっていました。食べてみるととても甘かったので3種類のプチトマトを取り混ぜて200g購入。
2017_04_23-DSC01587.jpg
朝市での購入品。今日の聖地巡りは車の中でこれらをお菓子代わりに食べながら行うつもりです。プチトマトは想像以上に美味しかったのでもっと沢山買っておけば良かったと後悔しきりでした。
2017_04_23-DSC01591.jpg
他にも、蜂蜜を売っているお店とか、置物を売っているお店など観光客用のお店もあって見ていて飽きが来ません。この宮川朝市はお勧めですよ。

2.アンテナショップ"まるっとプラザ"
宮川朝市を離れると、市街にあるアンテナショップ"まるっとプラザ"を目指します。ここで"氷菓"グッズや情報を扱っているとNetに紹介してあったからです。まるっとプラザに向かって歩いていると、氷菓のOPにも出てきた猫の像を発見。
2017_04_23-DSC01594.jpg2014110501253754c.jpg
高山の歩道にはこのような像がいくつもあります。この猫の像の直ぐ近くに、目指す"まるっとプラザ"がありました。
2017_04_23-DSC01606.jpg
中に入ってみると、"氷菓"コーナーが設けてあって、巡礼ノートが積んでありました。
2017_04_23-DSC01601.jpg
壁にも氷菓のポスターがいっぱい。よく見ると"君の名は。"のグッズも扱っていました。"君の名は。"の聖地は飛騨ですが、高山はそのお隣と近いですから、今後は"君の名は。"関連のグッズがこの店で増えていくかもしれませんね。
2017_04_23-DSC01597.jpg
"氷菓"のグッズ類。会社の同僚へのお土産として、えるたその絵が入った"さくらクッキー"とそのとなりの"氷菓饅頭"のどちらを買うか迷いましたが、やっぱり最後に日和って"氷菓饅頭"にしました。これは、まぁ仕方がありません...
2017_04_23-DSC01605.jpg
"氷菓饅頭"の横にあるのが最初に紹介した氷菓の聖地散策マップです。無料ですのでここで入手することをお勧め致します。

臥龍桜と、平湯温泉までの移動時間を店員の方に確認して店を出ました。

3.高山の街の散策(Part2)
まるっとプラザを離れると、昨日廻れなかった高山の街を散策してみました。
1)山桜神社
2017_04_23-DSC01612.jpg
まるっとプラザから数分歩いたところにある商店街の中にある小さな神社です。神社の名になっている"山桜"とは江戸時代初期に実在した馬の名前で、高山城城主金森頼直の愛馬でしたが、江戸で明暦の大火が起きたとき、江戸城内の屋敷から頼直を乗せたまま江戸城の百間堀を飛び越えて、頼直を救ったとのことです。その功績により、山桜の死後、その厩舎のあった場所に神社が建てられたのが山桜神社の由来で、祭神は"山桜"、地元では"馬頭様"と呼ばれています。
2017_04_23-DSC01613.jpg
境内の赤提灯は、神社建立後に創設された火消しの「馬頭組」のもので、鳥居の横には「馬頭組」の像があります。
2017_04_23-DSC01617.jpg2017_04_23-DSC01610.jpg
鎮火、火の用心、家内安全、無謀息災、商売繁盛、交通安全にご利益があるとして、毎年8月1~15日に、山桜神社では絵馬市も開催されて、地元では篤く信仰を集めているとのこと。こういう普通の馬が神様となって長く信仰されているのは、すごくいい感じです。

2)高山市街の酒蔵や色々なお店
今日は平日なので、昨日よりかなり人が減っていて落ち着いて散策できます。
2017_04_23-DSC01625.jpg
飲食店の店構えもとてもいい感じです。
2017_04_23-DSC01626.jpg
左手に見える呉服店"小鳥屋"さんはコミック版氷菓の第7巻目に出ているとのこと。
2017_04_23-DSC01679.jpg2017_04_23-DSC01673.jpg

高山には古い街らしく数店の味噌蔵や酒蔵がありました。
深山菊の松阪酒造店さん。
2017_04_23-DSC01631.jpg
味噌醤油の醸造元、角一さん。
2017_04_23-DSC01636.jpg
今回は、蔵元の山車さんで地酒を購入することにしました。
2017_04_23-DSC01629.jpg2017_04_23-DSC01668.jpg2017_04_23-DSC01680.jpg
選んだのは純米吟醸酒です。
2017_04_23-DSC01671.jpg

その他、木工製品の店にふらっと入ってみました。
2017_04_23-DSC01696.jpg2017_04_23-DSC01698.jpg
このお店は色とりどりの革製カバンも扱っていて、その配色がとてもキレイでした。
2017_04_23-DSC01697.jpg
その配色が気に入って、何を血迷ったか買ってしまったのが以下のカバン。
2017_04_23-DSC03676.jpg
家で肩にかけてみたら絶望的に似合っていなかった...。そりゃ普通オッサンはこんなカバンを使わないなーと今更ながら気がつきました。まぁ仕方が無いので部屋のオブジェにでもしましょうか。色合いが綺麗なのは間違いないし。でも、こんな普段絶対買いそうも無いカバンを買わせてしまう高山という街は、何とも凄い街だなぁと改めて感じました。

4.CENTER4 HAMBURGERS/こって牛
2017_04_23-DSC01642.jpg
昨日予約したハンバーガーの店"CENTER4 HAMBURGERS"へ行って数量限定の"飛騨牛バーガー"を食べてきました。
扉を開けると雑貨屋さんのような店があって、その奥にもう一つ小さな扉があります。
2017_04_23-DSC01653.jpg その扉の向こうが、CENTER4 HAMBURGERSさんです。
2017_04_23-DSC01644.jpg
以下が、予約をしないと食べられない数量限定の"飛騨牛バーガー"です。この店は店内撮影禁止ですが、自分の周りだけということで撮影を許可してもらいました。
2017_04_23-DSC01648.jpg
確かに美味しかったですが、実は普通のハンバーガーの方がトッピングも豊富で美味しそうに見えました。お店の方も、"飛騨牛バーガー"を店の売りにしていましたが、普通のハンバーガーの方に実は自信を持っているようですので、次回は別のハンバーガーを食べてみようと思いました。飛騨牛バーガー以外は、席さえ空いていれば予約なしで入れるとのこと。
2017_04_23-DSC01645.jpg

店から出ると、今度は飛騨牛にぎりの店として有名な"こって牛"へ行ってみました。
2017_04_23-DSC01656.jpg2017_04_23-DSC01658.jpg
にぎり二貫だけなので、ハンバーガーを食べた後も余裕です。
2017_04_23-DSC01659.jpg
平日なのに凄い行列でしたが、待った甲斐があってとても美味しかったです。でも2貫だけでは物足りなかったかも。
とりあえず、もう時間が無いので"氷菓"の聖地巡礼にGO!!です。

5.平湯温泉
平湯温泉は、高山の街から東へ約1時間半ほどかかる北アルプスの麓にある温泉です。この温泉郷にある平湯民俗館併設の公衆露天風呂「平湯の湯」が氷菓の第7話「正体見たり」の背景として登場しました。

アルプス街道平湯のバスターミナル
2017_04_23-DSC01770.jpghyo090.jpg

バスターミナルを過ぎて数分車で走ったところに平湯民俗館に到着します。
2017_04_23-DSC01740.jpghyo103.jpg

旧豊坂家住宅の横を通り過ぎ、合掌造りの民族館を回り込むと公衆露天風呂「平湯の湯」が見えてきます。
2017_04_23-DSC01741.jpg2017_04_23-DSC01744.jpg2017_04_23-DSC01745.jpghyo108.jpg
作品中は若干のアレンジを加えているようです。

ここの露天風呂は入場料を払う番台のような場所が無く、その代わりに下のような"寸志箱"があるだけです。目安として300円程度と書いてありますので、それ以上の金額を必ず払うように致しましょう。ちなみに、自分は300円払いました...
2017_04_23-DSC01747.jpg

ここが奉太郎達が入った男湯です。
2017_04_23-DSC01749.jpg

あまり広い温泉ではありませんがとても良いお湯でした。(写真はNet上から拝借致しました)
2017_04_23-DSC01762.jpg20130202142542.jpg
もっとゆっくりしたかったのですが、時間が無いので平湯温泉を後にしました。

6.飛騨一ノ宮水無神社/臥龍桜
最終話「遠回りする雛」の背景として使われた飛騨一ノ宮水無神社及び臥龍桜へ行ってきました。

1)飛騨一ノ宮水無神社
飛騨一宮と呼ばれ、飛騨で最も社格が高い神社です。稲喰(いなはみ)の馬という作者不詳の木造の神馬2頭が神馬舎に安置されていますが、左甚五郎作との言い伝えがあります。
2017_04_23-DSC01729.jpg20130202200829.jpg

手水場の前の生き雛
2017_04_23-DSC01731.jpg2017_04_23-DSC01733.jpg20130202200952.jpg
生きびな祭は、戦後にはじめた祭礼で、一宮水無神社を舞台に、高山市を始めとした1市3都から推薦された、19歳から26歳くらいまでの未婚女性9人が生きびな様として、女性の幸せと豊作を願い、神前奉仕と行列を行うものです。氷菓の中ではヒロインの千反田えるの生き雛を見た奉太郎が見とれるシーンがあります。
d23f947f.jpg04b58b0b.jpgf4406ec8.jpg

2)臥龍桜
2017_04_23-DSC01723.jpg
樹齢1100年を超えるエドヒガンザクラの大樹。龍が地に臥しているように見えることからその名が付きましたが、伊勢湾台風によって龍の胴体部分にあたる部分が枯死し、現在は2本の桜からなっています。1973年(昭和48年)に国の天然記念物に指定されました。
2017_04_23-DSC01707.jpg2017_04_23-DSC01715.jpg2017_04_23-DSC01721.jpg
台風によって甚大な被害を受けた臥龍桜は、20年に渡って樹勢回復、樹根復活の手入れを受け、現在の姿に復活したとのことです。

氷菓では最終話の最後の部分で、ヒロインの千反田えるが自分の将来を語るシーンに臥龍桜が幻想的に使われています。
b6f81034.jpgb8579fab.jpg06127ec2.jpg1347809208716.jpg
二人で並んで歩く奉太郎とえる。二人の背後の夕闇と前方の薄明かりの丁度中間で狂い咲く臥龍桜の前で自分の将来について真面目に語るえる。
a58d5ef6.jpgd34952f6.jpg
えるが語る将来について、妄想の中で手助けすることを伝える奉太郎。ちゃんと言葉に出さないところがもどかしい感じがしますが、そこがこの主人公っぽい気がしますし、彼の性格から彼が心の中で思ったことはきっと必ず実行するだろうと観ている側も感じますから、これはこれで良いのかもしれません。ここぞという時にスマートに決められない登場人物達の青っぽさにもどかしさを感じて身もだえするのも青春小説の楽しみなのかもしれませんね。
1347809223094.jpg1347809222048.jpg
この作品は、登場人物達が語る将来に対する不安と夢を、素晴らしい作画で描いて最後を締めくくってくれました。流石京アニですね。自分の中で氷菓という作品が1ランクUPしたと感じさせる本当に良い最終話でした。この氷菓は、2期があれば是非観てみたいですね。

PS.高山ラーメン
2017_04_23-DSC01771.jpg
高山を離れる前に、高山ラーメンを食べてみました。お店は老舗の桔梗屋さんです。
2017_04_23-IMG_3094.jpg
通常のラーメンはスープ(出汁)とタレ(かえし)を別々に作るのに対し、高山ラーメンは、スープとタレを一緒に混ぜて煮込むのが特徴的とのこと。
今時のシャープな感じのするラーメンでは無く、昔ながらの優しい味のラーメンという感じでした。

実写版"Ghost in the Shell"及び"ひるね姫"感想

先週の土曜日に、実写版"Ghost in the Shell"、次の日曜日に"ひるね姫"を観てきたので、簡単な感想を書いてみたいと思います。

1."Ghost in the Shell(実写版"攻殻機動隊")"感想
2017-04-17_be6ce8b3.jpg
今年2017年にあの押井守監督の名作"Ghost in the Shell"がハリウッドで実写映画化されました。会社の同僚がアニメ版"Ghost in the Shell"がとても好きで、その彼と現在一緒に働いている米国人技術者の3人で、このハリウッド実写版""Ghost in the Shell"を日本公開初日に観てきました。

自分が、この実写版の原典となるアニメ版"Ghost in the Shell"を観たのは、アニオタに墜ちる前の今から10年以上昔のことと思います。それでもやはり、その印象は強烈でした。廃退感溢れる近未来の描写とジブリ映画とは全く違った劇画調のリアルな作画、そして東洋調なのだけれどもどこの国とも解らない不思議な音楽と渾然となって、全体に無国籍な不思議な空間を作り出していました。そして、この作品に登場する近未来では高度にネット技術が発達して、人々がネットを通じて意識の共有が出来るようになっているのですが、その行き過ぎた発達によって、個人の意識とネットで繋がった集団との境界が曖昧になる弊害が起こることが描かれており、そしてその更に先にある、この弊害を克服する人類の新たな進化についてまで触れられていて、アニメという枠に囚われない画期的な内容を持った映画だったと思います。

それに対して、このハリウッド実写版"Ghost in the Shell"は、"機械(サイボーグ)の自分探し"を通じて個人のアイデンティティとは何なのかを語る、どちらかというと古典的なSFの内容に変更されていました。しかし、実写映画の場合、主人公(ヒロイン)に焦点を合わせた物語構成にする必要があるのならば、話をわかりやすくする都合上、このような変更も仕方が無いことなのかもしれませんね。

しかしながら、各場面場面はかなり忠実にアニメ版"Ghost in the Shell"の雰囲気を再現していて、そこは大したものだと思いました。
以下は、映画に描かれる近未来の世界。
2017-04-17_実写版攻殻機動隊32017-04-17_実写版攻殻機動隊1
但し、あまりにもCGを多用していると感じる場面もあり、CGはもっと縁の下の力持ちのような使い方をした方が良かったかもしれません。

また、光学迷彩を使ったアクションシーンも中々良い再現率でした。
2017-04-17_実写版攻殻機動隊2

これだけ各場面では、原典を忠実に再現することに拘った実写版ですが、最後に主人公が選ぶ選択は、アニメ版と真逆になっており、ここは原典を知っている人と知らない人で大きく評価が変わるポイントかもしれません。個人的には、アニメ版の主人公が最後に選ぶ選択こそが、この作品を名作たらしめている部分と思っているのですが、実写版の最後も、エンタメ作品としてはアリなのかなとも思いました。

以下に、上記以外に映画視聴中に気がついたことを並べてみます。
・内務省公安9課の荒巻部長がビートたけしでびっくりしました。自分は、同僚に誘われるまで、この映画に全く興味を持っていなかったので、ビートたけしが俳優としてこの映画に参加していることを全く知らなかったのですが、この配役はどうなのでしょう。ビートたけしは、映画監督北野武としては実力のある方だと思いますが、少なくとも荒巻部長の役どころに向いているようには見えませんでした。荒巻部長は、公安9課の司令塔として、冷静かつ戦略的に配下の課員達に指令を出す役割のはずなのに北野映画のヤクザそのままでしたから。というか、司令塔なのに滑舌が悪くて何を言っているのか良く解らないときがあったのはちょっとなぁ...
あと、最後に荒巻が悪役を倒すのに、少佐の許可を得てたのがよく分かりませんでした。普通、逆では無いのでしょうか。わからん...

・バトーは出番は多かったですが、アニメ版のゴツいタフガイだけれども知的で優しく、しかも少佐にベタ惚れなところがとてもカワイイという絶妙なキャラだったのですが、その雰囲気が残念ながら出ていませんでした。まぁ、それは仕方ありませんね。その他の課員はトグサを含めて空気でした。これも、まぁ仕方がありません...なのか?

・実は、この映画は米国で大ゴケをしてしまったのですが、その理由に、アニメ版の主人公である草薙素子少佐を日本人から白人の"ミラ"少佐へ変更したからだという人たちが日本以外の国に多くいたようです。こういう非白人の役を白人が演じることをホワイトウォッシングと呼ぶそうですが、日本人の感覚から言うと、映画の主人公や細かい背景設定などは、映画の製作国の人種や風習に変えられるのが普通と思っているので、こういう何でも人種差別的なものに結びつけたりして非難するリベラリストと呼ばれる人たちは、どこの国でもウザいなぁと感じてしまいました。また、そもそも、この作品の主人公の人種や名前が原典と違うのは、ちゃんと作品中に理由が示されているのですが、非難する人たちはきちんと作品を観てからものを言っているのでしょうか。本当に、どこの国でもリベラリストと自称する人たちの思い込みが強く自分の正義以外は認めない非寛容な態度にはウンザリさせられます。

最後に、作品内容以外に感じたことを書いてみたいと思います。
この映画は米国で先に封切られ、興行的に惨敗してしまったらしいのですが、一部のリベラルと自称する人たちの勘違いも甚だしい人種差別批判などに不評の理由は勿論無くて、自分はこういう文明と人間の関わりをテーマにしたような作品はもう古くてなってしまって、あまり興味が持たれない分野になってしまっていることが理由の一つであるような気がしています。

かつて、技術の発展が右肩上がりだった頃、例えば米ソが宇宙開発競争にしのぎを削っていた時代の1960年代には、このままの開発が続けば、2000年台に人類が木星まで到達するのも夢ではないと、あのSF映画の名作"2001年宇宙の旅"が製作されました。そしてコンピューターの普及が始まった1980年代には、アンドロイドが自我を求めることを描いた"ブレードランナー"が製作(1982年)され、Windowの普及とNet専用のデジタル回線の設置などが始まった1990年代には、高度にNetが発達した社会でNetによって共有された意識と自我の境界の葛藤を描いたアニメ"Ghost in the Shell"が製作(1995年)されたりなど、技術が目に見えて発展している時代には、技術の発達とそれに関わる人間葛藤を描いたSFの傑作が多く生まれました。

しかし、実際に2000年になってみると、人類は木星どころか火星にも到達しておらず、2000年以降コンピューターやNetの普及が進んでも、アンドロイドはおろか自立型2足歩行のロボットですらまだまだ開発段階で、人間の意識がハードウェア的にNetに接続される世界ともなるともはや当分訪れそうも無いことが解ってきてしまい、かつてSFの傑作で描かれた近未来は唯の夢物語として色褪せて感じられるようになってしまいました。もちろん、技術の停滞によってSFというジャンルそのものが廃れたという訳ではありませんが、文明と人間の関わりなどと言う大上段に振りかぶったテーマは、もう荒唐無稽過ぎてシリアスに論じる必要も無いように感じられるようになってしまったと思っています。

実際、今回の実写版"Ghost in the Shell"の中で、アンドロイドの自分探しの部分が、自分的には凄く邪魔に感じられてしまいました。その部分を省いて、サイバー犯罪を解決する公安9課の物語に割り切って、それを現在のCGや撮影技術を駆使して描けば、もっとスッキリと面白いSF活劇になっていたような気がします。でも、こうなると最早、"Ghost in the Shell"では無くなってしまいますけれどもね。

最後に、"Ghost in the Shell"の本編の最初の4分間が公開されていたのでそれを貼ってみます。

これを観ると、やはりアクションに徹していた方が良かったのではと感じてしまいます。

PS1.アニメ版"Ghost in the Shell"
2017-04-17_GhostInTheShell_1.jpg
士郎 正宗氏のコミック"攻殻機動隊"を押井守氏がアニメーション化して1995年に発表したSFアニメの傑作。今年封切られた実写版"Ghost in the Shell"は、このアニメ版を原典としています。今までのアニメに無かった近未来を描いた美術と音楽で作り上げられた独特の世界感の中で、人類とNet技術との関わりを描いたSFアニメとして高く評価されました。

物語冒頭の高層ビルからのダイブと有名な光学迷彩のシーン
2017-04-17_20150529030134.jpg2017-04-17_GhostInTheShell_2.jpg

"Ghost in the Shell"で描かれる近未来の背景。
2017-04-17_攻殻町並み12017-04-17_攻殻町並み3

Ghost hackされて偽の記憶を埋め込まれてしまった可哀そうな清掃員。このシーンはもの凄く印象に残っています。
2017-04-17_攻殻清掃員2

"人形遣い"にダイブをしようとする少佐。少佐にだけ上着を掛けているところで少佐へのバトーの気持ちを現しているところが丁寧にいい感じです。
2017-04-17_攻殻進化22017-04-17_攻殻進化12017-04-17_攻殻進化32017-04-17_攻殻進化
背景に描かれているのは生命の樹。人類の更なる進化を暗示する象徴的なシーン。

最後に、アニメ版のOPシーンを貼ってみます。この音楽は実写版のEDにも使われました。

今の目で見ても斬新なOPで、直ぐに物語の中に引き込まれてしまいます。このグリーンスクリーンの文字が曲がれるOPは、映画マトリックスに影響を与えたと言われています。次代の作品に影響を与える程の先進性があることも、本作が名作と言われる所以でしょう。

PS2.ブレードランナー
2017-04-17_bladerunner02-1024x576.jpg
1882年に公開されたSF映画の金字塔。人工的に造られたアンドロイドと自我とは何かをテーマに描いた作品です。ここで使われた美術背景は多くのSF作品に影響を与え、アニメ版"Ghost in the Shell"の監督である押井守監督も、この映画の影響を受けたことを明言しています。
この作品は公開当時、大ヒット作の"ET"の陰に隠れてしまい極端な不入りで、興業的には全くの失敗でしたが、その後、ビデオが発売・レンタル化されてからは記録的なセールスとなったと言われています。

自分は高校生の時、この作品を京成線青砥駅の名画座で"ターミネーター"と"ブレードランナー"の2本立てという強烈な組み合わせで見て、凄いショックを受けました。この2本立てを2回ずつ計4回も1日で見てしまったためフラフラになってしまいましたが、多分映画を見てショックを受けると言うことは、これからの人生でも2度と無いことなのではと思っています。そういう意味で、本作は自分にとっても記念すべき作品です。

この映画の公開後、ほぼ全てのSF作品に影響を与えたと言われる伝説の近未来描写。
1424001136704.jpg2017-04-17_brscreen.jpg2017-04-17_2_2.jpg
CGを使わないで、ミニチュアと撮影技術だけでここまでの映像を作り出すとは全く驚異的です。最新の"Ghost in the Shell"と比べても全く遜色がありません。

以下は、ブレードランナーの驚異の特撮シーン集。

現在のSF映画と比べても全く遜色が無いどころか未だにこの特撮シーンを超える映像はそれ程多く出ていません。

2."ひるね姫"感想
2017-04-17_hirune.jpg
"ひるね姫"は、攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(2002年),攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG(2004年),精霊の守り人(2007年)などを製作した神山健治監督による2017年公開のオリジナルアニメ映画です。
前から気になっていた作品ですが、前日に実写版"攻殻機動隊"を観てきたので、その"攻殻"繋がりで翌日の日曜日に近くの劇場まで足を運んで観てきました。
2017-04-17_hirunehime2.jpg

以下は、ネタバレ感想です。

全体としては、前向きで優しい気持ちになれる良い映画だったなと感じました。細かな背景美術も今時の劇場版アニメらしくとても美しくて、それだけでも、この作品を観にわざわざ映画館へ足を運んだ価値があると思わせるくらいです。さすがジャパニメーションの面目躍如といった感じですね。しかしながら残念なところもあって、それはこの映画の特徴になっている"夢の中の世界"と現実の中の世界の繋がりという正にその部分が、明確になっていなかったことです。

この作品の中で、主人公の心羽(ここね)は、自分のよく見る夢が、妙に現実と重なり始めていることを見つけるのですが、途中でこの夢が、単なる夢では無く、幼い頃自分の父親であるモモタローが自分に話し聞かせてくれた創作の物語であり、その物語の主人公は自分では無く、自分の幼い頃に事故で死んだ母親であったことに気がつきます。このモモタローの創作話の結末が、現実には救うことが出来なかった妻を、救うことになっていたならば、現実の世界で危機に陥ったココネが、夢の中の結末と同様の方法で救われるという展開になることによって、夢の中の出来事が、現実の世界と重なることによって起きた奇跡として、夢と現実がリンクする意味が出てくることになると思うのですが、映画ではそこがはっきりしていませんでした。最後にモモタローとココネが落下する地点に、母親が設計した自動運転のプログラムで動いたサイドカーが救いに来るのですが、あれは現実と夢が重なった結果だったのでしょうか...?う~ん...

あと、この夢の話(モモタローの創作話)も解りづらくて、夢の中の主人公の少女が使う魔法は、母親が作ったソフトウェアのことだとは思うのですが、夢の中の機械の王国ハートランドを襲う"鬼"とは何の象徴なのかが良く解りませんでした。この鬼を倒せるのは魔法で動くロボットだけとのことでしたが、この魔法も母親が作ったソフトウェアのことだとすると、鬼とはシジマ自動車を乗っ取ろうとする陰謀などの観念的なものなのかもしれませんが、夢が現実とリンクしていることを解らせたいなら、もっとわかりやすい設定にした方が良いのにと思ってしまいました。

最後に、エンドロールのバックでで生前の母親とモモタローとのなれそめが描かれますが、そこはとても良かったと思います。そのed曲を下に貼ってみます。

この歌を歌うのはヒロインの森川心羽を演じる高畑充希さん。とても柔らかな素敵な声で、この声はアニメの声優さんでは出せない声のような気がします。

PS. 攻殻機動隊の新作発表
今年、この神山健治監督による新作の攻殻機動隊が製作されるとのことなので、今から非常に楽しみです。以下に、神山健治監督による昔の攻殻機動隊のOPを貼ってみます。


両曲共に菅野よう子さんによる作曲で、菅野さんらしい作品の内容に合った実に見事な曲ですね。歌は今は故人になってしまったオリガさんです。

秋の高山祭と"氷菓"聖地巡礼(1日目) (能登・金沢/高山旅行-その③-)

能登・金沢/高山旅行の3日目。この日は以下の道程を巡りました。

テルメ金沢→北陸ラーメン博→高山(高山市街散策)→高山祭→喫茶店バグパイプ(アニメ"氷菓"聖地巡礼)→ゲストハウス桜花

旅行初日及び2日目は、かなり多くの立ち寄り先を詰め込んだ強行軍でしたが、旅行3日目以降は高山に腰を据えて立ち寄り先を絞ったので大分余裕を持って見て回ることが出来ました。

1.高山市街散策
3日目の朝は、テルメ金沢を出ると、10分程歩いた先にある石川県産業展示館で開かれている北陸ラーメン博の会場へ足を運びました(ここでのことは後述)。ラーメンを食べた後は、高山に向かって急ぎました。

2017_04_11_DSC01389.jpg
途中、道の駅へ寄った時の我が愛車ランエボXと友人のパジェロの三菱車揃い踏み(たまにはこんな写真も入れさせてください)。

高山市内に入るものの、祭りでどこの駐車場も満車でかなり彷徨った末になんとか駐車出来ました。ふぅ。

さて、駐車場近くの店から高山見学と思っていると、店頭こんなものを置いている店を発見。
2017_04_11_DSC01391.jpg
カッコいいエイリアンの椅子!店の名前は、"ぴーちくぱーく"さんです。店の中に入ってみると、他にもエイリアンの机や椅子がいっぱい!
2017_04_11_DSC01396.jpg2017_04_11_DSC01397.jpg
その他かわいい感じのオブジェがたくさん販売されていました。
2017_04_11_DSC01394.jpg

ぴーちくぱーくさんを出て少し歩くと、今度は結構なインパクトを放っている置物を店先に飾っている店を発見したので、中へ入ってみました。
2017_04_11_DSC01404.jpg
中にはきらびやかでかつ個性的な置物がいっぱい。
2017_04_11_DSC01407.jpg2017_04_11_DSC01409.jpg2017_04_11_DSC01411.jpg
店の奥には木工作品の展示もありました。
2017_04_11_DSC01416.jpg
こんなところにも、センスの良い作品がさりげなく置いてありました。

その店には中庭もあって、その一角にフルーツを使ったアイスクリームの販売コーナーがありました。そこでラムレーズンのアイスを食べてみました。
2017_04_11_DSC01420.jpg2017_04_11_DSC01422.jpg
中庭には、こんな置物もあって雰囲気はとても良かったです・
2017_04_11_DSC01418.jpg

この店を出ると、今度は古い町並みの散策です。ここも結構外国人観光客が多いですね。そういえば、現在来日中の米国人エンジニア達も高山へ行ったということを言っていたのを思い出してしまいました。
2017_04_11_DSC01531.jpg2017_04_11_DSC01426.jpg
この日は、秋の高山祭の最終日で、高山八幡宮前に屋台が曳き揃えられるとのことだったので八幡宮へ急ぎました。

2.秋の高山祭(八幡祭)
高山祭とは、春の「山王祭(さんのうまつり)」と秋の「八幡祭(はちまんまつり)」、二つの祭を指す総称で、16世紀後半頃から始められたこのお祭りは、色々形を変えながらも、江戸時代の面影を残す伝統行事として、今日まで受け継がれてきたとのことです。
このうち、高山を秋を彩る「八幡祭」は、旧高山城下町北半分の氏神様である桜山八幡宮の例祭です。毎年10月9日・10日に安川通りの北側・下町に「八幡祭」だけの11台の屋台が登場し、屋台が町を巡る曳き廻しや布袋台のからくり奉納などの伝統的な祭行事が行われます。
中でも、この布袋台のからくり奉納と10月9日の夕刻から行われる宵祭は非常に有名なのですが、日程の関係で観れませんでした。残念!!

今回、自分が観ようとしているのは、屋台曳き揃えというもので、国の重要有形民俗文化財である八幡祭の屋台11台が高山八幡宮前に曳き揃えられるというもので、屋台彫刻や見送幕、構造の細部まで観ることが出来そうです。

高山八幡前に到着すると、屋台がずらり。これは壮観です。
2017_04_11_DSC01447.jpg2017_04_11_DSC01480.jpg
その中からいくつかを紹介します。
左が金鳳台で武具をまとった神功皇后と赤ん坊を抱いた武内宿禰の飾り人形。
右が神馬台で、白馬と烏帽子姿の白丁人形が中々派手に見える屋台。
2017_04_11_DSC01451.jpg2017_04_11_DSC01452.jpg
左が豊明台で菊花彫刻、十二支や唐獅子の彫刻が見事です。
右が神楽台で、金の鳳凰が乗る大太鼓が印象的です。この台の上に楽人が乗って音楽を奏で、行列の先頭で台を誘導します。
2017_04_11_DSC01450.jpg2017_04_11_DSC01457.jpg
これらの屋台の向こうに見えるのが高山(桜山)八幡宮です。
2017_04_11_DSC01464.jpg
八幡宮境内から観た曳き揃えられた屋台。
2017_04_11_DSC01466.jpg
手水場前の一対の石灯籠の内の右側の石灯籠には、一カ所だけ桐の花が逆さに描かれているのだそうです。これは、完成したときから崩壊は始まるので、わざと未完にしてあるのだとのことです。深い。
2017_04_11_DSC01467.jpg2017_04_11_DSC01470.jpg
正面の拝殿。お参り後に絵馬堂に寄りました。
2017_04_11_DSC01474.jpg2017_04_11_DSC01476.jpg

八幡宮境内から出ると、屋台が引き返し始めていました。
2017_04_11_DSC01485.jpg
その内の一台が道を曲がろうとしていました。まず下の扉を開くと、中のハンドルを回して屋台の中央から車輪を下に下ろして屋台全体を浮かします。その後全員で回して方向転回した後、中央の車輪を戻します。
2017_04_11_DSC01487.jpg2017_04_11_DSC01489.jpg
昔の屋台は、車輪に舵角を持って動く構造を持っていなかったので、このような方向転換の方法は仕方ありませんね。

色々な場所で、屋台期間のラッシュが始まりました。
2017_04_11_DSC01503.jpg2017_04_11_DSC01498.jpg

先ほど観た神馬台が屋台保管庫に戻ろうとしていました。屋台に乗っていた子供達が下の扉を開けて出てきた後は、みんなで一斉に押して、屋台を保管庫の中へ納めます。
2017_04_11_DSC01518.jpg2017_04_11_DSC01525.jpg2017_04_11_DSC01529.jpg
その後は、川沿いの屋台の方へ移動しました。凄い人の波。
2017_04_11_DSC01490.jpg2017_04_11_DSC01494.jpg
せっかく飛騨に来たので飛騨牛串を一本購入。
2017_04_11_DSC01507.jpg

もうちょっと本格的に腹を満たそうとしたところ、友人の一人が有名なハンバーガー屋があるとのことでそこへ行ってみることにしました。そこは、100%飛騨牛のハンバーガーを出すので有名な店とのこと。
2017_04_11_DSC01537.jpg
ここがそうらしい。CENTER4というハンバーガー屋さんです。
2017_04_11_DSC01538.jpg2017_04_11_DSC01539.jpg
まだ夜の開店時間前でした。でも、もう30分もすれば開店なので、待つことにしましたが念のため飛騨牛バーガーが食べられるかどうかを尋ねてみたところ、何と既に予約で一杯で本日は食べられないとのこと。そこで、自分は明日のランチで飛騨牛バーガーを予約しましたが、友人達はここで帰ることになりました。
2017_04_11_DSC01542.jpg
CENTER4のへ入る手前の雑貨屋さん。このお店もとても良い雰囲気です。

3.喫茶店"バグパイプ"(アニメ"氷菓"聖地巡礼)
1)アニメ"氷菓"
2017_04_11_t3kYqV3.jpg
このアニメは、2012年4月から9月までの2期に渡って放映された京都アニメーション製作の作品で、米澤穂信氏原作の〈古典部〉シリーズと呼ばれるジュブナイル小説を原作としています。内容は、文化系部活動が活発なことで有名な進学校・神山高校で「古典部」という廃部寸前の部活に入部した男女4人が、学校生活に隠された「日常の謎」を解き明かしていくというもので、丁寧な物語進行と京都アニメーションらしい圧倒的に綺麗な作画が高く評価されました。

ただ、実は自分は、この"氷菓"という作品を、今までそれほど良いものとは思っていませんでした。そもそも推理ものというものは、言葉による説明がどうしても不可避であるり、言葉よりも絵で登場人物の心情やストーリーを語るアニメに向いていないと自分はずっと思っていたからです。更に"氷菓"という作品の中身においても、推理ものとしてどうも今ひとつだと思っていたのです。

この「日常の謎」を扱う小説というのは、実は昔から結構な数の作品が発表されてきていて、推理ものの中でも最早一つのジャンルを形成しているとも言っていいと思います。自分は、アニオタに墜ちる前は、普通の推理小説ファンを結構長くやっていて、これらの「日常の謎」を扱う推理小説もそこそこ読んできていました。そして、自分の拙い経験の中で読んだそれらの中でも傑作と呼ばれる作品と"氷菓"を比べた場合、推理ものとしてあまり面白いとは感じられなかったのです。

もちろん、この氷菓は人気シリーズになるくらいですからいいところは沢山あって、タイトルともなっていた"氷菓"の回では、最後におぉ!と唸りましたし、最終話の"遠回りする雛"は、青春小説らしい将来への不安と希望を描いたとても素晴らしい終わり方をしていたと思います。しかしその他の回の、例えば自主映画を撮ることを扱った回では、何故あんな回りくどい頼み方をするのかさっぱり解らなかったし(普通に内情を説明して、新しい脚本家を探していると頼めばすむ話では無いのか?)、自主製作の小説を扱った回の話は更にめんどくさくなってしまっていて、その新作の話が面白いと思ったならば、以前のようにみんなで絵を描いたりして協力すればいいだけでは?思ってしまったし(実は、あまりに回りくどいので話の内容が良く分からなかった...)、更にバレンタインでの話は、こんな理由でチョコを断る高校生はいるかよ!!とイラついてしまうくらいで、どうも話の内容に無理矢理感が有ったように感じていたのです。

ただ、自分が歳を取ったせいなのか、この理屈で説明が付かない無理矢理感というものが、実は青春時代にしかあり得ない心の葛藤を意味しているのでは無いかと思うようになってきました。
高校生という年代は、ある程度の経験を重ねて来て、自分の趣味嗜好や能力さえもある程度解ってきていているのですが、そこに超えなければならない現実の壁が立ちはだかったとき、ある程度精神敵にも金銭的にも余裕があれば、無理にその壁を乗り越えようとせずに回り道をしたり、もっと自分に合った別の道を探したりするものなのですが、学校という逃げられない閉じた空間に身を置いていて、かつ親のスネをかじって金銭的に独立できない立場にあっては、目の前の壁を越える方法として普通では考えられない方法を考えつくこともあるということに今更ながら気がつきました。自分も、高校時代はどうでも良いことで悩んだりしていましたから。そう考えてみると、前述の、自主映画や自主製作の小説の話も、高校生が主人公だからこそ成り立つ青春ものの作品として、何とも味わい深いものに変わって見えてきました(自由と金銭にある程度余裕を持っている大学生ならば、その壁を無理せず回避するのは容易なはずで、その安易さが逆に大学生を主人公にした作品で名作を少なくさせている原因なのかもしれません)。ただ、それでも流石にあのバレンタインの話には無理がある気がするのですが。

上述のように、この頃やっと"氷菓"という作品の良さが解ってきたのですが、では、それまでずっとこの作品のアンチだったのかというとそれは絶対にありません。それは、自分があの伝説の"えるたそTシャツ"を持っていることからも解ることです。
2017_04_11_DSC03671.jpg2017_04_11_DSC03672.jpg2017_04_11_DSC03673.jpg
このTシャツは、あまりのデザインの秀逸さに、発売されて直ぐ買ってしまいました。今回このTシャツを着ていって巡礼の気分を高めようとも考えたのですが、こんなTシャツをオッサンが着ていることがバレたら、本気で通報されそうなので止めにしました。恐ろしい世の中になったものです...

でもこのTシャツを買ったことは全く後悔していません、何しろ、えるたそは、個人的にアニメ界から生まれた中で最強の萌えキャラと思っていますので。
2017_04_11_cee2491d.jpg
上は、えるたその誘いのポーズ。これを無意識にやっているのが恐ろしい。正に最強キャラ。

さて、この氷菓の聖地で一番有名なのが高山市内にある"バグパイプ"という喫茶店で、ここは、作品タイトルにもなった"氷菓"の回に出てくる喫茶店のモデルになったお店です。

"バグパイプ"の外観。もう辺りは暗闇が迫ってきています。
2017_04_11_DSC01544.jpg
2017_04_11_hoshizora000.jpg
店内に入ってみると、明らかに巡礼者とみられる2人組が、作品内で使われた店の奥の席に座っていたので、仕方なくその反対側に座ると、ウインナ-コーヒーとチーズケーキのセットを注文しました。
2017_04_11_IMG_3073.jpg
ここは、ウィンナーココアにすべき所でしたが、日和りました。この小心者め!

しばらくすると、その2人組が出て行き、自分1人になったのでお店の人に断って、店内全体を撮らせて頂きました。
2017_04_11_20130202162322.jpg2017_04_11_20130202162324.jpg2017_04_11_83944d08b77230fdc0f0cb5f272870b6.jpg

2017_04_11_DSC01558.jpg2017_04_11_DSC01556.jpg2017_04_11_DSC01562.jpg2017_04_11_DSC01551.jpg
お店の一角には、巡礼ノートのコーナーがあって、ここが多くの巡礼者が訪れる場所であることが解ります。
2017_04_11_DSC01545.jpg

写真撮影のお礼を言って店を出ると、辺りはもう真っ暗になっていましたので、そのまま宿泊先のゲストハウス桜花へ向かいました。

PS.ゲストハウス桜花
2017_04_11_DSC01569.jpg2017_04_11_DSC01571.jpg2017_04_11_DSC01572_2.jpg
かなり綺麗なゲストハウスで、次回も利用したいと思ってしまいました。

翌日は、氷菓巡礼2日目として、臥龍桜、平湯温泉を巡る予定です。

和倉温泉/高岡城訪問と第6回湯涌ぼんぼり祭り (能登・金沢/高山旅行-その②-)

能登・金沢/高山旅行の2日目。この日は以下の道程を巡りました。

千寿荘→和倉温泉→能登中島("花いろ旅歩き")→高岡城("true tears"聖地巡礼を含む)→湯涌温泉(第6回湯涌ぼんぼり祭り)→テルメ金沢

旅行2日目は、今回の旅行のメインである湯涌ぼんぼり祭りへの参加当日なのですが(実は、旅行1日目の"花いろラッピング電車"のお披露目は、このぼんぼり祭りの連動企画のようなもの)、残念なことに昨夜から雨が降り始めるという悪天候に見舞われて、幸い今朝は雨が止んでいるものの、空は未だにどんよりとした厚い雲に覆われていて、天候がとても心配です。

このまま天気がもってくれよと願いつつ、千寿荘でまずは朝食です。
2017_04_03_IMG_3050.jpg
変哲も無い普通の朝食ですが、ボリュームがあって満足のいくものでした。
飯2食付きで5,000円は間違いなく安いし、西岸駅からも近いので、この千寿荘を能登巡りの拠点として今後も利用するかもと思いつつ、和倉温泉に向けて千寿荘を後にしました。

1.和倉温泉
和倉温泉は、能登地方の古くからある温泉街で、全国でも有数の高級温泉街としても知られています。今回は宿泊で無く、和倉温泉の中心にある共同浴場"総湯"を目指しました。

和倉温泉は、七尾市の北の海側に位置し、自分が宿泊した千寿荘がある能登島からは、能登島大橋を渡っていくことになります。
2017_04_03_和倉温泉
西岸駅、千寿荘、和倉温泉の位置関係。
2017_04_03_DSC01172.jpg
能登島大橋は、船の往来を助けるために中央が盛り上がっていて独特の景観があります。この壮観な眺めとあまりの車の少なさに、思わず車道に出て写真を撮ってしまいました。
2017_04_03_DSC01169.jpg
能登島大橋から見た、和倉温泉街。海に面しているのが解ります。

和倉温泉の中心に湯元広場があります。和倉温泉の開湯の由来には、傷ついた白鷺が癒しているのを漁師が発見したとの言い伝えがあり、それを元に2羽の白鷺のブロンズ像が飾られています。この2羽の白鷺のブロンズ像の間の湯だまりで温泉卵もつくれるとのこと。自分が行ったときには温泉卵はありませんでしたが。
2017_04_03_DSC01181.jpg2017_04_03_DSC01176.jpg
近くには、弁財天が祭ってある弁天崎源泉公園もあります。以前は弁財天の祠がある小さな島だったのを、埋め立てて和倉温泉を拡張した際に、弁天崎源泉公園として整えたとのこと。
2017_04_03_DSC01186.jpg2017_04_03_DSC01185.jpg
弁天崎源泉公園の後ろに見える和倉温泉の高層ホテル群。確かに、ここの温泉街は高級温泉街の雰囲気がありますね。
2017_04_03_DSC01188.jpg

そして湯元広場の近くに公共温泉"総湯"があります。そして、総湯のマスコットキャラの温泉卵。
2017_04_03_DSC01199.jpg2017_04_03_DSC01190.jpg
内部はとても広くて綺麗で、快適に過ごせます。

総湯の前には、足湯があり、ここにも温泉卵を作れる湯だまりがあります。
2017_04_03_DSC01204.jpg2017_04_03_DSC01198.jpg
この総湯で一風呂浴びてさっぱりした後、能登中島駅へ向かい"花いろ旅歩き"のガイドに従って能登中島駅周辺を巡りましたが、それは前回の記事で紹介したので割愛します。

次は高岡城を目指して移動です。

2.高岡城訪問(含む"true tears"聖地巡礼)
2017_04_03_DSC01237.jpg
高岡城は富山県にある日本100名城に選ばれている城で、以前訪問したことがあるのですが、その際100名城スタンプ帳を忘れてきてしまったので、スタンプを押すために再度訪問しました。

1)高岡城の歴史
1605年(慶長10年)富山城に隠居した初代加賀藩主・前田利長は4年後の1609年(慶長14年)、富山城下の火災の類焼により富山城大半を焼失したため、大御所徳川家康と将軍徳川秀忠にから関野に築城の許可を貰いました。利長は、魚津城から築城の指揮を取り、。縄張(設計)は当時の前田家の客将だった高山右近に任せました。同年9月13日、利長は「関野」を「高岡」と改め、未完成の高岡城に入城します。しかし、1614年(慶長19年)利長は死去(享年53)し、隠居城として使われたのはごく短期間となってしまいました。その翌年の1615年(元和元年)には一国一城令により、大坂夏の陣からの利常凱旋を待って高岡城は廃城となりました(その代わり加賀国に小松城を築くことがゆるされた)。

しかしながら、廃城後も高岡町奉行所の管理下で、加賀藩の米蔵・塩蔵・火薬蔵・番所などが置かれ、魚津城と同様に軍事拠点としての機能は密かに維持されたました。街道の付け替えの際には、濠塁がそのまま残る城址を街道から見透かされるのを避けるため町屋(定塚町)を移転して目隠しにしたといわれます。

2)高岡城の縄張り
縄張の基本構造は「連郭式+梯郭式」の「聚楽第型」とよばれ、中央に巨大な本丸を設けた周囲に郭と郭を土橋で連結させ、数珠繋ぎのように配した「連続馬出」をもつことを特徴としています。また本丸を取り巻く5つの郭は全て馬出で、これらを2重に重ねて構成している点から聚楽第型をより発展させた防御力の高い城であると言われています。
2017_04_03_高岡城古地図
高岡御城景台之絵図 慶長17年(1612)
2017_04_03_高岡城航空写真高2017_04_03_岡古城公園map
上の航空写真から解るように、現在の高岡城址は当時の縄張りをほぼそのまま残している貴重な遺構で、2006年に日本100名城に選ばれました。

3)高岡城訪問
前回、100名城スタンプ帳を忘れるという大ボケをかましてしまったので、まずいの一番にスタンプGet!!
その後、落ち着いて高岡城を巡ると言いたいところなのですけれども、実はこの高岡城は堀の部分に関しては当時の遺構を残していますが、城の内部に関しては、建物は全て撤去され石垣すら殆ど残っておらず、城址として見るべき部分はあまり無いのですよね。
2017_04_03_DSC01245.jpg
高岡城のお堀。
2017_04_03_DSC01250.jpg
唯一残っている石垣
2017_04_03_DSC01241.jpg
城内に残っている数少ない遺構の一つである"民部の井戸"。
飲水用として城内の数ヶ所に井戸が掘ってあり、そのひとつで最も重要な井戸が今枝民部の屋敷跡に残っており、屋形を建て今日まで保存されてきたとのこと。

現在の高岡城址は、公園として整備されており、多くの銅像や記念石碑などが建てられています。
その中で、護国神社近くの忠魂碑前の水鳥の噴水がアニメ"true tears"の背景として描かれたことがあり、ファンにとってこの場所は巡礼箇所になっています。
2017_04_03_DSC01264.jpg2017_04_03_DSC01261.jpg2017_04_03_8e55d539.jpg2017_04_03_c7dd4fe9.jpg2017_04_03_e0304702_2254979_2.jpg

4)番外編:たこ焼きや"HACH-HACHI"(アニメ"true tears"聖地巡礼)
高岡城址から歩いて10分ほどの場所に、たこ焼きや"HACH-HACHI"があります。
2017_04_03_DSC01267.jpg
このたこ焼きやは、アニメ"true tears"の中で登場した、たこ焼きや"あいちゃん"のモデルとなったお店で、"true tears"のファンにとってはとても有名なお店です。
2017_04_03_PDVD_026.jpg
"true tears"の中のたこ焼きや"あいちゃん"。

店の中に入ると、壁一面に"true tears"Goodsが飾られていて壮観です。
2017_04_03_DSC01268.jpg
キャラクターのフィギアも飾ってあります。
2017_04_03_DSC01278.jpg2017_04_03_DSC01277.jpg
Windowケースの中にも"true tears"関連の資料がいっぱい。
2017_04_03_DSC01274.jpg2017_04_03_DSC01273.jpg

ここへは2年前に来たことがあるのですが、やっぱり圧倒されてしまいますね。ただ、壁に貼ってある切り抜きなどの写真が若干以前より色あせて来て見えたのが少し寂しい気がしました。
今回も、ここでたこ焼きを買いましたが、そのとき思い切って"true tear"のことをご存じですかと店の女性の店員さんに聞いてみたところ、"私はtrue tearsが好きでこのお店で働いています"と答えてくれたのがとても嬉しかったです。この日は、初日の大移動のせいで、朝からちょっとお疲れモードだったのですが、この一言で本当に疲れが飛んで行ってしまったように感じました。true terasはもう既に10年程前の作品になってしまいましたが、まだちゃんと好きでいてくれる人がいるということに何だかとても感動してしまいました。次に訪れるときには、もっと多くのことを店員さんと話してみたいですね。

以下に"true tears"のOPのMADを貼ってみたいと思います。とても良く編集されていて、何度見ても見飽きません。

"true tears"は、P.A worksの初めての元請け作品として制作され、P.A works発展の原動力となった記念すべき作品です。いつまでも色褪せない名作として語り継がれていくことを願って止みません。

腹が減ったので"HACH=HACH"で買った塩だれのたこ焼きを昼食として食べました。
2017_04_03_DSC01280.jpg
ついでに、途中のFamily martで購入した、花咲くいろはとコラボした"オムライスむすび"と"カステラサンド"も昼飯として胃袋の中へ。
2017_04_03_DSC01281.jpg
お目当ての"花咲くいろは 旅立ち御膳"弁当は、数件ファミマに立ち寄りましたが全て売り切れでした。残念!!

次は、湯涌ぼんぼり祭りに参加するために、湯涌温泉を目指します。というか、このファミマ数軒立ち寄りで大分時間を食ってしまいました。急がねば。

3.第6回湯涌ぼんぼり祭り
      2017_04_03_第6回ぼんぼり祭りメインポスター
今年で6回目を迎える湯涌ぼんぼり祭り。このお祭りの発祥は少々変わっていて、アニメ"花咲くいろは"の中で描かれた架空のお祭りである"ぼんぼり祭り"を実際のお祭りとして作品舞台の湯涌温泉で再現したものが、この"湯涌ぼんぼり祭り"なのです。
自分は、このぼんぼり祭りに、第3回目から参加していますが、今年は、このお祭りの存続の危機感を感じながらの参加となってしまいました。なぜなら、今年はアニメ関連の目玉イベントが全くなしのお祭りになってしまったからです。

自分が参加した第3回以降のぼんぼり祭りのイベントは以下のようなものでした。
・第3回ぼんぼり祭り nano-RIPEのコンサート及び声優のトークショー+劇場版花咲くいろはの公開
・第4回ぼんぼり祭り nano-RIPEのコンサート及び花咲くいろは リアル宝探し企画【喜翆荘の純恋歌 恩返しは宝探しから】
・第5回ぼんぼり祭り ぼんぼりオーケストラ(声優による一人語り+生オーケストラの演奏)

そして、今年。
・第6回ぼんぼり祭り 特別企画は、何もなし...

昨年から、特別企画が少しパワーダウンしたような気がしましたが、今年はついに特別企画無しになってしまいました。Net上に、このお祭りからアニメ色を薄くして一般のお祭りにしようと考えているとの噂が流れていましたが、もしこの噂が本当だとしたら、このお祭りの企画担当は、ちょっと甘く考えているのではと不安を感じつつの参加となってしまいました。果たして、参加者は去年並に集まっているのでしょうか...

金沢大学のキャンパスの駐車場に車を駐めると、特別運行のシャトルバスの往復券を購入します。
              2017_04_03_DSC01286.jpg
約20分程バスに揺られると、湯涌温泉秀峰閣前に到着。辺りには夕闇が迫る時刻で、予定より大分遅れての到着になってしまいました。急がねば。
2017_04_03_DSC01287.jpg

秀峰閣前の駐車場には、お馴染みの痛車がズラリ。
2017_04_03_DSC01289.jpg

広場の方へ行くとまだ売店が開いていて、多くのオタク達で賑わっていました。ただ、毎回食べていたオムライスはもう売り切れでした。残念!!
更に残念だったのは、ここまで刳る途中でファミマを見つける度に飛び込んで探していた"花咲くいろは 旅立ち御膳"がここでも売っていて、しかも目の前で売り切れたことです。ファミマに寄らずにここへ来たら余裕で買えたのにと後悔しきりでした。
2017_04_03_DSC01302.jpg
仕方が無いので無難にたこ焼きやの列に並んでいたらあっという間に夕闇が迫ってきました。早っ!
2017_04_03_DSC01300.jpg
大急ぎでたこ焼きを食べると、ぼんぼり祭り会場の扇階段の方へ向かいます。
途中で緒花と菜子のコスプレさんに出会ったので写真をパチリ。
2017_04_03_DSC01304.jpg
扇階段では、「馬面男爵」ことフェスティーボ・ウインド・アンサンブルの鍛冶さんがフルート演奏を行っていました。
2017_04_03_DSC01311.jpg
この方の演奏が聴けただけでも、今回、このぼんぼり祭りに参加した甲斐があったというものです。この方は、毎回このぼんぼり祭りにフルート演奏で参加して、祭りを盛り上げてくれる凄い方で、自分が初めて参加した第3回ぼんぼり祭りでは、「花咲くいろはという作品は、時間経過と共に関心が薄れていってしまうのかもしれないけれども、このお祭りは、あくまで花咲くいろはを中心にしながらも、今後は色々なアニメとの連携の輪を広げていって祭りを存続させていきたい」とおっしゃっていました。自分も馬面男爵様の意見に全く同意致します。このぼんぼり祭りを企画担当している方には、馬面男爵様のこの意見に真摯に耳を傾けて頂きたいと思います。

その後、完全に夕闇に包まれた扇階段では、ピアノ、琴、フルート演奏をの「ひぐらし」様や、「ゆのさぎjapan」様のアカペラ歌唱などが行われました。
2017_04_03_DSC01322.jpg2017_04_03_DSC01326.jpg

続いて、来賓の挨拶や金沢市長の次回も開催するぞ!宣言の後、8:00pm前辺りから望み札を運ぶ行列が玉泉湖に向かい始めました。そして、女の子の神様が階段上に現れると、同じく玉泉湖の方へ向かっていきました。その後、玉泉湖で望み札のお焚き上げが行われて、それがぼんぼり祭りのクライマックスになります。
2017_04_03_DSC01349.jpg
しかし、このお炊き上げの儀式に参加できるのは、ぼんぼり協賛に応募した方か抽選に当たった方のみなので、自分のこの祭りへの参加はここまでとして、帰りのバス停へ向かいました。途中、コスプレ列車に乗っていたキャラ達に出会ったので、写真をパチリ。
2017_04_03_DSC01318.jpg2017_04_03_DSC01354.jpg

シャトルバスに乗って金沢大学キャンパスに戻りました。ぼんぼり祭りに参加した皆様、お疲れ様でした。
2017_04_03_DSC01360.jpg

さて、今回のぼんぼり祭りですが、確実に去年よりも参加人数が減っていましたね。自分も残念ながら盛り上がらず仕舞いでぼんぼり会場を後にすることになってしまいました。

最初に説明したように、このお祭りの発祥は、アニメの中の架空のお祭りですから、例え本物の神主さんが作法に則って神事を行ったとしても、アニメの中から生まれたお祭りという事実は、どれだけこの祭りの回数を重ねようともずっと残り続けます。つまり、このお祭りはどこまで行ってもアニメとは切り離せるものでは無いのです。ですから、一般人をもっと呼び込もうと安易にアニメ色を薄めるようなことをしてアニメファンが離れれば、一般人が増えるどころか、このお祭り自体がどんどん寂れて行ってしまうかもしれません。そこの処をよく考えて、もしこのお祭りを真剣に存続させたいと願うならば、もっとアニメファンを大切にして欲しいと思っています。

出来れば、今年は是非何か特別企画を考えて欲しいのですが、例えば今年は、P.A worksの働く女の子シリーズ第3弾の"サクラクエスト"などがあるので、初代働く女の子シリーズの"花咲くいろは"とのコラボを企画してみるとか色々あると思うのですよね。まぁ、版権等で難しいとは思うのですが、せっかくP,A worksのお膝元なのですから、何とか工夫して頑張って欲しいところです。

PS.テルメ金沢
その後、テルメ金沢で友人達と落ち合いました。テルメ金沢は自分が知る中でも屈指の良い健康ランドです。
2017_04_03_IMG_3069.jpg2017_04_03_IMG_3072.jpg
上は、和倉温泉で買った温泉卵。久しぶりにくつろいで、酒を飲んでベロベロに酔っ払ってしまいました。

翌日は、高山祭り及びアニメ"氷菓"の聖地巡礼です。


のと鉄道(花いろラッピング電車)と花いろ旅歩き (能登・金沢/高山旅行-その①-)

仕事の忙しさも少し一段落してきました。相変わらず仕事上で大ボケをかました後遺症は今後も続くと思いますが、腐らず淡々と仕事をこなしていくしか有りません。それはともかく、現在据え付け中の装置の客先への引き渡しが終わるまでは旅行へも行けそうに無いので、今まで溜め込んでいた旅行ネタの記事でもポツポツ上げていこうかなと思っています。
その第一弾として、去年の秋に行った石川県湯涌温泉のぼんぼり祭り~高山祭経由で"氷菓"の聖地巡礼の旅行記を数回に分けてUpしてみます。

この旅行は以下の道程で行いました。
1日目:のと鉄道の"花咲くいろは"ラッピング車両見学と旅行ガイドアプリ"花いろ旅歩き"に従った能登巡り→和倉温泉(宿泊)
2日目:和倉温泉→高岡城見学(アニメ"true tears"聖地巡礼含む)→湯涌ぼんぼり祭り→テルメ金沢(宿泊)
3日目:テルメ金沢→北陸ラーメン博→高山祭→アニメ"氷菓"聖地巡礼(一日目)→ゲストハウス桜花(宿泊)
4日目:アニメ"氷菓"聖地巡礼(二日目)→帰宅
一応、大雑把に1日づつ、計4回に分けてUpしていこうと思います。

1.のと鉄道"花いろ"ラッピング電車と西岸駅/穴水駅
アニメ"花咲くいろは"の聖地というと、物語の舞台となった湯涌温泉が有名ですが、それともう一つ有名な場所として存在するのが、のと鉄道の西岸駅です。この駅は、作品舞台の"湯の鷺温泉"の玄関口"湯の鷺駅"のモデルになった駅ですが、湯涌温泉からかなり離れているせいか、かなりのコアなファン以外はここを訪れないのかかもしれません。しかし、自分にとっては、この西岸駅は湯涌温泉と同等か、もしくはそれ以上に印象深い場所となっていて、それは初めて西岸駅を訪れた時、花いろラッピング電車を偶然観てしまったのが強烈な印象として残っているからです。

アニメのラッピング電車はこの頃あちこちで増えてきて、有名なのは京阪電車の"けいおん"や"ちはやふる"、最近では"響け!ユーフォニアム"のラッピング電車が有名ですが、個人的には、のと鉄道の"花いろ"ラッピング電車の完成度の方が頭一つ抜き出ているように感じます。それは、京阪電車を含めて他のラッピング電車に描かれているものが左右対称に配置されるような常識的なデザインであるのに対し、"花いろ"ラッピング電車では、キャラクターが躍動感を感じさせるように奔放に配置されて、しかもそれが素晴らしく精緻に描き込まれているので見ていてワクワクするのですよね。その"花いろ"ラッピング電車第三弾NT204が<改>へバージョンアップするとのことで、そのお披露目の当日に西岸駅へ行ってきました。

西岸駅へ到着。ぼんぼり祭り期間なので当然"湯乃鷺駅"に変更されています。
DSC01071_2016_10_8.jpg
駅舎内へ入ってみると、変わらない光景に安心しました。相変わらず"花咲くいろは"のキャラクターのポスターが数多く貼られていて、駅舎内は綺麗に整頓されていました。
DSC01088_2016_10_8.jpgDSC01072_2016_10_8.jpgDSC01089_2016_10_8.jpg
巡礼ノートも途切れず継続されていて嬉しくなりました。
DSC01091_2016_10_8.jpg
時刻表を確かめて、ラッピング電車到着まで近くの牡蠣専門店で腹ごしらえをすることにしました。これは毎年行っている定番コースです。
DSC01069_2016_10_8.jpg
この周囲では美味しい焼き牡蠣を食べさせてくれる店として有名な宮本水産さん。
DSC01058_2016_10_8.jpgDSC01061_2016_10_8.jpg
豆牡蠣と牡蠣のフライ及び釜飯の定食を頼みました。焼けた豆牡蠣と炊き上がった牡蠣釜飯。
DSC01065_2016_10_8.jpg
追加で岩牡蠣を頼みました。通常岩牡蠣は夏、豆牡蠣は冬がシーズンなのですが、この時期は両方食べられるのでお得です。

時間が迫ってきたので、急いで西岸駅に引き返して待っていると、まもなく花いろラッピング電車がホームへ入ってきました。
やった、NT204<改>型だ。
DSC01074_2016_10_8.jpgDSC01078_2016_10_8.jpg
あれ?全然図柄が変わって無いのだけれども、ひょっとして反対側の絵が変わっていたのか?と思っているうちに出発していってしまいました。
DSC01079_2016_10_8.jpg
間違いなく、反対側が変わっていたはず。道理で、反対側のホームにばかり人がいたはずだと今更気がつきましたが後の祭り。まぁ、穴水駅に戻るのでその時に、もう一度見ようと気持ちを切り替えました。

改めて、西岸駅のホームを撮影してみます。
DSC01080_2016_10_8.jpgDSC01101_2016_10_8.jpgab009_2016_10_8.jpge0304702_17573353_2016_10_8.jpg
駅看板が全て"湯乃鷺駅"へ変更されています。
DSC01098_2016_10_8.jpgDSC01096_2016_10_8.jpgo0509028511474289753_2016_10_8.jpgo0509028511474291202_2016_10_8.jpg
緒花たちが駆け下りた階段。最初に来た時からずっと変わっていません。何だか安心するとと共に、自分は、これからもここへ来続けるのだろうなぁなどと感慨にふけっていたとき次の電車がやってきました。が、な..何だアレは!?...
DSC011032016_10_8.jpgDSC01108_2016_10_8.jpgDSC01111_2016_10_8.jpg
驚いている内にあっという間に走り去っていってしまったのですが、後で調べてみると"コスプレ列車"というイベントをやっていたらしい。相変わらずギリギリまで仕事をしていて、あまり調べずに現地へGOののやり方しか出来ないのですが、まぁ今回はイベントを見過ごさず一瞬でも見られたので良しとしましょうか。

さて、次は穴水駅へ引き返して、"花いろ旅歩き"のガイドに従って穴水駅周辺を散策したのですが、それは後述することにして、穴水駅に戻ってみるとNT204<改>が戻ってきていました。ラッキー。

DSC01134_2016_10_8.jpgDSC01135_2016_10_8.jpg
こちらは、先ほど西岸駅で見た側です。相変わらず素晴らしい。さて、次は待望の反対側を見てみることにします。
DSC01137_2016_10_8.jpgDSC01138_2016_10_8.jpg
おぉ!期待に違わず素晴らしい出来でした! もっと詳しく見てみます。
DSC01142_2016_10_8.jpgDSC01143_2016_10_8.jpgDSC01146_2016_10_8.jpg
このキャラクターの躍動感と絶妙な配置。この図柄をデザインした方のセンスは素晴らしいですね!!見ていて本当にワクワクするし、全く見飽きることがありません。本当に、このラッピング電車の企画は長く続いて欲しいですね。
(参考として、以前のNT204のデザインを下に貼ってみます。これはP.A worksの北陸3部作"true tears","花咲くいろは","グラスリップ"の各作品から3人のヒロイン、石動乃絵,松前緒花,深水 透子を描いたものですが、やはりのと鉄道といえば花咲くいろはなので、今回の<改>バージョンの方が良いですね。)
fd287422_2016_10_8.jpg

さて、この穴水駅には、0番線にかつて走っていたNT800形が留置されていますが、その中で鉄道模型の展示会が行われていました。
DSC01155_2016_10_8.jpg
中へ入ってみると、いろはのポスターがずらりと貼ってあって、真ん中に花いろラッピング電車の模型がありました。
DSC01124_2016_10_8.jpgDSC01125_2016_10_8.jpgDSC01118_2016_10_8.jpg
これは、あの伝説の(株)ヤマネから発売された初代花いろラッピング電車の完全受注生産品(64,800円)ではないですか! 自分は初めて本物を実際に見ることが出来ました。
DSC01121_2016_10_8.jpg
お隣は同じく(株)ヤマネから発売された二代目花いろラッピング電車の完全受注生産品(73,440円)。う~ん、凄い...
DSC01120_2016_10_8.jpg
更にお隣は、<改>前の三代目花いろラッピング電車。何とこの精細なデカールは自作されたそうです。ヤマネ製作の特注模型と同じレベルの出来で、正にマニア魂恐るべし...
DSC01119_2016_10_8.jpg

2.旅行ガイドアプリ"花いろ旅歩き"
このスマホ用旅行ガイドアプリを使って、以前も穴水駅周辺と能登中島駅周辺を散策しましたが、アプリがバージョンアップされて、いろはのCVで行われる音声ガイドの録音機能が付きましたので、そのCVの音声ガイドを録音するために再度、上記2カ所を巡ってきました。このアプリは、音声と共にAR機能で現れるいろはキャラクターの写真も撮れますので、それをUpしておきます。
IMG_4559_2017_03_26.jpgIMG_4560_2017_03_26.jpg
(上は花いろアプリの穴水駅と能登中島駅のガイドマップです。この図に示されたARポイントへ向かうことになります。)

1)穴水駅周辺ガイド編
穴水駅はのと鉄道の終着駅で、花咲くいろはには登場しませんが、ラッピング電車のお披露目など各種イベントはこの駅で行われるので、ファンにとってはある程度馴染みのある駅です。
IMG_3015_2016_10_8.jpgIMG_3014_2016_10_8.jpg
①交流館プルート②穴水大宮神社
IMG_3011_2016_10_8.jpgIMG_3012_2016_10_8.jpg
③ローエル広場・カヌー乗り場④池田栄齋邸宅跡
IMG_3013_2016_10_8.jpgIMG_3024_2016_10_8.jpg
⑤菜上げそうげ⑥穴水駅
IMG_3030_2016_10_8.jpg
⑦穴水駅お座敷列車

2)能登中島駅周辺ガイド編
能登中島駅は、アニメでは香林高校の最寄り駅の小松崎駅として登場し、聖地の一つとなっています。
DSC01209_2016_10_8.jpgimg_0_2016_10_8.jpg
それでは以下にガイドに沿って巡って撮ったAR写真を貼ってみます。実はここへは、能登旅行2日目に行ったのですが、まとめてここに紹介しておきます。

IMG_3054_2016_10_8.jpgIMG_3056_2016_10_8.jpg
①能登牡蠣②アグリショップほくぶ
IMG_3057_2016_10_8.jpgIMG_3060_2016_10_8.jpg
③天神橋④能登演劇堂
IMG_3061_2016_10_8.jpgIMG_3065_2016_10_8.jpg
⑤熊木川水辺公園⑥定林寺

能登中島は、こう言っては何ですが、アグリショップほくぶなどかなり無理矢理紹介している感(ここは、単なる農協のお店)がありましたが、最後の定林寺はかなり良い雰囲気でした。
DSC01215_2016_10_8.jpgDSC01220_2016_10_8.jpg
苔むした感じが素晴らしいですね。

上にARの写真を紹介しましたが、これらの写真よりも、この"花いろ旅歩き"アプリの良いところはCVによるガイドを録音できるところに尽きます。特に、のと鉄道の駅案内のガイドは、花いろのファンにとっては必聴ものです。西岸駅まで聖地巡礼に行かれる方は、その前にこのアプリをダウンロードしてCVの録音をしてみては如何でしょうか。絶対にお勧めですよ。

最後に、のと鉄道の花いろラッピング電車内で流されているCVの到着駅案内の動画を貼ってみたいと思います。


PS.和倉温泉 千寿荘宿泊
本日の宿は和倉温泉の外れにある千寿荘です。一泊二食付きで5,000円の格安旅館ですが、その割には結構な量の食事が出ると、ネットに紹介されていた旅館です。
IMG_3049_2016_10_8.jpgIMG_3042_2016_10_8.jpg
ここは、天然炭酸水素水というのを売りにしていて、結構宣伝しているようです。
IMG_3044_2016_10_8.jpg
そこで早速お風呂に入ってみたのですが、いいお湯だなとは思いましたが、この天然炭酸水素水というものにあまり炭酸が含まれていると感じなかったのは残念でした(ちなみに、炭酸水素水という呼び名の中の水素水の部分はナゾです)。逆に、あまり天然炭酸水素水というのを全面に押し出さなければ、普通に良いお湯だったかも。

さて、お風呂から出た後は、食事にしましたが、こんな感じで結構なボリュームでした。
IMG_3035_2016_10_8.jpg
(ネットでは、蟹一人に一杯付くとのことでしたが、流石に最近はそれは無いのでしょう。)

ただ、安い割に多くの食事が出るためなのか、恐らく地元の方と思いますが、3組程の大家族の大宴会(というより阿鼻叫喚といった感じの宴会)に挟まれての食事になってしまいましたが、この頃の自分のボッチ耐性は極限まで磨き上げられているので、完全に周りをシャットアウトして食事を楽しむことが出来たのは、自分でも流石と思ってしまいました。

さて、食事とお酒を楽しんでほろ酔い気分で部屋に戻ると、直ぐに布団に倒れ込んで眠ってしまったのですが、引っ切りなしに聞こえるブーン、ブーンという音に目が覚めると、付けっぱなしだった蛍光灯に、体長20mmを超えるハチ(かアブ)がぶつかりながら飛んでいるのが目に入って思わず飛び起きました。大慌てで部屋の外へ避難し、襖の陰からもう一度そのハチのような昆虫の動作を伺いましたが、とにかくデカいので、怖くてとてもじゃないけれども部屋の中に戻れません。そこで宿の人に、大きなハチのような昆虫が部屋の中を飛び回っているのでなんとかして欲しいと訴えると、解ったと頷いて洗濯機の横を何かゴソゴソ探していたので、昆虫対策の秘密兵器のようなものがあるのかと思っていたら、ハイと手渡されたのが大きな捕虫網。しかも手渡すと言うことは自分でなんとかしろと言うことらしい。まぁ格安宿だしなぁと諦めて、捕虫網の柄を握りしめるとおっかなびっくりで格闘した末に補虫したのがこの写真。
IMG_3040_2016_10_8.jpgIMG_3038_2016_10_8.jpg
写真で見ると小さく見えますが、飛んでる姿はとにかくデカかった。網に刳るんで窓の外に逃がしてやって一件落着。その後やっとぐっすり眠れました。やれやれ。

翌日はいよいよ、ぼんぼり祭りです。

ジョン・ウェットン氏逝去とU.K.の音楽/グレッグ・レイク氏の逝去/その他

1.ジョン・ウェットン氏逝去
今年の1月31日にキングクリムゾンやUK、そしてエイジアに在籍したジョン・ウェットン氏が、67歳で癌のためにお亡くなりになりました。心よりご冥福をお祈りいたします。
john-wetton-759x500.jpg

自分は中学の頃くらいから、日本のフォークや歌謡曲と違った垢抜けた雰囲気に惹かれて洋楽を聴き始めましたが、高校生の時に友人から借りて聴いたキング・クリムゾンの"クリムゾン・キングの宮殿"は、本当に衝撃的でした。重いメロトロンの響きと叙情的なメロディラインは自分の嗜好とがっちり合って、"宮殿"を聴いた以降、のめり込むようにクリムゾンの音楽を聴くようになりました。でも最終的に繰り返し聴くようになったアルバムは、この"クリムゾン・キングの宮殿"は別格として、後期クリムゾンと言われる"太陽と戦慄","暗黒の世界","レッド"の3枚で、これらの作品のボーカルとベースを担当したのがジョン・ウェットンでした。
o0600034313837260377.jpg
(上はアルバム"レッド"のジャケットの元となった写真です。向かって右側がジョン・ウェットン)

後期クリムゾンの音楽では、初期の叙情性は陰を潜め、即行演奏を多く含んだ攻撃的で緊張感のある作品が多くなりましたが、それらの曲にジョン・ウェットンの低く落ち着いた男性的な響きのある声はよく合っていて、クリムゾンの曲をより魅力的にしていたと思います。以下に、その当時のライブ映像を貼ってみます。曲は、"太陽と戦慄"から"イージー・"マネー"。

後期クリムゾンの特徴である、即行演奏が上記動画の後半から行われておりますが、その緊張感の高い演奏は今聴いても凄いですね。この演奏をしている当時のジョン・ウェットンはまだ22,3歳の若さでしたが、その堂々とした演奏と才能は大したものだと思います。

しかし、このキング・クリムゾンもリーダーのロバートフリップが解散宣言を行い1974年に消滅してしまいます。その後のジョン・ウェットンはユーライア・ヒープやその他色々なセッションに参加後、キング・クリムゾンのドラマーだったビルブラッフォード、ロキシー・ミュージックでキーボード、ヴァイオリンを弾いていたエディ・ジョブソン、ソフト・マシーンやゴングといったユーロピアン・プログレグループを渡り歩いたギターの名手であるアラン・ホールズワースと一緒に"U.K."を1978年に結成。このバンドは、各人の持っている経歴の高さからスーパーグループと呼ばれたそうです。この辺は、後で結成される"エイジア"に似たものが有りますね。

このバンドの結成当時は、パンクロックの台頭と共にプログレが衰退して行った頃で、その状況を重ね合わせたかのように1stアルバムに付けられた邦題が"憂国の四士"ですから、プログレファンが多かった日本では、ポストキング・クリムゾンの期待を一身に背負ってのデビューという感じだったのかもしれません。

しかし、このバンドは結局3枚のアルバム(その内1枚はライブアルバムなので実質2枚)を製作した後、僅か2年の活動期間を経て解散してしまいました。製作されたこれらのアルバムは、現在にも十分通用する優れた内容だけにこの早すぎる解散は今でも残念でなりません。以下に2ndアルバム"デンジャーマネー"よりシングルカットされた"Nothing to lose"の動画を貼ってみます。

中々キャッチーなメロディラインが良い感じですし、この頃のジョン・ウェットンは痩せていてとにかくカッコいいですね!クリムゾンで演奏していた頃よりも電子楽器がかなり発達したのもこの動画から解りますが、皮肉にもこの頃はパンクロックのようなもっとシンプルでストレートな
ロックが求められていて、U.K.が演奏するような曲はヨーロッパでは受けなくなってしまっていたのは時代の流れでし方が無かったことなのかもしれません。

以下にU.K.がリリースした3枚のアルバムを簡単に紹介してみます。
1)U.K.(憂国の四士)
51Rjq2Sa14L.jpg
U.K.の1stアルバム。各人の演奏テクニックは折り紙付きで、安定した演奏を聴かせてくれます。最初の3曲"In the Dead of Night","By the Light of Day","Presto Vivace and Reprise"は組曲になっていて、このアルバムの中の聞き所となっています。ただ、このアルバムの中で、既にギターのアランホールズワースの音楽志向がバンドの方向性と違っているのが明白で、聞き触りの良い軽いフレーズのギターの早弾きはロックというよりもフュージョンの様で、却って曲の印象を散漫にさせているような感じがします。実際、このアルバムのリリースの後、アランホールズワースは、同じ音楽志向を持ったドラマーのビルブラッフォードと共にバンドを脱退し、新たに"ブラッフォード"というバンドを立ち上げることになります。

2)DANGER MONEY(デンジャーマネー)
61SDKmfcmKL.jpg
ギターのアラン・ホールズワースとドラマーのビル・ブラッフォードが抜けた後、フランクザッパで活動していたテリー・ボジオをドラムとして迎え入れて、新たにギターレスの3人体制で船出したU.K.の2ndアルバム。ジャズ志向の強かった2人が抜けたのでロック色が強まり、ギターが無いにも係わらず、より力強さを増したように感じるアルバムで、ジョン・ウェットンが目指していたポップな売れ線志向も加わって、U.K.のバンドとしての方向性が固まった言えるアルバムだと思います。個人的にも、1stよりも、この2ndの方が好みで、エディジョブソンのバイオリンが大活躍する"シーザーズ・パレス・ブルース"がお気に入りです。

3)NIGHT AFTER NIGHT(ナイト・アフター・ナイト(ライヴ・イン・ジャパン))
51vAQrLkLtL.jpg
これは何と、1979年の日本公演のライブアルバム。但し、この日本公演では、新曲の"ナイト・アフター・ナイト"と"アズ・ロング・アズ・ユー・ウォント・ミー・ヒア"の2曲が演奏されたので単なるライブアルバム以上に価値のあるアルバムです。非常に音質の良いライブアルバムで、最初に聴いたときは驚いたものです。後で、エディ・ジョブスンのパートに大幅に手が加えられているとのことを知りましたが、個人的には些細なことです(ただ、そのせいで完全版の再リリースが出来ないとしたら痛し痒しですが)。このアルバムに録音されている、ジョン・ウェットンの"君たち最高だよ!"の日本語での語りかけは、日本で大ウケしたのが本人も気に入って、来日の際には必ず言っているとのこと。そういえば、自分も"PHENIX"発売来日公演で聴いたような気もします。いずれにせよ、このライブアルバムを出して解散してしまうのが惜しくなるような優秀なライブアルバムです。

バンド解散の後、3年の雌伏の期間を経て、ジョン・ウェットンは1982年に"エイジア"を結成し、大成功を収めることになります。この辺りからやっと自分のリアルタイムになりますが、その当時の自分は大のキングクリムゾンのファンでしたのでポップさを前面に打ち出してプログレのプの地も無いエイジアの音楽には大層がっかりしたものでした。
しかし、その後ジョン・ウェットンもエイジアを脱退し、2008年に再加入してアルバム"フェニックス(Phoenix)"を製作した頃には、自分も歳を取って優しい気持ちになっていて、まだ元気で活動を続けているプログレの生き証人たちの演奏する姿を目に焼き付けようとエイジアの来日公演を見に行きました。そこですっかり太ってしまったジョン・ウェットンと逆に骸骨のように痩せさらばえたスティーブ・ハウを目撃し吃驚してしまったのですが、それでも自分より遙かに歳を取りながらも頑張る姿に力をもらった気がしました(もはや、音楽性うんぬんはどうでも良いという感じです)。

以下にエイジアが人気があった頃の動画を貼ってみます。1990年モスクワでの演奏で、曲は2ndアルバム"Alpha(アルファ)"より"Heat gose on"。

(普段はあまり前面に出ないジェフ・ダウンズがショルダーキーボードでソロ演奏しているのが実にカッコよくていいですね。そしてカール・パーマーのドラムソロも、観客と一緒に盛り上がって実にいい雰囲気です。)

その後、エイジアでも新作を発表し続け、U.K.も再結成して来日公演を行うなどの活動を続けていましたが、2017年1月31日に、癌のため遂に還らぬ人となりました。

ジョン・ウェットンは色々なプロジェクトに参加していますが、それは元々楽天家で、頼むとイヤとは言えない性格から来ているとも言われていて、その交際範囲の広さを表すように多くのミュージシャンが追悼のコメントを出しています。

その中で、キング・クリムゾンのリーダーであるロバート・フリップ氏が出したコメントと写真が印象に残りましたので以下に掲載したいと思います。
(以下はネットからの記事をそのまま掲載させて頂きます。)
john-wetton-robert-Fripp_01.jpg
キング・クリムゾンのロバート・フリップが、旧友で元バンド・メイト、ジョン・ウェットンを追悼した。

フリップは、ウェットンの奥さんから彼の病状について知らされており、1月31日朝、ウェットンが亡くなったとのメールを彼女から受け取ったという。「ジョンは…、とても安らかに、痛みもなく亡くなった。それは有難いと思う。12年間ジョンのマネージャーを務めたMartin Darvillとも話した。ジョンは5時25分に旅立った」

「ジョンとは、1965年ボーンマス・カレッジで、2人の10代の学生、地元のギグ仲間として出会ったのが始まりで、約42年間、友達だった」「JWは僕にとって、彼の時代を代表するベーシストで、インターナショナル・クラスのプレイヤーだった。ジョンはその後、シンガー、ソングライターとしてトップに躍り出て、エイジアのデビュー・アルバムは1982年世界で最も売れたアルバムとなった。僕らは良き友人であり続け、1992年ジョンがLAに住んでいるときに一緒に仕事をしたり、2000年代ジョンがボーンマスに戻ったときは、より頻繁に会ってコーヒーとケーキを楽しんだ」

「この10年の間、勇敢で立派な姿勢でアルコール依存症に立ち向かい、それについて正直に話すJWは僕のヒーローになった。あまり良くない時期および良い時期にジョンのもとを訪れ、僕らはそれまでの30年間以上に親しくなった。彼の会話は素晴らしく明白で、正直でポジティブで、励みとなるものだった。そして、リサ(ウェットンの奥さん)。彼女に声援を! 僕の友人を幸せな男にしてくれて、ありがとう」

フリップは、ウェットンとやりとりした最後のメールや写真も公開した。

上記の写真で、ジョン・ウェットンの激痩せぶりに驚きましたが、多分本人も、そして訪れたロバートフリップもジョンが長く生きないことを解っていたのでしょう、2人とも穏やかな笑みを浮かべて写っている写真に思わず涙が出そうになりました。そして、死の間際にも、お互いを尊敬できる友人を持っているジョン・ウェットンはやはり凄い人物なのだなぁと改めて思いました。

長い間、自分に音楽の楽しみを与えてくれたジョン・ウェットン氏に改めて感謝の意を捧げたいと思います。
そして、安らかにお眠りください。

2.グレック・レイク氏逝去
QlVEBhZRQkFLGAMABE0GFQAfDEkNHwIYDhkRUxYK.jpg
昨年末の2016年12月7に、キングクリムゾンやエマーソン,レイク&パーマー(EL&P)のボーカルでベーシストのグレック・レイク氏が癌のため69歳で亡くなられました。謹んでご冥福をお祈り致します。

自分は、この訃報をジョン・ウェットンの逝去をネットを調べているとき初めて知りました。恐らく、ジョン・ウェットンがエイジアの成功で大きな名前を残したのに対して、グレッグ・レイクはEL&Pの解散の後、あまりメジャーな成功を収めなかったからかもしれません。
しかしながら、自分が学生時代によく聴いたロックグループは、キングクリムゾンの次にEL&Pでした。

EL&Pは、プログレ音楽の黎明期に、ハモンドオルガンと最先端のムーグ・シンセサイザーを操る稀代のキーボーディストであるキース・エマーソンと共に颯爽と現れ、その先進性と高度なテクニックを駆使した音楽で一時代を築きました。しかし、EL&Pの人気はその音楽性だけで無く、グレッグレイクの深くて甘い天性の美声に支えられて成り立っていたことも間違いないと思います。そして、グレッグレイクがEL&Pを結成する前に在籍していたキングクリムゾンの驚異的な完成度を誇った"クリムゾン・キングの宮殿"もグレッグレイクのボーカルの魅力も、その完成度の一部であったと思います。
以下は、EL&Pの1974年California Jamにおけるライブより、1stアルバム"EMERSON, LAKE AND PALMER"より"ラッキーマン(Lucky man)"。


同じく、EL&Pの1974年California Jamにおけるライブより5thアルバム"恐怖の頭脳改革(BRAIN SALAD SURGERY)"より"3.スティル...ユー・ターン・ミー・オン(Still...You Turn Me On)"。


上記ライブからも解るとおりEL&P時代のグレッグレイクは素晴らしい美声の持ち主でした。しかし、晩年体型の変化と共に(メチャクチャ太った)この美声も失われてしまったのは残念でなりません。
しかし、それでも彼が参加して作り上げた、奇跡の傑作"クリムゾン・キングの宮殿"とEL&Pの作品の数々は、今後も自分の心の中に残り続けると思います。

彼の作り上げた音楽に感謝を捧げると共に、改めてご冥福をお祈りいたします。

昨年から今年にかけて、Yesのクリス・スクワイア、EL&Pのグレッグ・レイク、そしてキングクリムゾンのジョンウェットンと立て続けに有名なプログレGr(所謂プログレ四天王)のベーシストが亡くなりました。ショックを受けるのと共に、時代が変わっていくのだなと感じぜずにはいられません。

PS1.ザ・ピーナッツが歌うクリムゾンの"エピタフ"
いつか、どこかで書いてみたいと思っていたネタなのですが、ちょうどキングクリムゾンの話が出たのでここで書いてみます。"エピタフ(Epitaph)"というのは、上の記事に上げた"クリムゾン・キングの宮殿"の中に収録されている、ファンの間では名曲とされている曲のことですが、以下はこの曲のカバーに関する話です。

ザ・ピーナッツと云うと、1960年代から1970年代にかけて、活躍した有名な双子のデュオとのことですが、残念ながら自分がお茶の間で彼女たちが歌う姿ををテレビで観た覚えはありません。その頃、自分は10歳未満ですから流石にザ・ピーナッツが活躍する姿を覚えるには幼過ぎます。しかし、後年、再放送かもしれませんが、映画"モスラ"の中で小人の姉妹が歌う"モスラ~やっ、モスラ~"の歌はよく覚えていて、それがザ・ピーナッツという姉妹ヂュオだったことを後で知りました。

自分が覚えているザ・ピーナッツの記憶はこれが全てでしたが、数年前にネットで、ザ・ピーナッツがクリムゾンのエピタフを歌っているとの記事があって、YouTubeで探して聴いたところ、吹っ飛びました。本当に、この姉妹デュオが英語でしかもライブでこの曲を歌っているのです。そして、更に驚くのはメチャ上手い!以下に、その曲を貼ってみます。

この重い曲をライブで歌って、しかも違和感が無いというのも凄いところです。昭和の歌謡は奥が深いんだなぁと、つくづく感心してしまいました。この曲は、ザ・ピーナッツの"IT’S TOO LATE~ザ・ピーナッツ・オン・ステージ"というCDの中に入っていて、今でも簡単に入手することが出来ます。"エピタフ"の他に、ユーライアヒープの"対自核"(!)やキャロル・キングの"It's Too Late"、更には"ゴッドファーザー"のテーマなど多様な歌が英語で歌われていて飽きさせることがありません。しかも、曲の合間に、脱力するような岸部シローの妙ちきりんなMCも入って昭和の臨場感たっぷりなところもポイントが高いです。これはお勧めですよ!
(後で、この"エピタフ"はフォーリーブスや西城秀樹(!)もカバーしていると知って聴いてみたのですが、やはりザ・ピーナッツのカバーが一番良いですね。しかし、"エピタフ"が昔、こんなに人気が高い曲だったとは知りませんでした。考えてみるとこの曲はちょっと演歌っぽいかも。)

ついでに、耳にこびりついて離れない"モスラ"の歌も貼ってみます。本当に懐かしいなぁ。


PS2.『孤独のグルメ』谷口ジロー氏死去
「孤独のグルメ」の漫画家・谷口ジロー氏が2月11日、69歳で死去されました。心よりご冥福をお祈り致します。

この「孤独のグルメ」という作品を自分はNetでの評判の高さから読んでみましたが、この作品の淡々としているけれども一本筋の通った凜とした雰囲気に直ぐ虜になりました。この漫画の主人公五郎さんの静かで強い生き様には憧れますね。以下は、客の前で平気で従業員を大声で叱りつける店主に対して言った言葉。けだし名言です。食事とは、正にかくありたいと思っています。
             孤独のグルメ_五郎さんセリフ01
このような台詞をさらっと言えるようになりたいですね。

この「孤独のグルメ」という作品は、ただ主人公の五郎さんがご飯を食べるだけなのですが、本当にそれだけなのにもかかわらず、何度読んでも飽きない魅力があります。それが何故なのか理屈で考えても解らない不思議な魅力の有る作品です。
      img_16_m.png
特に、五郎さんが"うん、これはうまい"という淡々とした中にもちょっと驚いたような表情をするのがとても好きです。

この様な不思議な魅力がある作品を描いてくれた谷口ジロー氏には感謝の念でいっぱいです。
どうか安らかにお休みください。

TVシリーズの「孤独のグルメ」は、漫画版と全く違うとのことですが、5シーズンも続く作品ですから、きっと漫画版とは違った魅力があるのでしょう。
3dd670af4c2e534d3b9b79a2792a37e5.jpg
今度機会があれば観てみようと思っています。

 | HOME |  »

プロフィール

aiuto!

Author:aiuto!
会社員
英語の勉強と日々気になることを日記風に書いていきたいと思っています。


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ

はじめに (6)
英語 (93)
(2013/9月-2014/2月) (35)
(2014/3月-2014/12月) (41)
(2015年) (2)
(2016年) (12)
音楽 (10)
EL&Pの音楽 (1)
King Crimsonの音楽 (1)
広橋真紀子さんの音楽 (1)
音楽雑記 (6)
アニメ感想 (17)
フルメタル・パニック感想 (1)
とらドラ! 感想 (1)
PSYCHO-PASS -サイコパス- 感想 (1)
灰羽連盟 感想 (1)
ゆゆ式 感想 (1)
新世界より 感想 (1)
じょしらく 感想 (1)
男子高校生の日常 感想 (1)
らきすた, みなみけ, 苺ましまろ, あずまんが大王 感想 (1)
Steins;Gate 感想 (1)
とある科学の超電磁砲 感想 (1)
宇宙戦艦ヤマト2199 感想 (1)
ガールズ & パンツァー 感想 (1)
TARI TARI 感想 (1)
花咲くいろは 感想 (1)
今期のアニメ (13)
2016年冬アニメ 感想1 (1)
2015年冬アニメ 感想 (1)
2014年秋アニメ 感想 (1)
2014年秋アニメ (1)
2014年夏アニメ 感想 (1)
2014年夏アニメ (1)
2014年春アニメ 感想 (1)
2014年春アニメ (1)
2014年冬アニメ 感想 (1)
2014年冬アニメ (1)
2013年個人的ベスト10アニメ (1)
2013年秋アニメ 感想 (1)
2013年秋アニメ (1)
今期のアニソン (6)
2014年夏アニメ アニソン (1)
2014年春アニメ アニソン (1)
2014年冬アニメ アニソン (1)
2013年秋アニメ アニソン (1)
個人的お気に入りアニソン(ED編) (1)
個人的お気に入りアニソン(OP編) (1)
アニメ雑記 (57)
趣味 (6)
バイク (3)
車 (1)
時計 (1)
推理小説 (1)
一般雑記 (64)
お城訪問 (22)
旅行 (20)
隣の国の困った人々(特亜3国) (8)

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

検索フォーム


RSSリンクの表示


リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる


QRコード

QR

    


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。